チ◯コを家族に料理される夢を見た


※グロ注意
※下ネタ注意
※痛々しい表現注意


その日の晩はそうめんを食べようと思い立った。
私はいつものようにスライサーでネギをしゃかしゃか刻んでいると、
ネギを持っていた親指の先に痛みが走る


「…!!」


見ると、ネギと一緒に親指の先端を
数ミリ、スライスしてしまっていた


「…痛ぇ!!」


指先には楕円状に断面ができていた。
カーブであるはずの親指の輪郭は、
横から見ると不自然な直線を描いていた。


「俺の指先の破片どこいった…?」


針が刺さったり、カッターで切ってしまったり
不注意で指先を怪我する事はよくある事だが、

スライスされて一部が切り取られてしまったのは初めての事だったので、
肉体的な痛みはほとんど無かったものの、精神的な痛みは強かった。


「見つからない…まぁいいや」
「自分の指先がネギに混入して間違えて食べちゃっても死なんだろ()」


すぐさま絆創膏を貼り処置を施したが、
その日は右手の親指の事がずっと気にかかっていた。


その晩の就寝時、うとうとしていると
絆創膏で保護された親指が必死に回復を試みてうずいているのが分かった。


「う〜ん…」(うなされている)


そんな状態だったからか、
私はその夜とんでもない夢を見た。



それは、家族だんらんの光景。
テーブルを囲んで夕食をとっている風景だろうか。

私は自分のチ◯コが入ったジップロックを家族に見せていた。(なんでやねん)

きっと親指の破片の事が潜在的に気になっていて、
”大事な一部”としてチ◯コが代わりに夢に出てきたのだろう。(意味わからん)


「凄いじゃん!」


家族はテンション上がっている様子だ。
それは例えるならば海で大物を釣って帰ってきた息子に対する反応のようだった。


母親はすぐさま、
私のチ◯コの調理に取り掛かる。(おい)


そこまでは笑顔だった私も、
皿に乗って変わり果てた自分のチ◯コを見た時、
やっと事の重大さに気付く。


「なんてことをしてくれたんだ!」


その場で怒鳴り散らす私。


「これ…これもう、元に戻せないじゃん!」
「俺…一生チ◯コないままじゃん…!」


精神状態はまるで小学生のそれだった。


「そうだけど、ダメだったの?」


と言わんばかりの家族の反応。

その温度差に耐えかね、
私は泣き崩れてしまう。





以前、体の一部が事故などで分離してしまっても、
外科手術で正しく接合すれば100%とまではいかずとも元に戻せるとテレビで見たことがあった。

その知識があったからか、
調理されてはもう修復は不可能だと思い、
私は絶望したのだった。

指先数ミリくらいなら料理して食べてしまっても何も問題ないだろうが、チ◯コは別である。


仕方なく、
私たち家族はダメ元で再びその調理されたチ◯コをジップロックに戻し、
手術してくれる病院へと車で向かうのであった———



…ここで私はその悪夢から目覚める。
これほど夢で良かったと思わせる夢もないだろう。



なんとなく自分の体に、

「もっと大切に扱え」

そう言われたような気がした。



次の日、絆創膏を剥がすと出血は止まり、
傷には不完全ながら薄皮が張っていた。





すまなかったな、わが親指よ
でもこのくらいの軽傷でとんでもない夢見せるな



おわり

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