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#27 りょうちんさんにインタビューしてみた(3)

こんにちは。あっき~です。
このnoteでは身のまわりの音楽をやっているバンドマンやシンガーや音楽に携わる人にインタビューをして、その人となりを知ってもらおうというコンテンツです。

#27 りょうちんさんにインタビューしてみた(2)の続きです。

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蜀咏悄 2019-06-01 19 50 39

DTMとの出会い

りょうちん
DTMとかレコーディングができる環境だったり、やり方を教えてくれたのがAIR MASTERのときのプロデューサーの人なんですよ。
その人は事務所の人じゃなくて、外部の人やったんですけど。

あっき~
そうなんですか。

りょうちん
レコーディングとかを外のスタジオでやると、その度にお金がかかるし、(プロデューサー)から「興味があるなら(予算を立てて)機材を揃えるから、やってみる?」って言われたんですよ。
なので、レコーディングする予算を宅録に回して機材を揃えてもらったりしました。
後、宅録やとレコーディングの時間的な制限もないし、妥協せずに良いものができる、やりたいことをとことんまで突き詰められるし、家だから落ち着いた環境でできるのもあって、結果的に良かったと思います。
レコーディングとかの仕組みとか、どうすれば作りたい音が作れるかみたいなノウハウを教わって。
AIR MASTERで出してたCDも、全部宅録で作った音源を元に出してたんですよ。

あっき~
曲作りもDTMを使ってたんですか?

りょうちん
そうですね。
ボーカルが弾き語りしたメロディに、僕がドラムを打ち込むんですよ。
そこにベースとギターを乗せて、1コーラス作るんですよ。
それができたら、「この曲を完成まで膨らませるか、ボツにするか」を決めるみたいな感じでした。
なので、曲作りはほとんどパソコンでやってましたね。

あっき~
そうなんですね。
打ち込みができるなら、アレンジの度にドラムを録音しなくて良さそう。

りょうちん
生でたたくと、録り直しに時間がかかったり、編曲がやりにくいんですよね。
全部打ち込んで作ってました。

あっき~
今もだけど、打ち込みもできるドラマーってかなり少なかったんじゃないですか。

りょうちん
僕が入ってからのAIR MASTERは、ずっと同期音源を使ったバンドやったんですよ。
他のバンドによっては、「ライブって生演奏でやるもんだから、同期音源を使うのってどうなん?」みたいな意見もあったんですけど、僕らは全然そんな気持ちがなくて。
むしろお客さんにとって、同期音源を使ってるバンドの方が曲のクオリティが高くて、ドラマチックなライブをしてると感じてもらえるなら、そっち(同期音源を使ってる)の方が良いやん、って考え方やったんで。

あっき~
なるほど。

りょうちん
良いライブだと感じてもらえるなら、ぶっちゃけ僕らが演奏してなくても良いやん、くらいな気持ちでした。
出来上がったライブが作品として良いものなら、それが一番っていう考え方だったんで。

あっき~
同期音源を使うかどうかって、ドラマーが一番影響を受けると思うんですけど、すんなり導入できましたか?

りょうちん
結構ドラマーによって同期音源を使うかどうかの好みってありますよね。
良くも悪くも、クリックに縛られるから。
僕は結構、最初から楽しんでやれましたね。
実際、同期音源を使ったライブの仕方が多かったから、アニソンのバンドをやるようになってからも、最初から同期音源を使ってたし、全然違和感ないですね。

あっき~
うんうん。

りょうちん
個人的には、最近のアニソンを演奏するなら、同期音源がないと太刀打ちできなくなってきてると思います。
こないだのLOID大戦の同期音源とかもヤバかったですけどね。
ボーカルが歌わないでダンスする曲もあったから、ボーカルパートも録音して同期音源から流してましたけど、普通のライブだと結構ありえないですよね。

あっき~
そうですね。
岡崎体育くらいしか思い浮かばないです(笑)

LOID大戦の振り返り

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あっき~
今回のLOID大戦は主催でしたが、このイベントの主催はいつからだったんですか?

りょうちん
LOID大戦に主催として関わるのは今回からです。
元々、ジキルが京都でやってたイベントなんですよ。
京都でやってたころも良いイベントやったんですけど、ダンスとかもやるようになって、回を追うごとにたくさんの人が観に来てくれるイベントになってきたみたいです。
それで、イベントをやるにあたって、キャパシティがちょっとしんどい、という相談を受けたんですよ。

あっき~
なるほど。

りょうちん
お客さんが入ると満員で、(同じ規模で続けるには)ちょっとしんどいかな、っていうことだったから、「じゃあ、思い切って、大阪でやろうよ」って伝えたんです。

あっき~
そうなんですね。

りょうちん
元々、ODD-LOIDとして出演してたダンスグループのオケは、レコーディングを僕がやってたんですけど、いつか生演奏でやってみたい、と思ってたんですよ。
で、今回のイベントはすごいチャンスだと思って、ライブハウスの手配とか、イベントの運営を引き受けるかわりに、バンド演奏にさせてもらえないか?って相談させてもらって。

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あっき~
おぉー。

りょうちん
江坂MUSEなら相談に乗ってもらえるスタッフさんも多いし、融通も利くし、キャパシティも増やすとなると、江坂MUSEしかないやん!ってことで、関わらせてもらいました。

あっき~
そうだったんですね。

りょうちん
だから、イベントを主催するっていうのは今まであんまりなかったですね。
基本的には、(企画されたイベントに)乗っかってましたから。

あっき~
なるほど。

りょうちん
LOID大戦についていえば、イベントのコンセプトは関わる前から決まってたから、僕の役割としては、新しい場所で、どこまでカッコ良く、みんなに楽しんでもらえるイベントができるか、っていうことだけですけどね。

あっき~
なかなかないですよね。
ダンスとバンドの組み合わせって。

りょうちん
そうですね。
良いか悪いかは別にして、この前のLOID大戦は、今の状況で何もできなくて(出演者にとっても、お客さんにとっても)今までのフラストレーションが爆発したイベントで。
有観客のライブイベントってことだけでも、満足度は高かったと思うんですよ。
それに加えて、コンセプトがキッチリとしていて、みんなが良いライブをしてくれたんで、イベントとしての完成度は高かったんじゃないかな、と思います。

あっき~
どのバンドも良いライブだったし、イベントが終わった後の反響も大きかったですよね。

りょうちん
コンセプトの中で個性が強いバンドが集まるのがLOID大戦の魅力だと思うので、今回出てくれたバンドは良かったですね。
特に、今回はそれぞれのバンドの気持ちが大きかったな、と思いました。
「みんながイベントを成功させよう」っていう想いが音に出てたし、すごい良いライブでした。

あっき~
なかなか出られない規模のステージだったので、デカいところで大きい音が出せるだけでも気持ち良かったです。
大成功のイベントやったと思います。

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次回に続きます。

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