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人には人の地獄があって、私には私の地獄がある。測れない。比べることはできない。
響かなくても届かなくても私は祈りをうたいたい。祈りを言葉にしたい。みんなに届かなくてもいい。あなたに届いてほしい。自分よがりだと言われても構わない。あなたがそこにいてくれるなら。
時々言葉を紡ぐのをやめてしまいたくなるけれど、「救われた」と言われた記憶が消えない限り、諦めたくない。
死んでいないということ
肉体をもち、呼吸を止めず、わたしたちは今この瞬間もこの世に存在している。
隣人はわたしを殺さないし
わたしは隣人を殺さない。
隣人は隣人を殺さないし
わたしはわたしを殺せない。
ただ、それだけ
何を書いたらいいかわからない
いつもそうだった。
学校で、作文や意見を求められる場面で
何を書いたらいいのか
何を言えばいいのか
考えていた。
何を感じたか、何を思ったか、何を考えたか
自分自身でそれらを認知するより先に
どうすれば良いのかを考えていた。
交通安全のポスターや植物の観察日記は、特別苦手だったし嫌いな時間だった。
時間内に描ききれなくて、毎度決まって居残りだった。
数人いた居残り仲間のクラスメイトが