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脱サラフリーランスのデメリット

みなさんこんにちは、ケイです。
みなさんDTMしてますか?

僕は50代で大企業の開発部長職をやめ、趣味のDTM(パソコンを使った音楽制作)でフリーランスになってしまった人です。

僕はこのnoteでこれまで会社員をやめてフリーランスになることのメリットなど僕自身の考えをお話ししてきましたが、実際にやってみて、フリーランスという生き方には当然デメリットもあるわけです。それを話さないのは不自然だと思うので、今回はそのお話をしてみようと思っています。

ただし前提として、僕自身は基本的にはフリーランス賛成派なので、フリーランスという生き方のネガティブな面に警鐘を鳴らすというよりは、フリーランスになるメリットは多いけど、こういうデメリットもあるから覚えておいてね、というスタンスの記事になりますのでそういう気持ちで読んでいただけると嬉しいです。


フリーランスは孤独

フリーランスは自由ですが、その引き換えに孤独です。
例えば僕のstudio Kの事業が順調に拡大したとします。それ、誰ともその喜びを共有できません。もちろん妻は喜んでくれると思いますが「仕事仲間」と言える人がいないんです。

もちろんフリーランス仲間はいますし彼らも仕事仲間と言えるかもしれませんが、会社員時代の職場の仲間のような独特の一体感はないです。最初からフリーランスだった人は感じないかもしれませんが、長く会社員で仲間と同じ目標に向かって仕事をしてきた人は孤独を感じると思います。

平日の昼間にキャンプに行くのも映画を見に行くのもカフェに行くのも自由ですが、いつも一人です。僕のように地方在住だと平日はどこに行ってもガラガラなのですが、その風景を見ると「あぁ、自分は世の中では少数派なんだなぁ」と実感して孤独を感じたりします。

平日のゴルフ場はおじいちゃん達でいっぱい。僕と同世代の人に会ったことはあまりないです。今時はゴルフもお一人様予約ができて、そういう人同士で組み合わせてくれるわけですが、大体僕以外は60代、70代の引退した方が多いです。人として円熟した方々ばかりで楽しいですが「僕の世代で平日にこんなことしてるの僕だけか」と思って孤独を感じたりはします。

僕の場合は前職との関係を残したのでそれがらみの仕事やイベントがあったり、前職で音楽仲間だった後輩と今でも音楽で繋がっていたり、studio Kのメンバーシッププログラム会員様と日常的にコミュニケーションしたりなどのお付き合いがありますが、そういうコミュニティがない人は自由の代償としての孤独を覚悟したほうがいいかもしれません。

フリーランスには完全な休みはない

フリーランスになると心の底からの休みは無くなります。これを聞いて「えっ、逆じゃないの!?」と思う方もいらっしゃると思います。でもこれは本当なんです。会社員時代の休みって「心の底からの休み」だったと思います。なぜってその日はみんな休んでるし、休んでも給料が減らないから、罪悪感がないんです。今風に言えば「ギルト・フリー」って感じでしょうか。

これに対してフリーランスは休むと収入が減る、あるいはその分増やせる可能性を失います。もちろん収入が減っても構わないと腹を括って休めばいくらでも休めます。それは確かに自由ですが、僕の場合は休んでいる間、常に「今休んでいるこの瞬間は稼げていない」という感覚が付き纏います。なんか「自分だけサボっている」という罪悪感があるんです。同時にいつでも休めるから「休日が貴重だ」という感覚は無くなりました。

今思えば、会社員時代のあの補償されながら不安なく休める感じってとても貴重な感覚でした。ましてや「有給休暇」という、休んでいるのに給料がもらえるという制度は今思えば、なんて手厚い制度なんだと思います。

そういう意味で、フリーランスには心の底からの完全な休みはない、と感じています。

フリーランスは雑用が多い

雑用は本当に多いです。僕は音楽制作や講師でフリーランスになったので、それ以外のことは雑用ということもできます。

今年の3月にはフリーランスになって初めての確定申告がやってきますが、そのための簿記や会計の作業なんか本当に鬱陶しい。まだ税理士を雇うほどの事業規模じゃないので、毎月月初に前月に使った経費を会計ソフトに入力して溜めないようにしているのですが、レシートの金額とカード引き落としの金額と銀行の引き落とし金額を突き合わせたり、請求書に対して入金の紐付けとつぶし込みをしたりと、初めの頃は会計ソフトの使い方にも頭を抱えました。

営業活動だって会社員時代は営業部隊がやってくれましたから、そんなことしなくても次から次へと自動的に仕事はやってきました。でもフリーランスはいくら腕に技術があっても自分で営業活動をしない限りは仕事は来ません。だから、それを本質業務じゃないと感じる方は嫌になってしまうことがあるかもしれません。

ちなみに僕の場合は、僕のYouTube動画が営業活動を自動的にやってくれるので営業活動が雑用という感覚では無いです。それ以外の雑用に関しては僕も勉強してできるだけAIやRPAを使って自動化したり、自動化できない部分は外注化しようと努めていますが、今のところ正直会社員時代より雑用は増えたと感じています。

フリーランスはいつもお金に不安がある

フリーランスになった初年度2023年は、前の年の収入基準て税や社会保障費の請求が来ましたので、その支払いはとても大きな金額になりました。そして今年は去年売却した株の利益に対する課税がある予定です。
わかっていたことですが、10万、100万という単位で銀行口座の残高がごそっと減るのは精神衛生上良くないです。

これに対して当初の収入はやはり不安定でした。僕の場合は準備していたおかげで初月から稼げましたが、それでも半年間は結構厳しかったです。
その後収入が増えて安定し始め、最近では会社員時代の月収に届いたのでホッと一息ついている、という感じです。やっぱり軌道に乗るまで半年から一年かかりました。

でも、これがずっと続く保証なんてないです。いつ何時、皆さんから必要とされなくなったり、YouTubeチャンネルがBANされたり、作編曲の仕事がAIに奪われたりするかもしれません。

会社員のように業績が良くても悪くても、必ず決まった月給をもらえる、なんてことはないんです。フリーランスは会社員では稼げないような大きな金額を稼げる可能性がある反面、明日の保証はないということを覚えておいたほうがいいと思います。

フリーランスは社会保障が薄い

フリーランスは、会社員と違って病気や怪我をしても有給休暇はありません。仮に長期間入院しても会社員なら職場はある程度待ってくれると思いますが、フリーランスは仕事を失ってしまうかもしれません。
年金は会社員が加入している厚生年金部分がなくなって国民年金だけになるので、自分で工夫して資産を作っていくしかありません。
また、自分で積み立て(そういう制度を利用することはできます)ておかない限り退職金もないので、会社員のように手厚く補償されて人生が守られている感じはありません。

だから、誰かに保証してもらう生き方ではなくて、自分の人生を自分で切り開いていくことが必要です。世の中の変化に合わせて自分も変わる、そうやって常に勉強してチャレンジし続け、変化していいかないと生き残れないと感じます。

自分らしく生きる事と、自分を変えないという事は、似ているようで全然違います。自分を変えていく気持ちが持てない人は辛くなってしまうことがあるかもしれませんよ。

それでもフリーランスは最高

それでも僕はフリーランスは最高の生き方の一つだと思います。

  • 嫌な仕事をしない自由

  • 嫌なやつと関わらない自由

  • 好きな時に好きなことを我慢しない自由

この自由があることに比べればさっきあげたデメリットは大したことではない、というのが30年努めた会社を辞めてフリーランス生活にたどり着いた僕の価値観で、それを実践しているのが今の僕のライフスタイルです。

今回の記事、皆さんはどうお感じになられなましたか?

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