FP&Aキャリア相談⑥新卒で工場経理だったが今後FP＆Aを目指したい

この方は、新卒で有名大手メーカーに就職、最初のアサインメントが工場経理でした。仕事はやりがいがあったのですが、３年勤めたところで、今後のキャリアを考えたところ、最初の１０年は複数の工場で工場経理、そのあと本社の経理にいけるかどうか。。。。ということだったのでやめたそうです。現在は、売上数千億円の有名IT企業の事業子会社の経営企画で、事業FP＆Aをされているようです。

今後FP＆Aになりたいので、次の転職で外資FP＆Aを目指したいということでした。

私のご提案としては、今の仕事で事業FP＆Aとして頑張ってみてはどうかということです。お話をお聞きすると、事業部門の予算管理を担当されており、事業の担当者と打ち合わせをすることも多いということ。でも、事業部門の戦略・事業計画などの会議には呼んでいただいていない。まずは、事業責任者の方に面談を申し込み、今後の事業の展望、意気込みを聞きましょう。戦略策定の会議、日々の事業進捗管理の会議にも呼んでもらいましょう。参加しているうちに貢献できることが見えてきます。

外資に転職することは、私はお勧めしておりません。というのは、日本子会社でできることはどんどん減っているからです。特に米国企業は本社主導で効率化が徹底しています。日本子会社では、日本でやるべき仕事しか残しません。経理や支払業務などは、日本にはないことが多いです。FP＆A業務についても、管理会計の業績報告レポートの作成は自動化して本国や、アジアの人件費が安いところで行っていることが多いです。日本での活動は”売ること”に特化している企業も多く、売上管理しかすることはありません。それも本社で集約して管理していることも多いです。もちろん本国で出世して活躍できるような方なら、外資に行くのもよいでしょう。ただ、日本人が外資の本国で活躍している例は少ないです。インド人であれば、本社の社長になる人もよく見かけますよね。日本人はハングリー精神が足りないのか。外資に転職を検討される際は、どのような業務が日本に残っているのか、海外勤務の可能性はあるのか、聞いてみてください。ただ、将来の組織変更について、日本の方がすべてご存じでない場合もあるかもしれません。

それよりも、日本に本社がある日本企業でFP＆Aとして活躍し、事業に貢献できる道を目指しましょう。今FP＆Aのポジションがなければ作ればよいのです。
FP&Aになりたい方、FP＆Aという職を作りたい方、是非ご相談ください。
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