人には人の地獄があって、私には私の地獄がある。測れない。比べることはできない。
響かなくても届かなくても私は祈りをうたいたい。祈りを言葉にしたい。みんなに届かなくてもいい。あなたに届いてほしい。自分よがりだと言われても構わない。あなたがそこにいてくれるなら。
時々言葉を紡ぐのをやめてしまいたくなるけれど、「救われた」と言われた記憶が消えない限り、諦めたくない。
多分もう声にならない想いを、私はなんとか言葉にして紡ぎ続けるんだと思う。誰も見てない。誰も聴いてない。誰にも届かない。喜びや叫びを通り越した、ただの私の祈りだ。
涙となって頬を伝う頃には、その理由がわからなかった。たった一つの理由かもしれないし、綯交ぜになった思いや想いかもしれないし、理由なんてないのかもしれないし
肉体をもち、呼吸を止めず、わたしたちは今この瞬間もこの世に存在している。 隣人はわたしを殺さないし わたしは隣人を殺さない。 隣人は隣人を殺さないし わたしはわたしを殺せない。 ただ、それだけ
涙が溢れて止まらない 言いたいことが 伝えたい思いが 喉につかえて声にならない いつも、肝心な時に言葉がでなかった。 全部、幻であってほしい。 次に瞼を開けたら 全部夢であってほしい。
いつもそうだった。 学校で、作文や意見を求められる場面で 何を書いたらいいのか 何を言えばいいのか 考えていた。 何を感じたか、何を思ったか、何を考えたか 自分自身でそれらを認知するより先に どうすれば良いのかを考えていた。 交通安全のポスターや植物の観察日記は、特別苦手だったし嫌いな時間だった。 時間内に描ききれなくて、毎度決まって居残りだった。 数人いた居残り仲間のクラスメイトが ちらほらと減っていき 先生は会議でいなくなり 教室に、ひとり。 画用紙と