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器を探して三千里:コーヒー編

神楽坂にある工藝屋さんことコハルアンで、12日まで「コーヒーのある景色」展を開催しているということで、晴れて穏やかな日差しのもと、いそいそと神楽坂へ繰り出してきた。

1年以上前にはなるけれど、東北の手仕事展を開催されていた際も、ひっそりとお邪魔してきたことがある。

インスタで器やカップ、その他諸々の素敵な写真を日々上げてくださっており、特に今回のような企画展の際には、出品されている作家さんごとに作品の写真を載せてくださったり、企画展の一角の写真を載せてくださったりする。
そんな写真を眺めていると、やっぱり手に取って、実際に見てみたい、と思うのだった。

今回の企画では、渡邊葵さんの作品が2月から出展されていた。
東北が秋田の白岩焼は海鼠釉の深みのある青色がとても綺麗で、特に渡邊さんの作品は、形も可愛らしくて機会があれば集めている。

目当ての作家さんは渡邊さんだったけれど、これと言って決めてはいかなかった。
一期一会でその時にビビッときたものを連れて帰ろうと思ったから。

色味、形、デザイン。

色々迷って最終的に落ち着いたのは、中尾浩揮さんのキャンプマグミニ。

「コーヒー」って話なのにリプトン入ってるんだけどね

白地に淡い緑色がうっすらとかかったマグカップ。
取っての部分が大きく、キャンプ用のマグカップのように曲がっているから持ちやすいし、何より軽い。

中尾さんの作品は初めてみたのだけれど、色合いが綺麗だった。
上から釉薬をかけ流したようなマグカップたちはどれも素敵だった。
ソーサーとなるであろう器も置いてあって、それもまた淡い色味が目を引いた。

調べてみたら、中尾さん、わたしよりも2歳下だった。
釉薬はご自身で作られるそうで、淡い幾つかの色を振ったマグカップが素敵だった。

食事の印象が器で変わるように、ほっと一息つく時の飲み物も、リラックスできる器がいい。
多種多様な方が良いとは言わないけれど、その時の気分で選べるだけの器は欲しいなと思ってしまう。

今日は、まだ寒いけれど、柔らかな日差しがなんとなく春を呼び始めている気がするから、
だから淡い緑のマグでコーヒーを飲もう。

おしまい

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