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現役高校生が考えるSDGs教育改革

お久しぶりですがくとです。今回は我が国のSDGs教育について話していきます。

SDGsって、なに?

まず、本題に入る前にそもそも
「SDGsって、なに?」
と思われた方が多いのではないかと思います。
では、そもそもSDGsとはなにかから説明していきましょう。

持続可能な開発目標(じぞくかのうなかいはつもくひょう、英語: Sustainable Development Goals、略称:SDGs(エスディージーズ))は、17の世界的目標、169の達成基準、232の指標からなる持続可能な開発のための国際的な開発目標。
ミレニアム開発目標 (MDGs: Millennium Development Goals)が2015年に終了することに伴って2015年9月の国連総会で採択された『持続可能な開発のための2030アジェンダ』(Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development、または単に2030 Agendaとも) に記述された2030年までの具体的指針である。

Wikipedia『持続可能な開発目標』より

では、肝心の中身を見ていきましょう。

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1.■ 貧困をなくそう (英: No Poverty)
「あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」
2.■ 飢餓をゼロに (英: Zero Hunger)
「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」
3.■ 人々に保健と福祉を (英: Good Health and Well-Being)
「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」
4.■ 質の高い教育をみんなに (英: Quality Education)
「すべての人々へ包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」
5.■ ジェンダー平等を実現しよう (英: Gender Equality)
「ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う」
6.■ 安全な水とトイレを世界中に (英: Clean Water and Sanitation)
「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」
7.■ エネルギーをみんなに、そしてクリーンに (英: Affordable and Clean Energy)
「すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」
8.■ 働きがいも経済成長も (英: Decent Work and Economic Growth)
「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進する」
9.■ 産業と技術革新の基礎をつくろう (英: Industry, Innovation and Infrastructure)
「強靱なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及び技術革新の推進を図る」
10.■ 人や国の不平等をなくそう (英: Reduced Inequalities)
「各国内及び各国間の不平等を是正する」
11.■ 住み続けられるまちづくりを (英: Sustainable Cities and Communities)
「包摂的で安全かつ強靱で持続可能な都市及び人間居住を実現する」
12.■ つくる責任 つかう責任 (英: Responsible Consumption and Production)
「持続可能な生産消費形態を確保する」
13.■ 気候変動に具体的な対策を (英: Climate Action)
「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」[注釈 1]
14.■ 海の豊かさを守ろう (英: Life Below Water)
「持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する」
15.■ 陸の豊かさも守ろう (英: Life on Land)
「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」
16.■ 平和と公正をすべての人に (英: Peace, Justice and Strong Institutions)
「持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する」
17.■ パートナーシップで目標を達成しよう (英: Partnership)
「持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する」

Wikipedia『持続可能な開発目標』より

ということです。私からすると全て建前にしか聞こえませんが、それはまた別の機会に。

SDGs教育で何をしているのか

では、次はSDGs教育で何をしているのかについてです。

申し訳ないのですが、普遍的な小中高で行われているSDGs教育に関する情報ソースが見つからなかったため、この章では私の中学・高校でのSDGs教育の事例をご紹介させていただきます。

私の出身中学校はSDGsにとても力を入れていらっしゃる学校で、主要教科でも17の目標に関連しそうなものがあれば、それを教師が紹介し生徒に考察させる時間を与えるという手段を取っていました。
総合的な学習の時間ではほぼ毎回SDGsと関連づけられた教育が行われ、主に17の目標を達成するためにはどうしたらよいかというディベートを中心に行っていました。

そして、私の高校では英語の時間に
「17の目標を達成するためにはどうしたらよいか?」
という議題が与えられ、グループでそれをディベートし、纏めた内容をグループ毎に英語で発表するということを行っています。

SDGs教育の問題点
―SDGs教育が全体主義?―

では、ここからがやっと本題です。
我が国のSDGs教育の問題点とは、何なのでしょうか。

私が考えるにそれは
『SDGs教育そのものが全体主義的である』
ことです。

我が国では、そもそもSDGsが絶対善であるという前提の上でSDGs教育が成り立っています。
ここで疑問なのですが、そもそもSDGsが絶対善であるということを前提とすること自体が間違っていませんか?

やれ主体性だ、やれディベートだと言っておきながらSDGsに関してはそもそも反対意見を唱えること自体がタブーと化しています。
正直、私が見てきた範囲ではディベート中ですら学生側には意欲が一切見られませんでした。
こうなってしまう原因も反対意見を許さない姿勢にあるのではないでしょうか。
盲目になってSDGs賛美でもしておけば一定の評価が約束されますので当たり前です。

現在の小中高でのSDGs教育は

「SDGsは絶対に正しい!お前らもこれをやらなければいけない!」

という押し付け型のものであり、これでは自由民主主義の意識も育ちません。立派な全体主義です。

ここで勘違いしてほしくないのですが、私は何もSDGsに反対しているわけではありません。
(かといって賛成もしませんが)
理念と目標自体は素晴らしいものだと思っていますし、世界が一丸となってこれを実行できるならそれに越したことはないと思っています。

私の考える『SDGs教育改革』

では、ここからは私が考えるSDGs教育改革について語っていきます。

現在の「全体主義SDGs教育」では、学生がSDGsに興味を持つことも、社会のありかたを模索することもありません。

実際、現在の学生の方々はSDGs教育を受けていて「胡散臭い」「出来るわけないだろ」と思ったことがあるのではないでしょうか?

胡散臭い、出来るわけないだろ。そう思うのも無理はありません。
既存の教育ではそれを抑圧し、SDGs賛美に持っていくことで学生たちの意欲を上げようとしています。
はっきり言ってこれは北朝鮮と同じやり方です。

では、このような状況を変えるにはどうしたらいいのでしょうか。

まず、Youtubeを用いて賛成意見の動画と反対意見の動画を生徒たちに見せ、教師はSDGsに賛成でも反対でもないという中立の立場で生徒に

「賛成派と反対派、どちらの意見が妥当か」
「なぜその意見が妥当なのか」
「その意見の問題点は何か」


という問いを投げかけ、まずは生徒に一人でそれらの問いについて熟考してもらい自分なりの答えを引き出してもらう。
第二に、その問題をグループになり生徒間で共有し、どうやって解決すればいいのかを生徒たちにディベートさせる。

私の提案するSDGs教育改革は以上です。
「え?これだけ?」と思われた方が多いと思いますが、こんなシンプルなこともできていないのがSDGs教育の現状であり、同時に日本の教育の現状なのです。
もちろん、これだけやってもSDGs教育の問題点が全て解消されるわけではありませんが、まずは誰でもわかるシンプルな部分からは直していきましょう。

では、今日はここまでです。
ご熟読いただきありがとうございました。







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