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Vol.24 写真は“正確な”情報を伝えられるの??

既知の事実でしょうが、記事をつくる際に欠かせない材料は「写真」です。

写真は記事において重要な役割を果たします。文章をより分かりやすくするのに写真はうってつけです。言葉で説明されるよりも、写真を見せた方が何倍も理解できます。

「真っ赤に染まっていて美しい紅葉」とすぐわかる

確かに写真は“理解しやすい”情報です。しかし、果たして写真は“正確な”情報に成り得るのでしょうか?


つい最近、暇で幕張豊砂駅に出かけた時のことです。駅に着いて「note用の素材写真でも撮るか〜」と思い、駅構内の様子を撮っていました。

そのとき、ちょうど改札内に入ってきた人が写真に入り込んでしまいました。写真を撮ってからそのことに気づいたテラヲ。

そして記事で使われた写真がコチラです。

アレ??

あれれ?誰も写っていませんね。消しゴムマジックで消してやったわけではありません。実はこの写真、人が入っていたことに気づいたあとにもう一度撮り直したもの。人が入り込んだ写真はすぐさま削除しました。

ではなぜわざわざもう一度撮り直したのか?モザイクの編集がめんどくさかったからでしょうか?

それもありますが、いちばんの答えは「誰もいない方がガラガラ感がより顕著に見えるから」です。

たかが1人、されど1人。人が1人写り込むのとそうでないのとでは印象は全く違います。記事では「ガラガラ」とだけ表現するにとどめていますが、その気になれば

はい、この駅にはだーれもいません。人っこ1人いない。新駅で賑わうどころか、誰もいないようじゃあつくった意味などありませんねー。

と胸を張って言えるのです。もちろんそのつもりなどありませんでしたし、蘇我方面のホームには十数人くらいが列車を待っていたのでこんな書き方はしませんでした。

※JR東日本さん、先程の例文で失礼を申し上げてしまい、大変申し訳ございませんでした。

しかしこのことから分かる通り、僕たちはいとも簡単に偏向報道をやれてしまい、そして“見やすい”情報である写真を悪用して「より説得力のある偏向記事」を書けてしまうのです。


僕は決して他のクリエイターさんを批判するわけでも、僕たちが偏向報道の常習犯だと言いたいわけでもありません。noteのクリエイターたちはそんな記事は作らないと信じています。

しかしここで大事なのは、写真はあくまでも多様な角度・タイミングから一瞬の景色を切り取った情報に過ぎないということです。

どんなに無加工無修正の写真を貼っても、ありのままの景色を撮っても、そこにある情報はほんの一瞬のものだけです。先程の写真も、数分前はたくさん人がいたかも知れないし、ガラガラの後楽園もあと数分したらたくさんの観光客で賑わうかも知れません。わかりやすい情報であったとしても、それが正しい情報には成り得ないのです。

これもほんの一瞬の出来事(もちろん無加工)

例えば僕が上の写真を使って「後楽園はガラガラで大変快適でした」と書いたとします。しかし後楽園は名所なわけですからいつもガラガラなわけがありません。これも一種の偏向報道と言ってもいいでしょう。

僕たちは無意識のうちに偏った情報を書いているのかも知れないのです。ひえ〜っ!!


僕たちクリエイターは「自分の写真は必ずしも正しい情報ではない」ということを自覚した上で気をつけて発信しなければいけませんし、読者もその情報を鵜呑みにしない方がいいでしょう。本当に正しいかどうか、調べる姿勢が大事です。

とは言え、あまり疑われたり精査されたりするとクリエイターとしてもあまりいい気分ではありませんよね。ですので、読んで興味を持ったら実際に見てみるのがいいと思います。「百聞は一見にしかず」です!

僕たちストリングスとしても、記事で興味を持っていただいて次のお出かけのキッカケになれたのなら、これほどまで嬉しいことはありません。

当ブログの写真は無加工・無修正、ありのままの景色をお届けしております。ご購読いただいて、ぜひ一度現地へ出かけてみて下さい!!

無論、僕らは独特の感性をもって記事をつくっていますので、実際に行って必ず満足していただけるという保証はどこにもございませんが(笑)。


というわけでVol.23、おしまいです。
次回のコラムも、お楽しみに!


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