コロナショックで感じたこと 〜地域懇談会で書いたことから⑴〜
地域懇談会という
県の施策について意見をすることを頼まれた。
昨年から合わせて3回目。
またお声がけ頂き、有難い。
それは、何を求めているかというと
ちょっと人とは違う視点だから
だと思う。たぶん。
今回は書面開催で、一同に会して話をする場ではなかった。
その分、空気を読まずに書くこともできたとも思う。
面白い話ではないが、
その一部を書いてみるのもアリかと思った。
今回は、こういう内容は県の施策に直接関係ないと思って
ボツにした内容をあえて以下に貼り付けてみた。
気になった方は、眺めてもらいたい。
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主にコロナショックでの変化で感じたことを、県の施策と直接関係ないながら、お伝えしたい。
⑴縦の関係から横の関係へ 国と都道府県だけでない話
国の方針に対して、小池都知事が物申す場面が印象的でしたが、国の下に都道府県という関係性が成り立たなくなる可能性がある。大げさに言えば、明治以降の公儀政体の形が変わるかもしれない。比較的お上に従順な福島県も、意見をぶつけられるよう(たとえ今できなくても)準備しておく必要はあると思います。役割分担と捉えれば、上も下も本来はないのですから。
当然、ピラミッド型の組織がフラットになれば、上だけみていればいい時代ではなくなるので、上の立場の人の度量がますます問われることとなる。私自身も子供に対して威張ってきたのが反動で帰ってきた失敗経験があるので、心しているところ。
⑵関連して 公(オオヤケ)の役割の変化
震災避難者に対して一律のことはできなかった。川内村なら20キロ圏と30キロ圏の格差問題は常について回った。(村で賠償額の少ない30キロ圏に対して一定額を払うことで一定の解決を得た。)同様に、避難者が戻る戻らないは本人が決める問題で、戊辰戦争後会津藩が斗南藩に流れたような強制力はない。何一つ公平はできなかったと言っていい状況。なので、完全な平等でなくとも、一定の支援を決められた期間する必要はあるでしょう。しかしながら、コロナで自粛を強制できなかったように、選択肢を用意して、個々人の選択に委ねることになる。明治以来の公(オオヤケ)が機能しなくなったとも言える状況。全員に対して一律の対応で事足りる時代ではないということ。新たな形ができるまでの移行期間は、不備ながらも公の役割を続ける必要もまたある。
⑶グレートリセット グローバリズムに代わる新世界秩序
こんな書き方は多くの人に抵抗があることを承知の上で。WEF世界経済フォーラムは、来年のダボス会議テーマを「グレートリセット」に決める。理由は、第二次世界大戦後の米ソ両極体制が、ソ連崩壊で終焉したものの、新たな秩序を提示できず、アメリカ一極体制から米中貿易戦争になだれ込み、戦後の秩序を支える役割であった国連の下部組織WHOもコロナに対して無策を露呈し続けている。経済的にはもう3年も前のダボス会議で、世界のトップ8人の資産家は世界人口半分の富と同じだけを独占していることを指摘されていることに代表されるグローバリズム経済が、さらに加速して、多くの企業がコロナショックで損益を出し続けている中、GAFAは資産を増やし続ける異常を看過できなくなっている。もはや現体制をリセットするしかないというもの。
別の言葉で言えば、グローバリズムという多(無)国籍企業が経済の力で作る世界を一つにしようとするバベルの塔は、人間の力で崩壊させるか、神(天)の力で崩壊させるかのどちらかしかない状況と私は捉える。今回のコロナショックは、幼い頃に聞いたバベルの塔に例えられるものと考える。
それを踏まえて、県レベルの影響は何か。それは残念ながらわからない。ただ、公のあり方が変わり、国や県・町村の役割も変わっていくことはあり得る。特に若い世代は、今後AIの進展により、窓口業務始めアルゴリズム化できる仕事はAIに取って代わられるので、CMH コミュニケーション、マネージメント、ホスピタリティに特化した能力を身につけておいて欲しい。もうすでに数字だけの世界で完結できる株式を扱うとある証券会社では、トレーダーは500人いた人が、2人だけであとはAIが担っている。すぐではないものの、うねりは確実に起こる。