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モロッコ・フランス旅でもらったもの

何年か、いろいろ生きることにがっかりしていてそれで、こつこつと勉強してきたのですが、細かすぎる勉強のストレスと持病の悪化で全身の痛みが強くなり旅行に出かけました。
結果として本当に良かったです。
太陽の光をいっぱい浴びて、心が随分元気になりました。


南仏・地中海の雄大な自然へ


あまりにしんどくて、「何が大事か」「なにがポイントか」をいろいろな場面で感じることができなくなっており効率が悪いと思っていたのですが、本当に良くなりました。


モロッコの素晴らしい灌漑農業


あと、太陽の光もとんでもないくらいいっぱい浴びてきてスッキリしたのに加え、今回は出会う人たちが本当に素敵な人たちばかり。
モロッコでは、モロッコ人のおかげですごく心が楽になりました。


ラマダン中のメディナ(ラバト)閑散としている。
静かで歩きやすい


もともと話すのが好きで社交的だった面を何年も封じてたんですが、モロッコ人がこじ開けてくれました。あー私こんなふうだったよなと気づかせてくれた。


ある小さな村の丘で。夕暮れ時に見たヤシ畑。美しい大地。


そして、モロッコ人のすぐに当然のように人を助ける様子や挨拶を欠かさない様子は、人として本来あるべきすがたそのものだったのでそれをずーっと見せてくれたのがセラピー意外の何ものでもなかった。
さらに、周りの人や昔の友人が、私がお腹を空かせないようにとご飯を恵んでくれたり、フランスに行く時はイフタル料理を山と背負わせてくれたのでした。

そして昔からお世話になっている方が、ダリジャで
「いつかムスリムになったら、一緒にモスクへいけるかもしれないね、将来きっと」
と本当に純粋に微笑みながら静かにそう呟くのでした。
「ムスリムじゃないと行けないんだ」という言葉よりずっと優しく、心温まる言葉でした。

夜になると、おしゃれをいっぱいして友達や親戚とモスクに行くする都会のモロッコ人。ラマダンは苦しい、みたいな日本を含む西洋メディアの報道は少し偏りすぎだと思いました。
またモロッコは湾岸とはまた違うイスラーム文化や価値観を持っているように思います。


12年前もこの辺をうろうろしていた。ラマダン明け、イフタル中のラバト。美しい


私は栄養もいっぱい太陽もしっかりあび、人とずーっと毎日何十人と会話して、とても幸せでした。


サミュエル・ベケットの戯曲の舞台装置みたいな風景が砂漠にある


フランスにつけばついたで、フランス人にも本当によくしてもらいました。


滞在したアパルトマンから見えた夜景。毎朝毎晩、そして夜明けも、この景色と人を観察していた。


南仏でハイキングに行こうとすれば、「一緒に行こうよ!!あたしたちは南仏の富豪じゃないけれど、ここで日本の人に出会って一緒にハイキングするあたしたちのほうがリッチってわけよ!!」とバス停で声をかけてくれたブルターニュの女性たち。


ベール湖は南仏の海に劣らぬ美しさ。その穏やかな波は眠気を誘い、ついに寝落ちした。ずっと奥には白鳥が。


昔からのパリの友達は私が日本に戻る時にクロワッサンを袋いっぱいに詰めて持たせてくれて、搭乗手続きまでずーっとはなしていた。
私はお腹をすかすことなく帰って来れた。

辛い年月が多かったけど、モロッコとフランスに久しぶりに行った時、私はなんて素晴らしい友がいたんだろう、なんて素晴らしい文化に触れてきたんだろう、と
誇りにおもった。
そして彼らの親切や、素晴らしいところを、どんな料理よりも真似したいって思った。


とはいえ料理も真似したい。探しまくって見つけた自分に合う最高のレストランで本物のブイヤベースを


勉強で見えなくなっていたものが、見えました。
あまりに時期的に良くなかったので、今年はもう終わったかともおもいましたが、逆にもう夏までのエネルギーチャージは済んだと思って、できる限りで頑張ります。


南仏の裁判所 みんな日のあたる裁判所でランチをしている。日本の仰々しい裁判所よりもずっといい。市民と共に司法がある。



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