寅さん観察日記#11「寅次郎忘れな草」
第11作 1973年8月4日 男はつらいよ 寅次郎忘れな草
靴屋の隣で靴を売る。レコード屋の隣でレコードを売る。
これが寅さんの商売方法(笑)
「夜、遠くにポツンと見える灯りを見ると、あそこに平凡な暮らしがあると思って涙がこぼれる。」
こんな口上が過去作から何度か登場し、今回も。
山田洋次監督が男はつらいよで一番描きたい風景なのかも。
浅丘ルリ子さん演じる「テイチク専属リリー松岡」登場。名はキョウコというらしい。
強烈なキャラのリリーさんに寅さんがタジタジ。
リリーさんカッコいいなぁ。
第9,10作で少し無理矢理笑顔を作っていたように見えた渥美清さんが、だいぶ元に戻って地に足がついた感じに見える。
これはリリーのファインプレーであろう。作品の雰囲気を引っ張った。
彼女がマドンナで登場しなければ、男はつらいよはもっと早く終わっていたんじゃないか。
見終えた後にそんな事をふと思った。
マドンナ:浅丘ルリ子
ロケ地:北海道網走
主題歌:キーG。歌詞パターン1。テンポ良し。
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【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。
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