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謳う建築

謳う建築
2020.12.12-2021.5.30(緊急事態宣言のため4/25で終了)
@WHAT 展示室1階(東京都品川区東品川 2-6-10)
入場料:1200円

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寺田倉庫が運営する"建築倉庫ミュージアム"から"WHAT"にリニューアルして初めての展覧会。
WHATのなかで、もともと建築倉庫ミュージアム展示室だった一室では引き続き建築にまつわる企画展が開催され、その他の部分はアート作品を展示する展示室があり、また別館に建築模型を保管・展示する"模型保管庫"も別料金で見学できる。アート作品の展示部分については「—INSIDE THE COLLECTOR’S VAULT, VOL.1—解き放たれたコレクション展」の記事へ。

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「謳う建築」展は、詩×建築 という新しい切り口で様々な住宅が模型と詩、映像などで紹介されている。

建築家や詩人の自邸や、詩人がこの企画展のために初めて訪れた建物の空間体験を詩に書き起こしている。

展覧会を訪れる前はあまりピンときていなかったが、映像や音楽とともにその詩を見ることはとても面白かった。


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↑最初に展示されていたのは、詩人であり建築家であった立原道造(1914-1938)の設計した「ヒアシンスハウス」。


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↑中村好文設計の「Cliff House / Cliff Hutt」。

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一部、写真撮影不可のものもあったが、詩人の谷川俊太郎が自邸についての書き下ろしの詩があったりして、すごく貴重だなと思った。

詩の表現方法も、壁に印刷文字があるものもあればトレーシングペーパーがぺたぺたと貼られているもの、床に印刷文字が散らされているものなど様々で、作家のアウトプットへのこだわりが感じられた。


会場には自由に取れるハンドアウトがあり、ここに模型写真や建築家・詩人のプロフィール、設計図面などがおさまっている。


展覧会URL



この展覧会に関連して、新宿の紀伊国屋本店でブックフェアが開催されていた。

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展覧会の様子を伝えるパネルや建築模型も展示されており、選出されている書籍も非常に充実していて面白かった。

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30名限定の謳う建築展招待チケットプレゼントキャンペーンなども。

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このブックフェアがなければ絶対に見ることがなかっただろうなというマニアックな本が多くて、すばらしかった。このブックフェアからWHATまではなかなかの物理的距離があるが、じゅうぶん誘導できるコンテンツだと思った。


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