最強かも 〜「山奥ニート」やってます。 を読んで
ニュース記事で知った
山奥ニート
実は一度記事にしていた。
働くことは楽しみだが、
働くことだけが楽しみでもない。
日々の暮らしが楽しみの方がいいのかもしれない。
こちらを読んで考えたことを書いてみる。
1 働く
はたを楽にする から 働く。
でも、今は働くことはお金を稼ぐためだ。
残念ながら、はたを楽にしていない。
否、断定はできないか。
ただ、目の前のお金を払うお客を喜ばせることはあっても
はた、つまり世界の端っこの人まで影響を与えている実感はないし、
むしろ、一部のお金持ちだけを楽にしているようだ。
2 AIによる爆発的経済成長
こちらの著書
以前読んで、衝撃を受けた。
AIは人工知能のこと。
その進展で、人間が働かずとも勝手に爆発的経済成長をする未来予測をされている。
そして、働かずに得たお金を富の再分配として
例えば、国民一人7万円をBI(ベーシックインカム)として一律支給すれば、
働かなくても生活できると主張する。
実際に
著者・井上智洋氏は、ZOZO前澤氏とベーシックインカム社会実験を行っている。
働くの本来の形がなくなっている以上、
世の中のあり方を変えてもいい。
本当にAIの爆発的経済成長にBIが導入されれば、面白い世の中になる。
3 グレートリセット
来年のダボス会議のテーマは
グレートリセット
意味としては
第2次世界大戦後からいまに続くシステムをリセットして作り変えること
だという。
上の「働く」は一つの例だが、
GAFAはじめの一部多国籍企業だけが儲かるグローバリゼーションはおかしいと思っている人も多い。
また、
今回のコロナ騒動で
信頼を落としたWHOは国連の機関。
今までにないおかしな対応はわざとやっているようにも見える。
また、ヨーロッパで早くから感染拡大したスペインでは
ベーシックインカムを導入している。
日本の10万円一律給付もベーシックインカムのようなもの。
さらに、
スウェーデンでは
特別の対策をしていない。
明らかに集団免疫獲得路線で、福祉に手厚いスウェーデンのような国では、
高齢者が亡くなった方が国の財政は負担が減るから、
そのためにやっているようにも見える。
それは
形はともあれ、
経済対策を建前に、封鎖解除したそれぞれの国も、
同じことを考えているようにも見えてしまう。
4 山奥ニート
ここでこの本の話。
和歌山県にある地元住人5人の限界集落で
生活を共にする山奥ニートは15人。
毎月の固定費を払って、
多少のバイトをしながら、
それ以外は自由な生活をしている。
実は、上に紹介したように
AIが勝手に経済を回して、
BIを導入して・・・
なんてことをせずとも
生きていける見本だ。
一つ欠けているのは子育てのこと。
著者の石井あらた氏は結婚しているが、
別居で働いている奥様の扶養に入っているようだ。
もし、子育てまでできれば、十分社会は継続できる。
5 地方創生って何だ?
ここまで来て、さんざんやってきた地方創生のこと。
コロナのことで、地方移住が進むという方もいる。
それはあるかもしれない。
ただ、地方創生って、地方も都会みたいに経済成長しようってこと
経済だけだった。
生活のことは
都会の生活より余裕があるみたいな感じだ。
でも、縮小経済で、地方が稼ぐ道はそうそう多くない。
だったら、田畑を自給自足して生活費を減らす方向で考えたらいい。
人口減少で地方が危ないの議論は、
右肩上がりの経済成長が前提なので、
全く現実味がない。
地方創生はどこも苦戦している。
むしろ
山奥ニートから学ぶことは多いのではないか?
単純に身の丈の暮らし。
経済成長はじめ稼ぎを増やすことは
シンプルに
二の次のことかもしれない。
6 成長を望まない
案外、どこの地方も経済成長なり、地域おこしなんて言っているが、
本音はどうでもいい。
成長なんて望んでない。
ただ、やらないとカッコつかないんだと思う。
だから、やってるフリだけする。
例えば、観光で人を呼び込もう!
なんて言うけど、商売やってない人からしたら、うとましいだけだ。
山奥ニートにはこんなことが書かれている。
都会で一流企業に勤めていたという人が、近くに引っ越してきたことが何度かあった。でも、その全員が1年以内に都会に戻っていった。細かい理由はそれぞれだけど、そういう人は成功してきた今までのやり方があって、それが地元の爺さん婆さんと合わなかったのかもしれないな、と思う。
石井 あらた. 「山奥ニート」やってます。 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.255-258). Kindle 版.
やり方の違い。
これはもしかしたら、移住者には理解できないものかもしれない。
口で言うことと行動が不一致で、
地元民同士の不文律があるのだから。
そう考えると、いわなの郷で働く私にも思い当たるフシがある。
と、まあ、
これ以上はイワナいことにする。
改めて
オススメします。
今日もありがとうございました!
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