逃げたって良い。

 本当は誰かが胸張って言わなくちゃいけないことだけど、テレビや学校の先生は教えてくれないことを話そう。これから新しい世界に飛び込んでいく人たちに聞いてほしい話がある

 学校でのいじめや体罰をきっかけにしたものや企業のパワハラを原因にした自殺のニュースを振り返ってみてほしい。どこの放送局もどの記事も事実確認や責任問題、再発防止の対応策、証言や証拠を元にした再現VTRといったものに焦点があたり、一番取り上げなければいけないものには誰も気づいていない。本当に世間ってやつに伝えないといけないのは考えるきっかけを与えないといけないのは、被害者の気持ちじゃないだろうか、遺族の気持ち以上にそこに目を向けるべきじゃないだろうか。自殺に至るまでにどんな気持ちの変化があって、そういった事態に陥ってしまったのかを真剣に議論する場が果たしてあるのか。

 私は誰もが被害者になる可能性があると考えている。はっきりいって自分の変わりなんてもものはいくらでもいて、得意なやつに得意なものは任せとけばいい。自分の精神を崩壊させてまでやらなければいけないものはない。その場から逃げるというのは負けではなく戦略的撤退だということを頭のどこかに置いといて欲しい。家族に嫌われようが社会に白い目でみられようが、酒を交わしたときにくだらない下ネタで一晩中盛り上がれる友が数人いればそれでいいじゃないか。

傷ついた人の心なんていつか忘れ去られてしまうから、誰かのために泣くな、誰かのためにボロボロになるな、みっともないくらいに逃げろ


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