有沢澪風 朗読劇 魔銃ドナー リーディングトラックス

かつて3Bjuniorには、グループメンバーの自己紹介曲たる、「ひとつよろしくどうぞ」という6分以上におよぶ曲があり、そこではメンバーが体験した恥ずかしいことなどが歌詞にされ歌われていた。例えば、現在もアイドルとして活動を続けるB.O.L.Tの高井千帆・ちぃちゃんは、


MCへたくそ恥ずか(ちぃちゃん!)

おまけに歌もヘタかい(ちぃちゃん!)



最後下手かいと高井をかけたわけやね、今はちぃちゃんのMCは、慈しむような暖かみあるものになりつつ、持ち前の頑固さで譲らない意地みたいなものも感じるし、歌は持久力がついてきてブレが少ないね、などと、現在の進化を評価できるものから、アメフラっシの市川優月・ゆづのように、


百人一首以外は全く

知らないことばかりの(ちびゆづ!)


そもそも、百人一首自体が設定だったくさいと疑惑も生じている者など、色々味わい深いものがあるが、中にひとつ、


メンバーイチオシお馬鹿!


なんてものがあるの。

いや待って。いくらネタ曲だからとはいえ、ここまでの言われ様は無いだろう?とそのメンバーの姿を振り返ってみると、たまにリハーサル風景が見られるイベントなどで、同僚の森青葉からは、位置がおかしいとの指摘を受けたり、スタッフから相当怒られているらしい姿も察せられたり、遅刻したらしく会場にファンより遅れてきたりwww、


たしかにイチオシなアレかも・・・


と納得できてしまったのが、グループ内ユニットはちみつロケット解散後はスターダストプロモーショ声優部に移籍して、改名して現在は、


有沢澪風


として活動している、澪風ちゃん―小生は当時はひらがなで、みふうちゃんと表記していたが、こちらも漢字に改名w―である。

そんな澪風ちゃんが、首都圏では3Bjr活動終了後実に2年9か月近くぶりに、今度は朗読劇の主役として、ここ、


池袋シアターKASSAIに立ったのである。その劇は、


魔銃ドナー・リーディングトラックス


これまでの3Bjr関係者の舞台観賞なら、小生すぐにあらすじがどうの、って書き連ねるんだけどねえ、如何せん、冒頭マクラ部分で書いたとおりの、イチオシななんとかだけに、小生観賞日の初日は、なぜか落ち着かなかったよwww。

なに、首都圏の舞台だって、新コロで流れただけ、大阪公演ではしっかり初舞台を全うしたそうだからと、少しでもプラスなことを考えても、すぐに、本来は春に出演作品あったのに、


公演直前に、

自転車転倒のケガのため、

やむなく降板T_T



悲しいのか、申し訳ないが苦笑してしまうのか、とにかくすぐマイナス面で相殺されてしまうくらい、どんだけ自分、澪風ちゃんを疑うのよ?というところで、もはや最終的には、


とにかく、

澪風ちゃんの舞台を、

観るしかない!


という結論に達して、まさに7月1日の初日を迎えたのである。果たして彼女は、あの頃のままの、あちゃーな人だったのか、はたまた、アイドル時代は手抜き息抜き、こからが私の真のスタートというものを見せるのか?今まだ千秋楽公演の終了20分前だけど、少しだけフライングして結果を書くと、





澪風ちゃん、

どうもすみませんでした。

声優を目指す者として当然のように、

声色を使い分ける技術。

噛むことなくすべてのセリフを、

あたかも自分の意思で発したかのように、

我々に聞かせる技術。

あなたは、

アイドル時代から進化しつつも、

これこそが目指した真の道、

見事な朗読劇の主役ぶりでした。



これが小生の偽らざる所感でしたな。

この朗読劇、元は作者の細川博司さんが、アリスインプロジェクトの演劇作品で脚本化していたものを凝縮していて、確かに、それを見ていない人には、やや分かりづらしところはあるけど、少なくとも澪風ちゃんファンは、小生の所感のように、彼女の声優技術には、内容追わずとも喜べたと思う。その内容は、澪風ちゃん演じた、吸血鬼の中でも太陽をものともしないような超優性変異種の御船彼岸子(みふねかのこ)が、優秀な人間を見つけては血を吸って仲間にしてゆき、未来永劫繁栄を続ける千年王国を築く様を描くもので、敵対する、彼岸子たちには毒となる特殊な血液(RH-L型)をもつ人間との闘いや、惚れ込んだ女優坂上桜子を自分の後継者と選ぶが、その桜子は暴走により人間を傷つける様など、公演台本を見ながら書いていてもなかなか?で、自分も演劇作品見てないのが一因だろうが、アリスインプロジェクト好きな人には、実は最近の新作にもリンクする部分が描かれていて、今後の楽しみとなったみたい。
それは、小生も見た、3Bjrの澪風ちゃんの僚友・葉月智子出演の「サンサーラ葬送入門」という作品で、暴走した桜子を止めるべく、彼女を暗殺するために今作終盤に登場した、セリザワが、サンサーラで主のために転生しながら殺人する者として登場していて、ちょもは3日土曜日観劇後のインスタグラムで、そこに繋がるの、と感想を述べていたように、見た自分も大変驚いたね。スピンオフってやつだけど、細川さんの真骨頂でもあるらしいし、もしかしたらその、セリザワを主役とした新作ができて、ちょもと澪風ちゃんの共演なんかも実現したら?と妄想するとムネアツだわ。是非期待したいですな。
他の役者さんも、初朗読作の人から、夢月さんという、ちょもや平瀬美里・みぃちゃん達3Bjr関係者とも共演の、アリスインプロジェクト常連まで、キャリアも年齢も幅広い人達が、声優さんらしい声だな、って姿や、澪風ちゃん同様身体が動き出しそうという舞台役者さんと思える姿など、朗読って単に座って読むものと勘違いしていた小生も、また澪風ちゃんに新しい世界を教わりましたな。

そんな彼女とは、初日観劇後のトークポートお話会で、まず書いたようなネタからの謝罪と、技術の素晴らしさを称賛してから、サンサーラのスピンオフを驚きで伝えると、あらら、澪風ちゃんはサンサーラ知らないようでキョトンwww。でも、少しはセリフにあるからググりませんか?やはりその点は、お馬○、は言い過ぎだね。でも、今作の高評価には、同じひとつよろしくどうぞ、の歌詞、


電車でひとり微笑みふうー!


で、車内でエゴサでにやにやしてただろうなwww。8月には舞台「アサルトリリイ御台場女学院編」にも出演が決まっていて、今度もケガしないで、ってところだけど、あとは、本来の、声優さんとして、アニメや映画のエンドロールに名を連ねること。それが適ってこそが、真のスタートだろうかね。なに、この評判なら、その日もいずれ近いんじゃないかな。その時に我々は歌おう、


メンバー一番の出世頭です!


とね。


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