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【起業したい方必見】音楽業界で起業するには?

こんにちは。インターン生の福永です。


今回の記事では、音楽業界で起業したい方に向けて、起業するときに気をつけるべき点や、どんなことをするべきかなどをお伝えしたいと思います。


また、最後にStudio ENTRE代表取締役の山口哲一に起業についてインタビューさせていただきましたので、是非最後までご覧ください。


【音楽業界で起業とは?】


音楽業界で起業したい!といってもさまざまな形があると思います。


例えば、自分で作品を作ってファンに応援してもらうプレーヤー、プレイヤーを助けて収入を得るサポーター、また、音楽を学びたい人に自分の知識を共有してお金を得るインストラクターなど。


読者の皆様はどういった形での起業に興味があるでしょうか?

どういった形でも、やはり起業にはメリット、デメリットが存在しています。今回はプレイヤー、サポーター、インストラクターの3つに絞って紹介したいと思います。


【プレイヤー】

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自分自身がアーティストとなり、ビジネスをするプレイヤーの場合、

まず、どういった形でビジネスをしていくのかを説明します。


1 知名度を上げ、自分の音楽を聴いてくれる方や、ライブに来てくれる方を集めます。 

そのお客さんたちに自身の音楽を聞いてもらい、「この人の音楽をもっと聞きたい!」と思ってくれるファンを増やします。 

4 次にファンの方たちが喜ぶ商品を作ります。(音源やグッズなど)

5 商品を販売します。 

6 お客さんとの信頼関係を築いていき、リピートしてもらえるようにします。


だいぶざっくりとしていますが、上記のようにして、ビジネスをしていくというのが一般的でしょう。


しかし、プレイヤーとして起業するのはリスクが高く、注意点もたくさんあります。

(注意点)

・から全て作る必要があるため、時間やコストがかかる。

・Apple MusicやSpotifyなどのサブスクの台頭によって曲単価が下がっており、音源収入をメインとした活動がCD全盛期に比べて難しい。



【サポーター】

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次にアーティストのサポートを行うことでお金を得てビジネスをするサポーターです。


サポーターといってもさまざまな仕事があります。(音楽事務所、レコーティングエンジニア、作曲家など。)


では、一般的にどのようにしてビジネスをしているのでしょう。


1 まず、自分にはどんなことができて、どのようなことが世の中に求められているのかを考える。

2 アイデアを必要としている人(ユーザー)

3 ユーザーの悩みを解決できる商品を開発する

4 商品を提供する

5 また利用してもらえるように、お客さんとの信頼関係を築く


誰かの悩みに応えられるのなら、サポーターとしての起業は成立します。

あとは、お金が生まれるような仕組みも重要です。


サポーターは、完璧に仕事をこなすことができる技量が最も必要になってきます。

例えば、作曲家やプロデューサーが作った楽曲をレコーディング、ライブなどでミスをするわけにはいきませんよね。また、たまにアドリブなんかも求められたりするので、セッション力やアドリブ力も必要になってきます。


では、サポーターとして起業するときの注意点とはなんでしょうか。


(注意点)

・それなりの収入を確保するためには、大量の仕事を引き受ける必要があることが多いです。

・また、サポーターはアーティストと同様に、いろいろな人に知ってもらう必要があります。なので、しっかりとSNSやYouTubeの仕組みを理解して攻めていくことが大事です。

・デジタル技術の進化によって競争が激化しています。

【インストラクター】

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最後にインストラクターです。

インストラクターの仕事は、数ある音楽ビジネスの中で最も収入が安定しやすいと言われています。

音楽教室は、基本的に月謝制で毎月決まったお金を得ることができます。

この仕組みを「継続課金」と言います。

インストラクターは、この「継続課金」ビジネスに向いている数少ない音楽の仕事のひとつです。


一般的なビジネスの仕方として、

1 生徒を集める。

2 生徒が教わりたいことを理解して、伝えていく。

3 生徒が「もっと学びたい!」と思える環境を作っていく。

4 商品を販売する。(教材など)

5 生徒との信頼関係を築いていく。


上記で収入が安定しやすいと書きましたが、もちろん自身の評価が低いとインストラクターとしてのビジネスをするのは難しくなってきます。


なので、生徒のことを考えて何か工夫するなど、初めて来た生徒が続けたくなる工夫をすればするほど、収入が安定します。


またその評判を聞きつけた周りの人々が習いにきて、生徒を増やすことにも繋がります

(注意点)


