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日本の音楽業界を救う人材になるために【第一期音楽マーケティングブートキャンプレポート vol.1】

6月27日から、ニューミドルマン・コミュニティ主催の音楽マーケティングブートキャンプが始まりました。


音楽マーケティングブートキャンプとは、今の日本の音楽業界に必要な「世界市場を視野に入れたマーケティングが行なえるマーケター」を育てることを目標とした実践型プログラムです。業界の第一線で活躍中の講師陣による講義で音楽マーケティング基礎を学んだ後、実際にアーティストとマーケティング目標を設定し、データ分析と改善を繰り返すという、実務に近い経験を積むことで、プロの音楽デジタルマーケターを養成します。


初めに、運営スタッフである斉藤氏から、これから課題に取り組む上で意識してほしいポイントの説明がありました。

まずは、理想のマーケター像について。今回は、二つの理想のマーケター像を紹介してくれました。  

                     

1. 知識をもとに柔軟な発想ができるマーケター。学んだ知識を武器として適材適所で活用できるマーケターを指します。        

2. アーティスト/ファン目線を持ったマーケター。「このアーティストにベストな施策は?」「ファンはどんな施策に興味を持つ?」的な思考ができることが理想です。

自分はどんなマーケターを目指すのか、意識してこの四か月間を過ごすことで、より多くの学びを吸収してほしいとのお話がありました。


次に、より学習が身になる質問の仕方について。ただ質問するのではなく

1. まず自分で調べる
2. 自分なりに考える(可能なら仮説を出してみる)
3. 質問する


この三段階を踏むことで、どうわからないのかが明確になり、自分なりの解釈を見つけることができるので、解答者も質問の意図を理解しやすくなり、より的確なアドバイスに繋がると述べています。


ここで大阪音楽大学でミュージックビジネス専攻教授を務められている脇田氏に交代し、デジタルマーケティングについて教えていただきました。  

まず、目指すキャリアについて。デジタルマーケティングを用いて、何を目指すのかを考える必要性を強調されていました。「デジタルマーケティングのエキスパートを目指すのか」、「マネジメントやプロデュースに役立てるのか」など、デジタルマーケティングという武器で何をしたいのかを見極めてほしいと話されていました。

そして、自身の経歴と交え、今日に至るまでの日本の音楽業界の変遷について語ってくれました。トラウマになってしまうほどの経験をした営業時代や、SHOWROOMのライバーのプロモ―ション経験など、多様な現場を経験した脇田氏から見た日本の音楽ビジネスを知ることで、音楽ビジネスに関わるというリアリティを感じることができました。


次に、今回の企画の発案者であるStudio ENTRE代表の山口氏が、同じく自身の経歴とリンクさせつつ、日本の音楽ビジネスについて語りました。

BTSやジャスティン・ビーバーなどのアーティストが所属するHYBEを例に取り、デジタル時代のキーとなる、デジタルマーケティングとマネジメントの新しい関係について理解を深めることができました。

また、一つのポイントとして、個(音楽家)へのパワーシフトを挙げています。制作、宣伝、販売において、変化が起きています。具体的には、発売日を盛り上げていた昔とは違い、今はリリースしてからが勝負。どれだけユーザーに拡散できるかがヒットの肝だといいます。

そして、世界の音楽業界がサブスクでV字回復しているにも関わらず、日本は停滞傾向だと言います。

その理由として、デジタル化の致命的な遅れを指摘しました。音楽ビジネスの構造自体が世界的に変わっている今、日本に何ができるのか。

そう考えた時、遅れているからこそ、世界の例をもとにやるべきことが明確になっているという一つの見解についても話してくれました、


ここまで述べてきたように、デジタルマーケティングが日本の音楽業界の鍵を握ることは間違いありません。しかし今の日本の音楽業界では、圧倒的に人材が不足しています。

この課題を乗り越えるために、音楽ビジネス生態系UPDATEのための処方箋を掲げています。

1.デジタルファーストの徹底
2.日本独自の業界慣習の国際基準への対応可能なUPDATE。
3.グローバル市場を視野に入れたプロデュースノウハウの獲得
4.人材ミスマッチの解消

つまり、音楽デジタルマーケターこそが、日本の音楽業界を救うのです。

なお、今回の最優秀賞を受賞したチームは、山口氏の連載にてインタビューを受けることができます。

デジタルマーケティング業界に名を広める機会にもなるので、ぜひ最優秀賞を目指して取り組んでいただきたいと思います。


〇参加メンバーによる自己紹介

その後、「これまでの自分の経歴」「好きな音楽」「ブートキャンプに参加した理由」というテーマで自己紹介をしました。

異なる業界でマーケテイングを経験してきた方もいれば、未経験者だけれども新たなキャリアに挑戦したいという方もおり、幅広い世代の個性豊かなメンバーが集まりました。多様なバックグラウンドを持つ参加者が集まることでどんな化学反応が生まれるのか、非常に楽しみです。個性を最大限生かしながら、互いに切磋琢磨していってほしいと思います。


〇グループワーク

テーマ:「最近自分がいいと思ったアーティストプロモーション」

最近自分が、良いと思ったアーティストの施策を話し合いました。そして、チーム内で出た意見を基に重要なポイントをまとめ、全体に発表しました。

今日が初対面だとは思えないほど、各チームで活発な意見交換が行われており、かなり盛り上がっている様子がうかがえました。


〇次回予告

今回の課題はYouTubeカリキュラムの学習です。
実際にアーティストをプロモーションするための一つの武器として、YouTubeクリエイターの資格を目指します。

次回7/11(日)は、グーグル合同会社YouTube日本音楽パートナーシップ統括部長である鬼頭武也様を講師にお迎えします。

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