雪国の洗礼を受けながら函館観光の巻【24冬日本半周#5】
7:30起床。すぐにテレビのニュースを見ます。
「最高気温5℃、基本雨のち雪」
まさに北海道らしい気候、昨日のは間違いなく例外。2日目にして早速雪国の洗礼を喰らうことになりそうです(笑)。
さて、今日は函館市内の名所を巡りながら鉄道旅をしていきます!!
市電に乗って五稜郭へ
ホテル近くの停車場にいた市電に飛び乗り、向かう先は五稜郭。そうそう、今日は「函館フリーパス」を使っています。これで市内の市電・バス・鉄道に乗り放題、値段は2,690円です。
最寄りの停車場で降りて、テクテク歩きます。その道中に見つけたのがコレ!!
北海道のコンビニ、セイコーマートです。北海道でしか買えない商品が安く売られていました。普通のお茶も大手より10円も安い!もう他所のコンビニは使えません。
しっかし五稜郭の周りはいい意味で「観光地っぽくない」ですねぇ。普通の町の中に観光地がポコっとある感じ。よきかな。
それでは、五稜郭タワーに登って名城の全貌を見てみましょー。
なんと、城のお堀がカチンコチンに凍っているではありませんか!ここまで見事に凍っているのを見ると雪国らしさを感じます。
五稜郭は函館開港後、蝦夷地(当時)の統治や港の監視のためつくられた“要塞”。星型のようなつくりにすることで死角をなくして防御力を高めているそうです。
また、明治政府との抗争・箱館戦争の舞台でもあります。新撰組の一員で函館に散った土方歳三は多摩出身、そして五稜郭側の総大将・榎本武揚はのちに東京農業大学(現在)を設立したということもあり、我々東京都民にとっては身近な人物です。
青函連絡船・摩周丸を見学
小雨が降る中次に向かったのは、かつて青森と函館を結んだ青函連絡船・摩周丸。まだ青函トンネルがなかった1988年以前、北海道と本州との架け橋として活躍しました。石川さゆりの名曲「津軽海峡・冬景色」にも青函連絡船は登場しています。
波に揺られながら船内を見学。連絡船として当時使われていた座席や桟敷席が残されていました。
グリーン席の倒れ具合にはびっくり、あれで寝れます。しかも今や普通にある読書灯がこの頃からあることに驚きました。
他に寝台も用意されていて、下の写真のように素晴らしい飾り毛布で乗客をもてなしていたようです。エンタメ精神がスゴい!!
昔の人々は船に乗って波に揺られ、他の人と空間を共にしながら北の国へ向かっていたのですねぇ。青函トンネルも北海道新幹線も便利ですが、“旅情”で言えば連絡船に勝るものはありません。
大沼とイカメシ屋に寄りながら函館本線を走破
いよいよJR北海道の路線を巡りまして、今日はその序章。函館市内の、幾つものルートを有するエリアを全て通っていきます。
キハ40系に揺られながら次の目的地・大沼公園を目指します。北上するごとに雪が増していき、気持ちも高ぶります。
40分ほどで大沼公園駅に到着。辺りは雪と氷。
大沼・小沼に沿って線路があるだけに駅からのアクセスは抜群で、歩いて数分で大沼公園に着いてしまいます。
ここももちろん水は凍っています。しかし暖冬の影響か、完全に凍っていないところもチラホラ。わかさぎ釣りもできるそうですが、この氷でできるかどうかは微妙です。
散策コースは湖畔沿いだけではなく、森林チックなところも楽しめます。試しに森林コースを通ったところ、まあまあ起伏のある道や橋に雪がかかっており、攻略に難儀しました(笑)。雪仕様の靴を履いてきてよかったです。
大沼をあとにし、特急北斗の自由席で森駅へ。この森駅ではイカメシが有名で、今回Rさんはそのために森駅へ向かいます。
Rさんは無事に購入できました。1パック880円。僕はイカが少し苦手のため、パスしました。
“なぐり”雪の函館へ帰還
復路は渡島砂原駅経由の普通列車で新函館北斗へ行き、はこだてライナーで函館に帰ります。このルートで函館本線の複雑線区は完乗です。
上の地図のように、このエリアの函館本線は4通りのルートが存在していて、同じ行き先の列車でも経由によって停まる駅が違います。これで完全制覇です。
雪はどんどん強くなり、新函館北斗に着いた時には横殴りの雪に。イルカの名曲「なごり雪」ならぬ“なぐり”雪です。
静かな電車であっという間に函館に到着。この約24時間前に我々は入場券でキハ40系やこのはこだてライナーを見ていました。昨日と大きく違うのは雪がめっちゃ降ってるというコト。
今日の夕食は函館では超有名なバーガーチェーン・ラッキーピエロの人気メニューであるチャイニーズバーガーのセット。中身の大きな竜田揚げ(?)の味が濃く、食べ応えがありました。アメリカや中国の雰囲気が混在しているのは港町ならではです。
雪と風に殴られましたが、今日も無事に全行程を終了。明日からは北海道フリーパスでの本格的な鉄道旅が始まります。優雅な一日もこれが最後です(笑)。そして“鉄分”も多くなりますが、noteでは控えめにお送りしようと思います。
それでは次回、道南大移動の巻(仮称)でお会いしましょう!!さようなら〜。
※ これは連載記事「鉄路で日本"半周" in 2024 Winter」の一環です。
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