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いつでもないいつかを待った


わたしのお仕事は福祉の専門職です


ここにはみんなそれぞれが
これまでにそれぞれの苦しさを抱えながらも
社会で生きていきたいという気持ちを持って

人間の尊厳を持つことが出来るように
人間の尊厳を取り戻すことが出来るように
支え、強くなり、送り出すことが出来るよう

毎日みんなと
面と向かって応援をしたり
一緒に方向性を考えたり
涙が出た時にはティッシュを差し出し
なぐさめ、寄り添い、
未来に向かって進んでいくことができるように
笑顔で帰っていくことができるように

これといって具体的な内容は無いけど
それでも誰かのために一生懸命です
一生懸命のつもりなのかもしれません


その割に
ここで働く人たちは滅茶苦茶で
毎日固定して全員の前で私を吊し上げて
重箱の隅をつつくように
くっだらねえことでこき下ろす管理職

その管理職のお気に入りの新人ちゃんは
そのハゲクソ管理職に媚び甘え
クソッタレ管理職がいない日には
我が物顔で虚勢を張り

「えこひいきだ!不公平だ!」と
ぐちぐち、いちいち憤慨する副管理職が
隣の席なのでメンドクセエと思いながら
宥めたり話を逸らしたりしながら
(おめえやりたくねえからって私に仕事丸投げで
支援の易難関係なくアホほど仕事を詰め込み)

一体私はなんの仕事してんだか
よく分からなくなりながら
それでも働く手を止めず仕事を続け


自分も含めて全員に
ウゼエ  ダリイ  キショイ
などと思い続けています


朝礼で爆裂に叩き落とされたメンタルのまま
支援職の面の皮を被って
働かなければならないのですが


大体木曜になると心身つれえとは
いつも思っています


この歌を聴きながら
本当に空気清浄機に生まれ変われたら
いいのにな、なんて思ったりしています


実は私なんて居なくてもきっと
仕事は回っていくのでしょうし、
心の奥底のどろどろとしたところでは
困ってしまえばいいのになあとも
思ってしまうくらいには心が濁り気味です


明日さえ乗り越えれば休日だし
もうすぐ給料日だし
今はこの蓄積しすぎたストレスを
カラオケかアルコールかで
解消しちまいてえなあなどと、
ぼんやり考えていたりします。



少し前に流行ったドラマ「silent」では
福祉の仕事に携わる人間はみんな優しい
なんて色眼鏡で見られがちだけど
全然そんなこと無えし、なんなら偏見寄りだし
本当にその通りなんだよなあ
なんて思ったりもします。


前に進んでいるかは不明ですが
とりあえずなめこの味噌汁飲んで
ぼんやりと晩ごはんでも食べてきます。


社会の皆さん、今日もお疲れ様でした。


二十九、三十/クリープハイプ

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