経理チームは「アベンジャーズ」が良いのか、という話。
こんにちは、きくちきよみと申します。
税理士です。
表題の通り、経理チームは「アベンジャーズ」的なチームが良いのか、という話をします。
なぜここでアベンジャーズの話が出て来るかというと、以前にプロジェクト案件で税理士・会計士などの数名のチームを組んで対応した際、クライアントに「Avengers, assemble!!(=アベンジャーズがそろった)みたい。とても頼もしいです。」と言って頂いたことを思い出したからです。とても有難い言葉だったのですが、「チームワークは、アベンジャーズよりもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの方が良いのかも」と全く関係のないことを考えていました。
アベンジャーズもガーディアンズ・オブ・ギャラクシーも、マーベル・コミックというアメコミを原作とした映画シリーズです。どちらも超人的な能力を持ったヒーローたちが協力して悪と戦うチームですが、アベンジャーズがヒーロー性の強い人気チームである一方、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーは能力がありながらも落ちこぼれ組が集まったマイナーチームです。それぞれの強さも弱さもお互いが良く知っていて、お互いのミスも計算に入れながら力を最大限に生かして宇宙を守っていく様は、『チームワーク』という意味では参考にできるストーリーだと思います。
ひとり経理だと考えずに済みますが、二人以上の経理チームになると、いろいろな問題が発生します。
・入金遅延情報が共有されておらず、資金繰りが急に悪化した。
・他の人がダブルチェックしたのに、支払ミスが発生した。
・やらなくて良いことを〇〇さんがまたやっているが、先輩だから注意できない。
経理部員はとても真面目な方が多いので、自分がミスをしないように常に工夫されていると思います。ただ、自分の工夫を他の人に伝えたり、ルール自体を見直したり、ということを積極的にやるのは、ハードルが高いと感じているかもしれません。本来は、経理部のマネージャーの立場の人が全体的な管理をすべきものの、経理部員から声が上がらない限り、業務上の細かな点には気づけないのが実情です。
例えば、経理部のダブルチェック作業は、経験年数の長い方が担当することが多いです。不幸なのは、その担当者がチェック作業に向いていない場合や、チェック項目リストが存在しない場合です。そのチェック作業の前に他の人がチェックして重複作業になったり、ミスに気付かず誤った手続きになったりします。
このようなとき、チェック項目リストを作成してチェック作業を誰でも担当できるようにすれば、円滑に業務も進むことになります。
チーム経理で悩んだときは、変えられるルールがないか、考えてみるのも良いかもしれません。