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#27 りょうちんさんにインタビューしてみた(4)

こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっているバンドマンやシンガーや音楽に携わる人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

#27 りょうちんさんにインタビューしてみた(3)の続きです。

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ドラムのスタイル

蜀咏悄 2021-07-25 22 21 23

あっき~
ドラムのスタイルで意識してることってありますか?

りょうちん
ドラムのスタイルは、基本的には歌を聞いて良いなと思う曲が好きなんで、ボーカルを目立たせるというか、邪魔しないことを意識してます。
僕がいつも心がけてるのは、バンドのリズム隊(ドラムとベース)はぬり絵で例えると、輪郭線を描くのが役目。
色を入れるのは、ギターとかキーボードがやってくれるから。
だから、色を入れるまでにちゃんと輪郭線を描かないと、色もぼやけてしまうよ、っていうイメージで。
空の絵を描くとして、雲の形が「もくもくとした形の雲ですよ」っていうのがちゃんと描けてたら、「この雲の色は白だな」って色を入れられるじゃないですか。
けど、あやふやな雲の形で描いちゃうと、曇ってる雲なのか、晴れてる雲なのか分からないっていうふうになるので、そこを明確に示してあげるのがドラムの役目かなと思っています。

あっき~
例えがわかりやすい。

りょうちん
この曲はこういう曲です、アップテンポでこういうニュアンスの曲です、っていうのを一発目のカウントの時点で示してあげないといけないっていうのが僕の中にあって、そこはかなり大事にしてます。

あっき~
うんうん。

りょうちん
尊敬するドラマーやったら、佐野康夫さんがめっちゃ好きで。

あっき~
佐野さんもポップスでたたいてることも多いですよね。

りょうちん
自分と共通してるなと思うのは、ちょっとファンキーなんですよ。
僕はアース(・ウィンド・アンド・ファイアー)のコピバンをやってて、元々すごく好きやったんですけど。
だから、全体的にポップスとファンクの要素が混ざってるドラムなんですよ。
ちょっとハネたリズムが感じられるイメージのドラムなんです。
で、佐野さんもアース好きの血が流れてて。

あっき~
佐野さんもアース・ウィンド・アンド・ファイアーのコピバンをされてますよね。

りょうちん
佐野さんがアース好きなのは後から知ったんですけど、佐野さんのドラムは僕が好きなドラムをたたく人やな、って思ってました。
それはやっぱり、ちょっとハネたリズムの感じがあるから。

あっき~
なるほど。

りょうちん
佐野さんはポップスでたたいてるけど、よく聞くととんでもないドラムのフレーズをたたいてたりするから、すごいですよね。
ドラマーが聞いたらすごいことをやってるのに、ドラマーじゃない人が聞いたらとんでもないことをしてるように聞こえないっていう。
それってすごい技術で。
ドラムを目立たなくするために、ものすごいフレーズを演奏してるんだけど、ものすごいフレーズってドラムが目立っちゃうじゃないですか。
でも、ものすごいフレーズをやってても、目立たずにいれるっていうのはすごいな、って思いますね。

あっき~
やっぱり、歌ありきのたたき方なんですかね。

りょうちん
そう思います。
でも、ドラム単体で聞くと、「この人、何やってるの?」ってフレーズだったりするんで、そういうのは理想ですね。
分かる人が聞くと、すごいなって分かってもらえるドラムっていうのが。

これからやりたいこと

あっき~
またオリジナルの曲を作ってバンドをしようと思ったりしないですか?

りょうちん
そこなんですけどねぇ…
(オリジナルを辞めて)コピーバンドにいった理由っていうのは、作曲をしたり、バンドマンとして活動することに疲れたんですよね。
創作活動が嫌になるくらいに。

あっき~
それは大変ですよね。

りょうちん
コピーバンドは純粋に音楽を楽しめるというか。
曲の良し悪しを評価されないんで、楽器演奏を楽しめるじゃないですか。

あっき~
なるほど。

りょうちん
コピーバンドをやるまではバンドにドラマーとして参加してて、曲を作ってたけど、純粋にドラムの演奏を楽しむことはできなかったんですよ。
楽曲の中に必要とされるドラムをたたいてるだけで、自分がたたきたいドラムではなかったんですよ。

