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喧嘩の感じでいい

2言3言話すと又廊下に出てミットを持って自分よりも大きな男を偉そうに教えている。

その周りを数人がジッと見ていて大きな男もハイ、ハイ、と素直にアドバイスを聞いていた。
(そんなにこの人すごいのかな)と思っていると、今度道場に連れて行ってやるよと言うのでお願いした。

ところがいざ行く時になると「道場には俺よりすごい人が何人もいるから大人しくしてろよ!」と何度も言い含められた。

見学は面白そうだったのでやってみようと思い、入会した。 


入会して即稽古

初日、はっきり言って自分が通っていた道場とレベルが違うと思った。
稽古・基本が終わり、移動稽古に入る頃には息がはずみっぱなし。

そうして稽古も終わりに近づくと組手が始まる、

まず緑帯がズラリ前に並び、その前に白帯・黄帯という具合に下の帯が並び相手を組む。
「始め」の掛け声と共に組手が始まり、すぐに下の帯が蹴られ、
転がされ倒されていく。
それが終わり順番に下の帯が横にずれて4~5人すると交代。

俺はやり方が解らないので見ていた。

茶帯・黒帯の番になるとどんどん激しくなっていった。
そうして見ているうちに「出ていない白帯、君もやりなさい」の声

仕方なく出るといきなり顔に回し蹴りを貰い、やり方が解らないので「どうしたらいいんですか」と聞いた

明らかに自分よりも年下の者だけど相手を立てねばと思って聞くと「喧嘩の感じでいい」と言う、

言い方も生意気なのでそのまま壁に押さえつけて頭を打ち付けてやった


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