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その時々のテーマ性

図書館なり本屋なりに住みたい松野です。

活字は基本的には滅法苦手な方なのですが、それ以上にそこにある情報や物語への好奇心が勝るので本は大好きです。

今はビジネス書や自己啓発、広告マーケティングなどなどそこらへんの本にハマって読み漁ってますが、その前は児童文学にハマってました。

ただ、たった今「今はビジネス書や自己啓発うんたらかんたら」と言ったばかりなのですが、次読みたいのは「貧困はなぜ起きるか?」とか「貧困はどうしたらなくせるのか?」とかそう言った内容の本だったりします。


本はその時抱えているテーマ性

本を読むって行為は、基本的に自分が今抱える問題だったり、価値観、悩みなど様々なモノへの答えを探す行為じゃないかな?と思います。

逆に言うと自分が興味を持った本や読んでいて無性に惹かれる本には、自分が今欲しているモノがあると思ってます。

漫画を描くときにテーマをどうするかと言う問題が立ちはだかります。クリエイターさんによっては「テーマを描くために漫画を描く人」もいれば、「テーマは読み手が感じるモノで作者が意図的に込めるなんておこがましいと言う人」もいらっしゃいます。

僕の場合はその時々の自分の生活や、周りの影響、立場、そういった日々の積み重ねの価値観がテーマになっています。

以前ジャンプ+で掲載して頂いた『DEVOTE to SOUL』という作品は学生の頃の自分の感じていたことだったりを一生懸命思い出して作っていました。

その学生時代特に感じていたテーマが「孤独」だったと思います。(↓リンクから読めるので是非!)(突然の宣伝)

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この頃は漫画でいうと『BECK』が好きだったし『ヒカルの碁』が好きだった。学校の友達と遊ぶのは楽しいけど、どうしても熱量が合わなかった。どこかで「孤独」を感じていたんでしょう。

『BECK』も『ヒカルの碁』も学校という枠組みから、飛び出していく。それがたまらなく好きでした。

今感じるテーマはなんなのか

厳密にいうと今ではないのですが、ここ最近惹かれているテーマは「無関心」というテーマじゃないかなと思います。

社会人で満員電車に揺られる日々。電車は人身事故があって遅れる。そのアナウンスを聞いた人々は一瞬耳を傾けてスマホの世界に帰っていく。良くも悪くも他人にまで人は関心を抱かないんだな、と思いました。

『No.6』(著:あさのあつこ)という児童文学小説を半年ぐらい前に夢中で読んでいました。(超名作!オススメ!)(2003-2011年の作品を今頃オススメする人の図)

あの作品でも「無関心」というテーマが僕には刺さりました。きれいに整備された世界に生きる人々とそのために排除された人々。排除された人々の人生なんてものは想像もできない。いや想像しようともしない。

冒頭に「貧困」の本を読もうと思ったのも、僕が「無関心」で知ろうとも思ってこなかったものだったからです。なんで貧困は起こるのか、戦争は?

すごい無知で愚かだなと思います。そうわかったのだから、わかったからには勉強しようと思います!


では仕事に戻ります!


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