【講座レポ】誰でもクリエイティブになれる?!超ショートショートを書いてみた@みらいけん

神保町にあるCo Learning Space みらい研究所(通称:みらいけん)
「あなたも”ショートショート”が書ける~新しい発想やアイデアを生み出すメソッド~」参加してきました!
なお今回は、t-FRASCO(東大OB/OGによるキャリアネットワーク団体)主催、みらいけんは会場提供の形式です。

~ワークショップ概要~
■日時:2018年11月8日(木)19時〜20時45分 
■場所:みらい研究所(東京都千代田区神田神保町1−6 サンビルディング3階 ※神保町駅徒歩1分)
■主催:t-FRASCO
■講師:田丸雅智 さん
1987年 愛媛県松山市産まれ。東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。
2011年に作家デビュー。2015年に「ショートショート大賞」を立ち上げ、審査員長を務める。
代表作 『海色の壜』等。田丸雅智公式サイト『海のかけら』 http:/masatomotamaru.com/

講師はこの方!ショートショート作家の田丸さん。
(座席の配置上、正面から撮れなかった。。)

大学時代は学部では環境研究、大学院では自動車の素材を軽くする研究をしていたそうです。作家デビューは大学1年生の時。
現在は小説業の傍ら、小学生からシニアまで様々な方に講座やライブをされているそう(少年院でやることもあるのだとか)。
作文に苦手意識がある方や、文章を書こうと思ってもどう書けばいいかわからない方向けが多いそうですが、企業向けに研修の一環として講座をすることもあるそうです。
その他、2015年には「ショートショート大賞」を立上げ、審査員長を務めるなどショートショート界気鋭の作家さんです。
「今日は東大OB/OGが大半だと思うので文章がすごく苦手って方は少ないと思いますが、、」と苦笑されましたが、筆者も(東大ではないものの)一応、国文学を専攻してたので苦手意識はそこまでないですが、それでもかなり楽しかったです!(のでこの後に乞うご期待 笑)

本日のゴール:「超ショートショート」という
短い物語を90分で1人1作品書く!

そもそもショートショートって?確かに。改めて問われると難しい。。
ちなみに田丸さんは「若い人はほとんど知らない言葉かもしれません」て解説されてました(そうなのか。。)
ショートショートといえば有名なのは星新一さんなど。でも実は明確な定義がないものらしいです。(ちなみにご自身ではなく主催の方が補足されてましたが、田丸さんは星新一さんが直に認めた、孫弟子とも言える関係なんだとか!)
もちろん、今も様々な定義は混在するという前置きはあれど、本日は【ショートショート=短くて不思議なもの】として進めていきます。
苦手意識があってもどんな人でも、ある枠組みに沿って進めれば誰でも書けるようになりますと太鼓判。わくわくします。
そして本日のゴールイメージはこんな感じ。

と、ここでワークシート①
まず思いつく名詞をなんでも20個書いてみる

考えてます。

次に書いた名詞から1つ選び思いつくことを10個書く

筆者が作ったらこんな感じになりました。
(選んだのはみらいけん2周年お祝いの頂きものだったシュークリーム)

超ショートショート(=短くてありえない話)を作るステップ
ステップ1.不思議な言葉をつくる =ぱっと聞いてありえない言葉を作る
(ワークシート①)
ステップ2.不思議な言葉から想像を広げて行く
ステップ3.想像したことを短い物語にまとめる

(ワークシート②)

ステップ1.不思議な言葉をつくる

ワークシート①で出した連想言葉と名詞をつなげて新しい言葉をつくります。1つだした名詞から少しずらすことで誰でも不思議な言葉がつくれます。品詞は変えてOK、語尾など表現もこだわらなくて問題ナシ。
→できたら周囲の参加者とシェア!

筆者は言葉の組み合わせの中から「サクサクしたタオル」を選択しました。
(この日は仕事終わりでとてもお腹が空いていたので、なんかおいしそうだな~くらいのテンション)

ステップ2.不思議な言葉から想像を広げて行く

話のコアになる部分から広げて行くのは企画書の書き方と同じ要領で。
つくり出した不思議な言葉は一体何で、どんな良いことがあって、どんな悪いことがあるのか等の枝葉を考え、最後にまとめます。

ステップ3.想像したことを短い物語にまとめる

流れに沿って進んでたらなんかそれっぽい物語になってきました。

おまけとして、もっと面白くするためのポイントも伝授してもらいました。

・物語の設定を考える:
主人公は?ほかの登場人物は?どこで起こったの?いつ起こったの?
・物語の筋を考える:
起承転結や序破急など、話がどう展開するのかを考える
(場面の移り変わり、用意した謎をどこで明かすかなど。読む人をアッと驚かせるための流れ)

おまけを応用した超ショートショートはこちら

最後はもちろん、参加者同士でシェア!
即興でつくっているはずなのに、続きが気になるもの、イメージとしてものすごく強烈な印象が残るもの、様々な物語が生まれるこの時間が一番楽しかったです。

『そうぞう』することは楽しくて誰でもできること!

田丸さんのお話で一番印象的だったのが、
「小説創作はタイピングはたしかに1人でやるものだが、色んな人に刺激を受ける中で新しいアイデアが生まれる」という言葉でした。
その流れは小説創作だけじゃなく会議も同じはず。1人で考え込むよりも周囲との交流や刺激の中で創造的なアイディアは生まれる、というのはビジネスではよく言われたりしますが、1人で創作するイメージが強い小説家さんも大切にしている考え方なのかと新鮮な気持ちになりました。

また何度か繰り返し出てきたのが、「そうぞう(想像?創造?)することは誰にでもできること」という言葉。

例えば、企業が出している未来予測レポート等のマス的な資料をもとに新企画を考えるアプローチも悪くないが、今日はその対局にある個人の中の未来予測の一片で、個人のありえない発想の中にも未来のヒントが入っている。
そうした物語の中にイノベーションのタネはある。常識の範囲での頭の使い方ではなかなか出てこないアイディアも、ありえないと思ってもまず空想を飛ばすことで意外な突破口が見えたりするもの。一度、空想を飛ばした後で真剣に考えればいいことです。というのは少なからずハッとさせられるものがありました。

超ショートショートを書いていくこと、他の参加者の方とのシェアも楽しかったですが、同時に普段の自分は想像を飛ばすことが少なくなってたなと気づいた機会になりました。
田丸さん、t-FRASCOのみなさんありがとうございました!

※今回のレポはみらいけんHPにも掲載予定です!
~みらいけんのこと~
「学びを身近に感じる場所」をコンセプトに、たくさんの本(マンガ含む)やゲームに囲まれて、人狼から数学まで多様なワークショップも開催中。オーナーのおいしいコーヒーもあるかも。

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