あっき~
うーん。

りょうちん
やりたいことと、求められてることが全然違ったんで。
でも、コピーバンドやったら自分が気に入った曲を演奏できるじゃないですか。
自分のやりたい曲を演奏することが楽しい!っていうことにようやく気づいたというか。

あっき~
そうですか。
なんでそういう話をしたかというと、改めてODD-LOIDのオケを聞かせてもらうと、原曲からかなりアレンジされてるじゃないですか。
だから、自分のやりたいことがやりたいようにやれるようなオリジナル曲を作る方に興味が向かったりしないのかな、と思って。

りょうちん
でも、バンドでオリジナルの曲を作るとなると"絶対"にモメるんですよ(苦笑)
もう本当にしんどい。
しかも、自分ではめっちゃ良いと思って作った曲を、満を持してメンバーに聞かせたら即却下されたりすることもあって、まぁ大変だったんですよ。

でも、オリジナル曲を作って活動してたころは「有名になりたい!」っていう気持ちでやってたんですけど、今はそういう欲求はないんで、ストイックに曲を作ろうっていう気持ちはなくなりましたね。

あっき~
なるほど。

りょうちん
ただ、作ったものの、音源化されなかった曲は山ほどあるから、それは勿体ないな、と思います。
結構時間かけて作った曲ばっかりなんで。

あっき~
そうなんですか。

りょうちん
例えは、ボーカロイドに歌わせて曲を発表するとかならできますけどね。
僕のやる気次第ですけど(笑)

あっき~
結構しゃべってもらいましけど、他に何かありますか。

りょうちん
そうですねぇ…

あっき~
もっとデカいハコでライブがしたいとかありますか?

りょうちん
でも、ライブの規模でいうと、もう結構満足してて。
規模は大きくても小さくても良いけど、"濃い"ライブをしたいとは思ってて。
LOID大戦もそうですけど、「みんなの好き」を集めたライブがしたいかな。
趣味として、オタクとして、もっと濃いところを突き詰めてみても良いんじゃないかと思ったりもしてて。

あっき~
なるほど。

りょうちん
今考えてるイベントとしては、プレイヤーが喜ぶイベントをしたいな、っていうのはあります。
もちろん、ライブを観に来てくれるお客さんに楽しんでもらうべきなんですけど、アニソン関連のイベントを観に来てくれる人って、プレイヤーの人も多いじゃないですか。

あっき~
そうですね。

りょうちん
だからこそできるライブがしたいなっていうのがあって。
例えば、ステージにカメラマンとか、映像クルーが乗り上げてる状態でライブするとか。
ライブに出てる人って、自分がライブしてるときの写真をもらったりすると、嬉しいじゃないですか。
それやったら、カメラ撮影や動画撮影を前提としたライブをやってみたら面白いんじゃない?と思うことはありますね。

あっき~
確かに、プレイヤーの人が多いから、そういうプレイヤーファーストで演奏できるライブは面白がってもらえそうですね。

りょうちん
撮影会兼ライブみたいな感じですけど。

あっき~
ライブはお客さんに楽しんでもらうっていうのが大前提ですけど、そっちに行き過ぎて自分たちがしんどくなるのもどうかと思うので、プレイヤーファーストの考え方はすごく良いですね。

りょうちん
後は、リズム隊をフィーチャーしたライブとか。
ドラムセットを横向きに配置するとか、フロアの中心でバンドが演奏して、お客さんが囲むように観れるとか。

あっき~
普段のステージでは見れない角度から観れるライブがあれば面白そうですよね。

りょうちん
僕が見たいだけっていうのはありますけど(笑)
色んなドラマーの後ろから見てみたいっていう。
プレイヤー視点でのライブをやりたいっていう気持ちはあります。

あっき~
わかりました。
今日は長時間、お時間いただき、ありがとうございました。

りょうちん
ありがとうございました。

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以上でりょうちんさんのインタビューは終了となります。

ここまで読んでくれてありがとうございます。

次回のインタビューに続きますので、今後ともよろしくお願いします。

記事を更新するモチベーションにつながるので、もしよければ感想をいただけると嬉しいです。


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