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富山ひとり旅①

元夫と離婚して少し落ち着いたので、先日念願の富山旅行に行った。
とっても満喫した。
そしてなかなかのハードスケジュールだった。

最初から最後まで、いろいろな感情になった。

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そもそも富山に行きたいと思ったのは、「ミステリというなかれ」という田村由美先生の漫画に富山県の雨晴(あまはらし)海岸が描かれていたのがきっかけで、「絶対にこの景色を見たい」と思ったから。

元夫に「ひとり旅で雨晴海岸に行きたい」と伝えると、「僕も行きたい」と言われてしまい、微妙な気持ちになった。
彼は私と旅行に行きたいわけではなく、感動する景色を見たいわけでもない。「映える景色を写真に撮って」「SNSにアップして」「バズりたい」から「雨晴海岸に行きたい」だけだというのが、手に取るようにわかった。心からあの景色を見たいと思ったからこそ、夫と一緒に行くという選択は選べなかった。だって、そこに、私がいる意味がない。

というわけで、離婚した今、ようやく行けたわけだ。

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木曜日の夜。
残業はせずに仕事を切り上げて、深夜の夜行バスに乗る。
会社の最寄駅に向かいながら、帰ってお風呂に入ってパッキングを仕上げて…と考えていたら、会社の後輩とバッタリ。
退職者の仕事を引き受けたためここ半年くらいとても忙しく、また私生活でも元夫の不倫や引っ越しで滅入っており、それをかき消すようにあらゆる隙間に自分の趣味を詰め込んでいたので、何一つ全然余裕がなく、業務時間外に後輩と話すのはものすごく久しぶりだった。

後輩は私が結婚したことを知っていたので、夫が不倫して離婚したことを伝えた。
後輩は、「そんなやつとは別れて正解です、むしろおめでとうございます、です!」と力強く言い残して帰っていった。

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22時の夜行バスで富山に向かう。
家でお風呂を済ませて荷物を持って駅に向かうと、さっきの後輩からLINEが来ていた。
内容は秘密だけど、これからの生活へ背中を押してくれるような素敵なメッセージだった。初めての夜行バス。嬉しいメッセージ。とても滑り出しの良い旅。今回の旅行はいっぱいの初めてをしよう。

と思ったのも束の間。
夜行バス…全然眠れない!
身体痛い、イビキが気になる、隣人の寝顔が見える、後ろを気にしてMAXまで背もたれを倒せない、意外と車の音がうるさい。
深夜の高速バスって、ただただエモいものなんじゃないのぉ…?

イヤホンのノイズキャンセリング機能で音だけでもなんとか遮断。でもちゃんとは眠れない。十数分意識が飛んでは目が覚めて、の繰り返し。
旅慣れればもう少し快適になるのかな、有識者教えてください。
元夫の不倫を調べている時、軽バンを借りて車中泊しながら調査したりもしていたから、夜行バスなんて余裕だとたかを括ってた。
目が覚めては、Google Mapでどのくらい進んだか確認して、とりあえず前に進んでることを糧に辛い時間を凌いだ。

書いてたら長くなっちゃった、④まで続く!

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