脱二元論≒脱人間論?
はじめに
写真は文章と関係ないことをお断りする。
ダジャレみたいだが
でも
これは本質かも!
そう思ったことを書いてみよう。
二元論とは
良い悪い
正しい正しくない
といった
一方を絶対化する考え方
と私は捉えている。
分断が進む現代の背景に
二元論があった。
でもその
二元論の本質を
わかりやすく伝えてくれた
天外伺朗氏のメルマガを引用しながら
私なりの考えをお伝えする。
1 天外塾メルマガ引用 「コロナ禍に想う」 No.141 (2020/12/05)
「コロナ禍に想う」 No.141 (2020/12/05)
新型コロナの第3波の到来が報道され、陽性者数だけでなく重症者数、死者数も増えているようです。
長丁場になりましたので、医療サイドの疲弊が心配されます。
また、宿泊、飲食、旅行、エンターテインメント業界をはじめとして、きわめて多くの業種が未曽有の不況に陥り、自殺者も増えているのが現状です。
行政側は、パンデミックの対策と経済破綻の回避のはざまで難しい舵取りが要求されています。
おそらく正解はない、あるいは一つではないでしょう。
悲惨な欧米各国の状況に比べると、PCR検査を徹底した韓国も、早めの入国制限が功を奏した台湾も、ロックダウンを行わずに自主規制のみで乗り切ったスウェーデンも正解だし、日本も客観的に見れば、極めてうまくいっている国のひとつでしょう。
いま、私たち一人ひとりに求められているのは、声高に何かを主張することよりも、自分や自分の家族が感染しないように最大限の工夫をすることのようにも思われます。
ところが、実際にはコロナ禍でむしろ分断が目立つようになってきました。
9月のメルマガで、「マスク教」の「シーヤ派」と「スンナ派」について書きました。
マスクを絶対にするべきだ、という主張と、マスクを強制することは愚の骨頂だ、という主張の対立です。
この一種の宗教論争は、マスクにとどまらず、PCR検査や、パンデミック対策全般、ワクチンの是非などに及びます。
もちろん、それぞれの意見は貴重なのですが、彼らの特徴は「自分は絶対に正しい。
自分はすべてがわかっている。
これがわからん奴は、余程の阿保だ」と、激しく相手を非難することです。自分と違う意見の人は許せず、自分の主張で全体を染めないと気が済まないのです。
心理学を参照すると、そういう強固な主張は「シャドーの投影」というメカニズムで説明でき、「正義と悪」、「正と誤」といった二元性のパターンですべてを読み解き、自分と違う意見の存在を許せず、「怖れと不安」にドライブされていることがわかります。「ティール組織」の文脈では「オレンジ」に属する人の特徴です。
すべての争いや戦争はシャドーの投影」に起因しており、「正義」と「正義」がぶつかります。
意識が成長し、「ティール」に達すると、自分と違う意見が不快ではなくなり、「多様性」が許容できるようになります。
その変容を「実存的変容」と呼びます。
いま人類全体が「実存的変容」に向かっており、「争いと競争の社会」から次の「平和と調和の社会」へ移行しようとしている、と言われています。このコロナ禍は、分断を浮き彫りにして、その変容を加速する契機になるかもしれません。
(後略)
「コロナ禍に想う」 No.141 (2020/12/05)
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2 分断が進む世界
東日本大震災・福島第一原発事故で
分断が進んだと言われ
分断について意識するようになった。
コロナは
分断をどんどん広げているようだ。
上の引用の通り
「マスク教」の「シーヤ派」と「スンナ派」で言えば、
どちらもこう思っている。
「自分は絶対に正しい。
自分はすべてがわかっている。
これがわからん奴は、余程の阿保だ」
二元論の極致だ。
そもそも二元論てそういうことだった。
今の生きにくさは
分断の社会の一員として
自分がいることが大きいのかも?
社会人として生きるためには
例えば会社の一員として
分断された人間関係の中で生きる必要がある。
あるいは
お客様との関係は
私としてでなく会社の一人としての私で関わらなければいけない。
例えば、
会社の方針と違う私見を取り入れることができない。
社会と関わる中で
分断からは逃れられなくなる。
3 脱人間・脱世間
であるならば
離れることかもしれない。
著者・執行草舟氏は言う。
脱人間とは
現代の人間であることをやめること
さらに
脱世間
電脳空間(インターネットという仮想空間)ができた現代ならできやすい。
とも
脱世間でも
生きていける時代ではある。
確かにネット上で稼いでいる人は多いようだし、
リアルのやりとりなしでもモノの売買はできる。
コミュニティも
リアルよりバーチャルの方が進むのかもしれない。
そういう意味で
リアルだけでなく
バーチャルがあるのは救いではある。
引きこもりの人も
バーチャルのやりとりをしているはずだし
私自身は
ラジオの投稿で
ある種バーチャルの世界で生きてきた時期もある。
リアルの関係も
当然必要だが
バランスを考えれば
もっとバーチャルで
脱世間で生きてもいいのかも。
どっぷり
バーチャルでなくていい。
どっぷり
リアルでなくてもいい。
両者のバランスを
ややバーチャルにシフトするだけだ。
コロナショックは後押ししているに違いない。
4 ニーチェの超人思想
今回ふと思い出してこちらの本を引っ張り出す。
「最強の!ニーチェ 幸福になる哲学」飲茶・著(水王舎)
ニーチェは現代の末人・奴隷を超えるものとして
超人の出現を予言している。
超人と言われると
大げさだ。
でも
ニーチェのいう超人とは
非常にシンプルだった。
著者・飲茶氏は
「今、この瞬間を力強く肯定して生きよう!」
これだけのことではある。
その背景のキーワード
末人・永劫回帰・奴隷道徳・ルサンチマン(嫉妬)・・・
全て
脱人間論と同じ世界観であった。
さらに
ニーチェの言う
力への意志
これは
「情熱」だ。
5 信じる
常々考えていたことと符合する。
YES
天我が材を生ず 必ず用有り
ニーチェの言う
力への意志
情熱
今、この瞬間を力強く肯定して生きよう!
同じことだ。
一つ忘れてたこと
それは
信じること
そうだった。
先日は学生に
信じてるといいながら
ただただ
信じ抜けばいい。
二元論におおわれたことで
二見に堕した現代。
参考(になるか?)
そこに関わる人を信じることから
脱人間
そして
脱二元論がはじまる。
今日もありがとうございました!
ご縁に感謝です。サポート頂いたら、今後の学習投資に使わせて頂きます。