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#27: 「わかんない」ならパワードスピーカー買っとけ!(告知アリ)

こんばんは、もりーです。今日はアカペラサークルで問題になりやすい機材の繋ぎ方について少し記事を書きたいと思います。

2020年から世界中で流行した病によって多くのアカペラサークルは活動休止を大学などの主たる組織から命じられることになったのは周知の事実かと思います。

そのような要因もあり、最近「先輩が機材の設営とか全部やってくれてたけどその人が卒業しちゃった…」「どうやってケーブルを繋いでいいかわからない…」というようなお悩みを意外と多く受けています。

今回はこのような問題に直面しているサークルはどうすればこの先快適なアカペラライフを実現できるのかを書きたいと思います。

いつもどおりこの記事はもりーの独断と偏見に凝り固まった一つの「意見」であるという前提があることを承知の上読んでいただければと思います。


問題が起こりやすいサークル

まずはこの点からです。
アカペラサークルは元々楽器ができなくても音楽を楽しめるという軽音よりも更にライトな層が多く集まるコミュニティです。

そのため、生まれてこの方業務用音響機器に触ったことがない状態でアカペラサークルに入部する方も多いかと思われます。

そのように機材に理解のある人が決して多くないコミュニティの中でもやはり機材関連のトラブルや問題を抱えやすいサークルには特徴があります。
大きく分けると3つです。

アカペラサークルにありがちな3つの問題

  1. 機材が多すぎる
    これは老舗サークルであればあるほどこの問題が起こりやすいです。古い機材を捨てずに取っておいたことで、使える機材と使えない機材がごちゃまぜになってライブをまともにせずに幹部になってしまった代の音響長が苦しみます。

    また、パワーアンプやグラフィックイコライザーというようなシステムの一部となる機材も時にはケーブル繋ぎの理解を妨げる一因になってしまいます。

  2. 機材が古すぎる
    これは多くのアカペラサークルが抱えている問題です。
    他サークルのお古を譲ってもらったサークルなどで特に顕著ですが、音響機材に理解のない状態で「特定の組み合わせでのみ正常に機能する機材」などを導入してしまった場合、後から入ってきた後輩は何も事情がわからず正しく使えません。

    音響機材は基本的にデザインが古臭いものが多く、どの機材も基本的な構造は大差ないため、実際なにも思わず使っていた機材は実際とうの昔に廃盤になっていたということはよくあります。

    古い機材はそれだけで故障のリスクが高まるのですが、往々にしてアカペラサークルの音響機材の保管状態は良くないことがほとんどであるので、長期間利用すればするほど故障や不調のリスクが跳ね上がります。

  3. 誰もが機材に無関心
    「機材とかよくわからんけど、音響長になるかぁ」と思いながら惰性でサークルの機材を担当している方が歴代続くサークルに多いです。
    脳死で繋ぐ場所だけ引き継ぎしているため、一人でも理解力が低い音響長がいるとそれだけで正しく接続する場所がわからなくなります。

このような状態で辛うじて正常に機能していたサークルも一時的な活動休止などで完全に機材の使い方に関する知識が0に戻ったところは多いのではないでしょうか。

問題が発生してからでは遅いので、今まともに音を鳴らすことができている音響長も今一度音響に関する知識を底上げすることを強くおすすめします。

勉強しましょう

↑のリンクはもりーが個人的に作成したLINESのための入門書ですが、大枠は学べるかと思います。
前回の記事「#26: 「じゃあ音響ってどうやったら上手くなるの?」に答えてみる」にも書きましたがサークル員一人ひとりが少しでも音響に関したリテラシーを学んでおくことで、完全な知識の消失という最悪な自体は避けられるかと思います。
そのような自体を防ぐ意味でも音響リテラシー教育をアカペラサークルには推していきたい所存です。

「わかんない」ならパワードスピーカー買っとけ!

ということでメインタイトルの内容に切り込んでいこうかと思います。

先程の「機材が多すぎる」という箇所で少し触れましたが、機材が多すぎることが正しいつなげ方の理解を遠ざけているのではないかと思います。

音響機材は本来理解のある人が設営するテイで製造・販売されているものなのでマニュアルを読んでも分かりづらいですし、何よりケーブルが刺さる穴がたくさんあります。

「穴に入りそうなケーブルがあるからとりあえずここに刺そう」では最悪機材の故障や電気関係の事故が起こる可能性があるため、そこは絶対に避けたいことです。

そこで提案です。

パワードスピーカーを導入しましょう。

パワーアンプとパッシブスピーカーを今すぐメルカリに売りましょう。

パワードスピーカーが良いワケ

パワードスピーカーをここで猛プッシュする理由はいくつかありますので追って説明します。

  1. 使うケーブルの種類が減る
    これが最大のメリットです。パワードスピーカーを使うことでサークル内で利用するケーブルを全てXLRケーブルに置換することが可能になります。「とにかく刺さる穴に入れたい」、「小難しいことは考えたくない」という方は今すぐパワーアンプを売りましょう。

