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アルビセレステの若き司令塔エンソ・フェルナンデス

遂に、W杯も終わってしまいました。
私は、達成感のような、喪失感のような不思議な感覚に包まれています。
結果としてアルゼンチン代表が頂点に立ち、メッシが悲願のW杯トロフィーを掲げました。
本当はアルゼンチン対フランスのマッチレビューを書くべきなのでしょうが、それは、他の人がやってくれていると思うので。
今回は、視点を変えてアルゼンチンの優勝に貢献した私の一推し、エンソ・フェルナンデスを紹介します。

アルゼンチンを救った万能ミッドフィルダー

まあ、今更エンソ・フェルナンデスのことくらい、みなさんご存知でしょうが、紹介したいので紹介します。
エンソ・フェルナンデスは、178cm、78kgで2001年生まれの21歳のミッドフィルダーです。
今大会では、初戦のサウジアラビア戦ではスタメンではありませんでした。
しかし、2戦目のメキシコ戦でチームの勝利を決定づけるゴールを決めた後、スタメンの地位を掴みました。
そして、その後は中盤を掌握し、チームに欠かせない選手として貢献しました。
そして、エンソ・フェルナンデスの武器はその万能性です。
まず、球際に強さがあり、1体1のデュエルにも強いです。
守備時の振る舞いは、凄くアルゼンチンっぽい選手だなという印象です。
そして、運動量もあります。
これだけ聞くと守備型の選手のように感じますが、これだけでなく、高い技術とゲームメイクをできる戦術眼を持っています。
ポジションも様々なポジションをすることができ、W杯では基本的にアンカーのような役割をしていましたが、パレデスが出場している時は、インサイドハーフのような役割を演じていました。
また、推進力のあるドリブルもでき、他のアンカーの選手には無い武器になっています。
この圧倒的な総合力がエンソ・フェルナンデスの武器であり、それゆえにW杯の最優秀若手賞を得ることができたのです。
個人的には南米版フレンキー・デ・ヨングのように感じます。
ただ、デ・ヨングとの違いは、デ・ヨングはその運動量でピッチを縦横無尽に動き回ることにより、チームを助けるプレースタイルの移動型のボランチです。しかし、その反面アンカーとして出場すると動き過ぎてしまうことにより、パスコースを消してしまうなど、チームにとって不利益を被ってしまう時があります。
しかし、エンソ・フェルナンデスは運動量はあるものの、デ・ヨングほど動き回る選手ではなく、デ・ヨングに比べて定位置型のボランチです。
そのため、デ・ヨングに比べるとアンカーの適性があります。
エンソ・フェルナンデスが、アンカーとしてチームを支えたことより、アルゼンチンは上向き、優勝を掴むことができました。
そして、それはエンソ・フェルナンデスがゲームメイカーとして、更に、ボールハンターとして優秀だったからであり、影のMVPだったといえるでしょう。
あまりの万能性に、将来モドリッチのようになるのか、アンカーとしてロドリやブスケツようになるのか、それとも、誰もが見たことない新しいプレースタイルを築くのか、その将来が楽しみで楽しみで仕方ありません。
その軌跡をしっかり見届けたいです。

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