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【休職】休職中の朝の日記

カーテンの隙間から差し込む朝日に起される。
まだ重いまぶたをこすりカーテンを開ける。
こんな天気の良い日は、モーニングを食べに喫茶店へ行きたい。
重い布団をめくり、のそのそと、着替えの服を探す。
5月といえど、まだ朝は寒いので、Tシャツの上にカーディガンを羽織りる。
鞄にスマホ、図書館で借りた本、財布が入っていることを確認し部屋を出る。
アパートの階段を下り、家から5分先の喫茶店へ向かう。
すれ違う人は皆、スーツやきちんとした服を着ており、休職中で仕事に行かない私は少し罪悪感と居心地の悪さを感じ、体を小さくする。
駅に吸い込まれる人々を横に、横断歩道を渡ると喫茶店に到着する。
喫茶店の扉を開けると、ベルがカラカラとなる。
喫茶店の中は近所のご老人の賑やかな話し声がひしめき合っている。
いつも頼んでいるカフェオレとトーストを注文し、スマホを開いてゲームをする。
注文したものが届いたので、図書館で借りた本を読もうとし、表紙をめくると下巻と書いてある。
上巻も読んでないのに、間違えて下巻を借りてきたらしい。
自分のおっちょこちょいに呆れながら本を閉じ、再びスマホのゲームに戻る。
隣に座ったご婦人2人の大きい声での世間話が気になってゲームに集中できない。
すごい音量で話しているなぁと思ったが、恐らく2人とも耳が遠く、その音量で話さないと聞こえないためなんだろう。それは仕方ない。
会話を聞こえないようにするためにスマホで音楽を聴くが、それよりも声が大きいので話が聞こえてしまう。
話の内容としては、隣の家が出したゴミがカラスに荒らされて、ご婦人の家の中にまで入ってくるらしい。
それを遠回しに隣人に伝えたが、「そうなんですか」、「そうですか」など要領の得ない曖昧な返事しか返ってこない。謝らないので、腹が立つということらしい。
それを聞きながら思ったことは、自分の感情を相手にどうかしてもらおうとする事は、無理だなということ。
相手がきちんと謝ればその婦人の気も晴れるが、相手の対応次第では自分の怒りが増すばかりだろう。
自分の気持ちを相手にどうにかしようとしてもらうのは無理だが、相手の行動に腹を立てていること、どうすれば自分の気持ちが晴れるか相手に伝えることはできる。
「私はあなたのゴミが、私の家に入り込むことに困っている。カラスに荒らされないようにゴミ袋の上に網をかぶせたり、何か対策をしてほしい。」ということは伝えられる。
相手が対応してくれるかどうかは別だが、自分の気持ちを伝えれたことで、モヤモヤや怒りの気持ちは少し減るのではないか?と思った。
私もどちらかといえば婦人タイプ(遠回しに相手に伝えて察してもらおうとする)なので、自分も改めたいと思った。
自分の気持ちを相手にどうこうしてもらおうと思うことは、極力控えたい。

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