・対面で指導を行う場合、場所代が発生してしまします。(現在はオンライン教室も一般的になりつつあります)

・淡々と教えるだけでなく、生徒の悩みや求めていることに応えるスキルが必要です。


【インタビュー】


弊社の代表取締役 山口哲一に起業について、さまざまなインタビューをさせていただきました。

プロフィール                            山口 哲一                                1964年東京生。早稲田大学を中退し、バグコーポレーションを設立、アーティストマネージメント会社代表兼音楽プロデューサーとして活躍。
2010年頃からエンターテック・エバンジェリストとして、執筆活動、セミナー企画、アドバイザー活動を始める。『新時代ミュージックビジネス最終講義』『世界を変える80年代生まれの起業家』『コーライティングの教科書』など著書多数。
日本音楽制作者連盟理事(2005~2013年)「デジタルコンテンツ白書」編集委員(2011〜2020年)なども歴任。
大阪音楽大学「ミュージックビジネス専攻」特任教授 、 iU超客員教授として人材育成にも取り組んでいる。

                    https://entre.studio/ja/members

Q.音楽で起業といってもさまざまな形があると思います。(プレイヤー、サポーター、インストラクターなど).       音楽業界で起業したいと考える方へどのような領域での起業をお勧めしますか。

A.  領域は何でも良いと思いますが、大切なのは、音楽にまつわる人たちを構造的に「生態系」として捉える視点だと思います。そして従来の業種区分などにとらわれない発想ができると良いですね。


Q.CDが売れていた時代が終わり、サブスクなどのコンテンツが発展している(曲の単価が低下している)現代で、音楽で仕事をするというのは大変難しいことだと思いますが、それでも起業するというメリットはなんですか。

A.   デジタル化とグローバル化が進んで、チャンスが広がっているからです。難しいと思っているのは、「従来型」で仕事をしてきた人たちの「愚痴」なので惑わされないでください。逆に言うと音楽分野は起業して新しいやり方をすればチャンスがあるし、従来型の延長だと難しいということですね。


Q.エンタメ業界で起業したときに特に難しいことはなんですか(特にうまくいきにくい部分はなんですか)

A.   既存の仕組みがデジタル、インターネット、スマホなどと無関係に一旦出来上がってしまっていることですね。そこがチャンスとも言えると思います


Q.起業する上で最も大事なことは何ですか。

A.   もちろん熱意なのですが、エンタメ領域では、熱意のない起業家を見たことがないので、あえてビジネス感覚だといいたいですw


Q起業すると決めた方は皆さん音楽マーケティングやビジネスの勉強されていると思いますが、その中でもなぜ成功する人としない人に分かれてしまうのでしょうか。

A.   運の要素もあるでしょう


Q.これから音楽マーケティングを勉強しようと考えている方に向けて、どのような方法で勉強することをお勧めしますか。

A.  音楽以外のマーケティングの本を読んで、音楽に置き換えてみることでしょうか。


Q.起業したいと考える方の中には起業仲間を作り、一緒に起業したいと考える方もたくさんいると思いますが、それについてどう思われますか。 また、仲間を作るときに気をつけるポイントとは。

A.     人間関係も大切ですし、仲間つくりは大切です。積極的に動きましょう。でも、CEOは一人なので、孤独に耐えることも重要ですね。


Q.起業する上で気をつけることは。

A.   諦めないこと。エンタメ分野で重要なのは、ビジネススキームを考えるときにスケーラビリティを意識することでしょうか?


【まとめ】


いかがだったでしょうか。

私は今回アーティスト、サポーター、インストラクターと3つの起業の例を紹介しましたが、山口さんのインタビューのように起業する道はこれだけではなく、従来の起業に囚われないことがとても大事だと思います。

この記事を見て、少しでも企業に興味を持っていただけたり、もっと知りたいと思っていただけると幸いです!

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上記のイベントは両方今回インタビューさせていただいた山口さんのお話や直接アドバイスをいただけたりしますので、ご興味ある方は是非ご参加ください!


皆様のご活躍をお祈りしております。


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