創作小説①マイ・ストーリー~Awakening

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 皆様、ご無沙汰しております。
 前回の投稿が2年前とありますので、本当に久しぶりのnoteとなります。
 この2年は、インス☆グラムに手を出したりして、なかなか長文を書く気持ちになれずにいました。実は、このままnoteは卒業かな、と思っていたのです。でも、最近のことなのですが、皆様とシェアしたい出来事がありまして、こうして舞い戻ってきました。

 シェアしたい出来事ーーさあ、どこから始めましょう。やはり2年前に遡ってお話するのがいいような気がします。少し長くなりますが、急がば回れ、全ての事象は繋がっていますからね。ここから話すことで、皆様も話の流れが把握し易くなると思うので、「まどろっこしいなぁ」と思われても、是非ここを端折らずにーー。
 ーーいえ、なんでしたらここは端折っても構いません。私は説明が長いという悪い癖もありますし。
 ただ、どうか後半辺りからは読んで下さい。皆様もいつ同じような被害に遭うか分かりませんから。今の時代は情報共有、大切です。そう思って、私も恥を忍んで全てを明かす心づもりでいます。何回かに分けてお話しすることになると思いますが、どうぞ最後までお付き合い下さいませ。

2年前の仕事の問題について
私は元々デザイン畑の人間でして、結婚前はバスルームやキッチンの設計・建設をする会社に勤めていました。遠い昔、今から25年も前のことです。小さな会社だったので一人何役もこなさなくてはならず、私も入社後すぐに電気工事に関する免許を取らせられ、本業のデザインだけではなく配線図も書くようになりました。
 その後 職場結婚したため退職することとなりましたが、電気配線の図面書きは、フリーランス・ベースで続けました。夫の転勤に付帯してパリに住んだ5年間は中断しましたが、延べ20年以上に渡り、配線図を書き続けてきたのです。
 フランスから帰国した後は、配線図書きを再開しました。わくわくする仕事ではありませんが、ブランクがあるのに仕事をいただけるのは有難く、真摯に取り組んでおりました。
 
 そんな矢先のことです。
 ある物件が私の配線図が原因で火災を引き起こしたと訴えられたのです。私の仕事は、クライアントから直接依頼が来るのではなく、設計事務所から下請けという形で依頼されます。この物件もそうでした。この案件は、設計事務所に配線図を提出した後、何回か設計の変更があり、私もその都度、配線図を書き換えさせられました。
 ただ、後になって分かったことですが、変更点に関して、設計事務所より充分な情報が私のところまで下りていなかったようなのです。壁の厚さ、素材、パイプ、そういった細かい情報は配線には非常に大切なことだというのに、設計事務所は私に伝え漏れていたのです。
 弁護士さんに相談すると配線図のミスは私の非とは言えない、という判断を頂き、法廷で争うことにしました。
 が、訴訟はネガティブ・パワーを(+お金も!)使うもの。本当に参りました。結局は設計の変更点について「言った」「聞いていない」という堂々巡りですし、加えて、コロナ禍のせいで審議も延び延びとなったりでそれも辛かった! 
 最終的には、原告へ支払う和解金はA氏の会社が持ち、私は「電気工事施工管理技士」の免許を返上するという調停案を受け入れることにしました。

 この件に関しては、2年前の最後の投稿でもかいつまんだ形で報告し、沢山の方に「いいね」を押していただきました。また応援のコメントも幾つも頂いて感謝しております。このときはnoteだけでなく、インス☆グラムにもこんな投稿をしています。

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 今まで「仕事の問題」とし、「訴訟」という言葉を使っていなかったのに、いきなり裁判沙汰を匂わせてしまい、多くの方を心配させてしまいました。私もきっと誰かに聞いて貰いたかったのでしょう、「私、大変なことに巻き込まれていたのよ、辛かったのよ」と。このときは沢山の♡(いいね)を貰いましたが、♡印がこんなに心に響いたことはありませんでした。
 インス☆にはこの翌日も連投しており、白いチューリップの写真の下には、「昨日の投稿では言葉足らずで、多くの方にご心配をお掛けしてしまい申し訳ございません。あらためて、ご報告致します。……色々、本当に色々あったあの訴訟がようやく終わりました。グレーな和解案に思うことも色々ですが、今はただただ、『終わった』ことに安堵しています。もう人には裏切られたくないなぁ、と今はそれしか思えません」と記しました。その投稿も1037もの「♡」クリックを貰い、一気にフォロワーの数も増えたものです。