  2. 使う機材が減る
    これは1番とほぼ同じですが、パワーアンプとスピーカーという2つの機材を使う必要がなくなり、パワードスピーカーに置き換えることができます。そのため、運ぶモノの絶対数を圧縮することができます。
    また、設営もシンプルになるのでノウハウがない方でも素早く機材を設営できるようになります。

  3. そこまで高いわけではない
    パワードスピーカーは近年多くのメーカーから発売されているため価格競争の結果かなりお買い求めやすい価格になっています。

    具体的に言えば13万円ほど、100人規模のサークルですと一人1300円程度の出費でメインスピーカー2台とモニタースピーカー2台を新調できます!

  4. 機材の相性を考えなくていい
    パッシブスピーカーを利用する際最もユーザーの頭を痛ませるのはスピーカーとパワーアンプの相性問題です。
    出力の強さや抵抗値など気にしなければいけない問題が山ほどあります。

    そのため、買い替えるにしても何をどのように買い替えればいいのかわからないという迷宮に迷い込みます。

    パワードスピーカーは最初からスピーカーとパワーアンプがセットで組み込まれているので相性は100%バッチリ、絶対にちゃんと機能します。
    わからない人ほどパワードスピーカーは賢い選択肢と言えますね。

  5. 我々の思う「スピーカー」像に近い存在
    私たちの考える「スピーカー」は再生用の端末を挿して電源を入れれば小難しい事ナシに大音量で流れますね。
    それと全く同じ感覚で使えるため、小難しいパワーアンプなんか一旦忘れてパワードスピーカーを買いましょう。

  6. 音がわりと良い
    「音質に拘るならパワードスピーカーなんぞ使えん!」と先輩のなんの根拠もない主張を信じ切って荒く鼻息を立てている方もいらっしゃるかもしれませんが、パワードスピーカーは普通に音いいです。

    4番で説明した通り、パワードスピーカーに内蔵されているパワーアンプとスピーカーユニットはおしどり夫婦のような関係です。
    相性バッチリです。
    音が悪くなるわけないですね。


このように、パワードスピーカーを利用することで設営やケーブルの結線をかなりシンプルにすることができるため、何もわからないサークルほどパワードスピーカーを導入することをオススメします。

機材代を捻出することが難しい場合は「ガクセイ協賛」などの協賛制度を利用して報酬金で機材を購入することも可能です。

「ガクセイ協賛」に関する情報や機材選びのアドバイス・相談等ありましたら気軽にTwitter(@studio_de_mori)へDMをお願いします。

まとめ

今回の記事ではパワードスピーカーの優位性について少し解説を行いました。

決してパワーアンプ&パッシブスピーカーを下に見ているわけではないのですが、アカペラサークル界隈においては黙ってパワードスピーカーを導入することが一番シンプルでわかりやすい機材への学習に繋がるのではないかなと思っています。

先程も書きましたが、機材に関する相談や質問、「ガクセイ協賛」に関する質問等ありましたら気軽にDMをお願いします。

今後もアカペラサークル及びアカペラーに有益な情報を発信しようと思っていますのでTwitterのフォローやこの記事の拡散をお願いします。

最後まで読んでいただきありがとうございました、もりーでした。


告知

最後に告知です。

【寄稿、始めます。】

僕一人で投稿できる記事の数や話題の範囲には限界があります。

ゆくゆくはアカペラのノウハウの玉手箱のようなnoteにしたいなと思っていますので、皆さんのお力を借りたいと思います。

皆さんの知ってるアカペラ(とその周りの技術)に関する情報や宣伝をnoteに寄稿していただける方がいたら是非ともDMお願いします🙏

ジャンル、書き方の形式等は基本的に問いません。
アレンジや歌い方、ステージング、写真、映像などは当方からっきしですので大・大・大募集中です。

これと言った謝礼は今のところできませんが、読者の層の拡大などのためにご協力いただければと思っています。

寄稿いただいた記事には必ず投稿者のTwitter、出身サークル名、宣伝情報を載せ、クレジットを明記し、現在私が通し番号を付けている#○○ からは除外し寄稿記事であることを明確にしようと思っています。

再三になりますが、本当にご協力いただけるアカペラーの方がいらっしゃいましたらTwitterへDMをお願いします。


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