寅さん観察日記#21「寅次郎わが道をゆく」

第21作 1978年8月5日 男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
マドンナ:木の実ナナ

またしてもサブタイトルのネタ切れ感が(笑)いつもわが道を行っとるだろうとツッコミたくなる。

最初の夢シーンはUFOが帝釈天に着陸、寅さんは実は宇宙人でこれに乗り込んで帰っていくという話。未知との遭遇が公開されたか?
(調べてみたらやっぱり前年に未知との遭遇が公開されていた。この直球勝負のパロディが庶民的で良い。映画館ではきっとドカンドカンとウケてたんだろうなぁ。)
冒頭でケンカするのは有名な芸人さんか誰かでしょうか。筆者幼少の頃に見たことがあるような無いようなと頭がムズ痒くなったが、未確認。

松竹歌劇団(SKD)にさくらの幼馴染のななこ(木の実ナナ)がいて、寅さん分かりやすく惚れるの図。
妹の幼馴染。なぜ今までそこを狙わなかった。

木の実ナナさん、日本人離れした容姿だなぁ。こんなにもとらやに似合わないマドンナはリリーとななこくらいだ。
本作ではSKDのレビューがたくさん見られてお得な回になっている。
(後に調べて知ったが、倍賞千恵子さん、SKDの出身だったのか!こりゃ素晴らしい。あの舞台でさくらが踊っていたと思うと筆者大興奮である。いつかもう一度見直したい。)

武田鉄矢登場。女性に分かりやすくフラれる役どころ。
熊本の寅さんだね。
今まで子分みたいなのは何人か出てきたけど、寅さんのコピーみたいなのは新鮮でいいなぁ。
なんだろう、つい応援したくなっちゃう寅イズムを備えている。暴力性が無いのも良い。
この先も出てくるのかな。出てきて欲しい逸材ゲストである。

全体的にシンプルでゆったりした話。
やっぱり寅さんの暴力的なシーンはほとんど無くなっている。ようやく落ち着いてきたかな。
ここ何作かはアットホームな印象でとても良いです。

ロケ地:熊本田ノ原温泉
主題歌:キーG。
前作と同じアレンジで、パターン1の歌詞で途中にアコーディオンソロが入る。

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【寅さん観察日記】
男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。
あらすじ紹介が目的ではない。
順に見て思った事、雑感を書き連ねていく。順に見なければ分からない感想が紡ぎ出せればと思う。

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