 ――何故、先ほどからインス☆のことばかり語るのか、不自然に思われている方もいらっしゃるでしょう。もう少しお付き合い下さい。
 この2年、noteはお休みしていましたが、インス☆グラムには時折投稿をしていました。使いはじめの頃は、きれいな景色や美味しいものに出会ったらパチリと写真を撮り、簡単な一文を書いてアップロードする、そんな使い方をしていました。「発信」というよりは「記録」という感じです。そうやって気持ちを画像化+文字化すると何かすっきりするものがありました。そのうちにはハッシュタグも使いこなせるようになり、パリ駐在時代の写真を載せて思い出に浸ったりしているうちに、フォロワーの数もコメント数も増え、気づくとそれに応えるのが朝の日課となっていました。
 ――いえ、やっぱり白状しましょうか。今書いたことも本心ですが、ハッシュタグを付けたり、パリの写真を載せると反響が大きいことを知ったときから、潜在的に、そういうハッシュタグを使い、そういう写真を載せるようになりました。公開したからには反応があり、反応があればそれが気になる。気になってしまうと、公開内容も呼応したものになってしまう、というのは、SNSの副作用なのでしょう。
 そうは言っても、私はアラフィフですので、若い方のように、自撮り写真を載せたり、「きらきらしている自分」を演出しようとか、そういう気持ちはありません。パリ時代の写真も、「パリに住んだことある私って素敵でしょう?」と自慢したくて載せたのではありません。ただただ、パリに住んでいた頃の、近所に買い物に行くだけでも緊張して、毎日発見があって、という、あの暮らしが懐かしくて、そういう写真をアップしていたのです。またパリ写真を載せると、フォロワーの方からも、「昔訪れたパリが懐かしいです」とか、「美味しそう!何というお菓子ですか?」といったコメントがたくさん寄せられ、それらに応えるもの楽しくて、というのもあります。全くの見ず知らずの方との交流なのに、何か励まされるものがあるんですよね。

 さっきから何をぐだぐだと言い訳しているの? と叱られそうですが、分かっていただけますでしょうか。今問題視されているような、「承認欲求」があったわけでもありませんし、インス☆中毒というのでもないのです。ただ、公開する限りに於いては、見る方も楽しんでいただけるようにしたいですし、載せ方のコツが掴んだらフォロワーも増え、コメントを通して交流する方もできたというだけのこと。
 どんな投稿をしているか、そんな一例として冒頭に、昨日のインス☆のスクリーンショットを載せました。(もう一度こちらに載せますね ↓)

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 こんな風に、どうってことない日々の小さな心のスナップ写真を載せてきたのです。
「はいはい、もう分かりましたよ」。
 今度はそういう声が聞こえてきそうですね。
「季節の花を映して、ちょっと元気の出る一言を添えた、そういう感じね」
と。「いかにもアラフィフのnaomamaさんらしい、平穏な暮らしのスナップショットですね」という声も聞こえてきそう。

 本当に私らしい投稿だと、我ながら思います。

 でもそこなのです。
 驚かないでくださいね。

 あのですね、この紫陽花の投稿、私ではないのです
 
 写真も私のものではありませんし、この文章を書いたのも私ではありません。いかにも私が載せそうな写真、書きそうな文章ですが、私による投稿ではないのです。

 あの朝、コーヒーマグを片手に、スマホからインス☆グラムを開いたときは、「あら、秋紫陽花。素敵」なんてのんきに「♡」を押したのです。でも次の瞬間に、「ち、ちょっと待って。これ私のアカウントよね?」とパニックに陥ったという大ボケぶり。フェースブックなどでアカウントが乗っ取られるという話を聞いたことがありますが、それはフィッシング詐欺をする目的でしょう? こんな無害な投稿する意味がわかりません。また有名人に成りすますという詐欺についても聞いたことがありますが、無名な私に成りすましても何の得もないではないですか。一瞬、訴訟関係者の嫌がらせかな、とも思いましたが、正直、あの和解案を受けて最もダメージを被ったのは、汚名を背負い免許を収入源を失った私ですよ。頭がはてなマークで一杯になりました。
 どうしようか、と考えました。インス☆グラムのカスタマーセンター(のようなところ)に事情を説明して調べて貰おうと思い、メールも書いてみましたよ。ですが、頭が混乱していたこともあり、上手く状況を説明できません。何回書き直しても「この人、頭おかしいのでは?」と受け取られそうで、ついに投げ出してしまいました。
 次にアカウントをクローズしようかと考えました。が、これも思い留まりました。インス☆ごとき、と思われるかもしれませんが、訴訟を終え、谷底にいた私とこの2年もの間、伴走してくれたのはこのインス☆でした。そこにある写真やコメントを消してしまうのは淋しすぎる。それに、そんなことしたら、コメントを下さるお馴染みの方々に申し訳ないし、縁が絶たれてしまうのは悲しいのです。会ったこともない方々なのに自分でもおかしいと思うのですが。
 結局、紫陽花の投稿は削除し、インス☆はしばらく放置することにしました。

 すると……。
 いや、ここで止めておきましょう。長すぎると読むのも疲れますものね。今日のところはここで一旦切ることにします。近日中にまた続きを書きたいと思います。

 ここ数日は寒くなってきましたね、どうぞお風邪など召しませぬよう、ご自愛下さいませ。
Naomama☆

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この小説はフィクションであり、登場人物、アカウント名、団体名等は全て架空のものです。

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