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この世界で君と出会う【2️⃣4️⃣〜3️⃣0️⃣】

2️⃣4️⃣
(翌日、ローズとフレアが言い争うシーン)


ローズ「…フレア、入るわよ。」

フレア「あら、お姉様。珍しいですわね、お姉様からこちらに来るのは…。」

ローズ「…話したいことがあるの。」

フレア「なんでしょうか?」

ローズ「…これは女王としてあなたに命令します。…今までの罪を認めなさい。」

フレア「…ふふっ、あははっ!何を言い出すのかと思えば、罪を認めろですって?…するわけないじゃない。それは私に死ねって言ってるのと同じよ…?私の実のお姉様は妹に死ねって言うのね?まるで鬼か悪魔のような人ね!!」(笑いながら)

ローズ「あなたはたくさんの人を傷つけた…。この屋敷の者、なんの罪もない市民…。あなたの罪は許されるものじゃない。」

フレア「だから?罪を認めなさいって言われて、はい分かりましたぁ〜って言って罪を認めて死ぬなんて、そんなおバカさんどこを探しても居ないわよ?お姉様は女王なのに、そんなことも分からないのかしら?それは女王としてどうなのかしら?やっぱり私の方が女王に相応しいのよ!!だからお姉様、死んでくださる?」(隠し持っていたナイフをローズに向けて)

ローズ「っ…。(だめよ…私は強くないといけないの…。こんなことでこわがってちゃ、女王としてやっていけないわ…。)」

フレア「ふふっ、怖がってるのかしら?」(笑いながら)

ローズ「…いいえ。私は女王よ…。そのナイフを置いてちょうだい。あなたの罪が重くなるわ…。罪が重くなればなるほど、刑も重くなるわ…。」

フレア「私は何も悪くないわよ?だって、まだ何もしていないもの。…知ってる?死体処理をしていたのは飛龍なのよ?」

ローズ「…えぇ、知ってるわ。」

フレア「あら、知っていましたのね。なら、殺した私が悪いのなら、死体処理をした飛龍も同罪ではなくて?」

ローズ「…そうね…。」

フレア「でもまぁ、殺したのは私だから罪の重さは私の方が重いわね?でも残念。お姉様は私を殺せない。そうでしょう?純粋で綺麗なお姉様は、自分のその綺麗な手を汚したくないのでしょう?お姉様は自分が大事ですものね。」

ローズ「…その通りね。」

フレア「あら、結構あっさり認めるのね。」

ローズ「事実だから。…でも大事な妹を救う手段がこれしかないのなら、私は悪にだってなっても構わない…。」(同じくナイフを向け)

フレア「…!!」

ローズ「…フレア、お願いだから…。もうこれ以上、罪を重ねないで…。」

フレア「…うるさい…!この屋敷で1番なのは私よ…!!」

ローズ「そうね。あなたは昔から可愛くて、頭もいい。この屋敷での一番はあなたよ。」

フレア「だったら…だったら私に女王の座を譲ってよ…!」

ローズ「それはこの屋敷のルール上不可能よ。」

フレア「なにがルールよ…!」

ローズ「この屋敷の長女が女王…。つまり私が女王なの…。私だって、あなたの方がよっぽど女王に相応しいとおもってる。」

フレア「なら!」

ローズ「あなたは女王になれれば、それでいいのね…?」

フレア「そうよ…。そのためには…!」

ローズ「こうするしかないのでしょう…?」


(自分の胸を持っていったナイフで突き刺し)


フレア「…!!な、なに…して…!」

ローズ「これが、あなたの望み…なんでしょう…。」

フレア「っ…!」

ローズ「私が死ねば、全て解決するの…。あなたも、これ以上、誰も傷つけなくて、住むでしょう…。」

フレア「…や、やめてお姉様…。」

ローズ「…そんな顔、しないで…。あなたも、椿が好きなのでしょ…?…椿と、幸せになるのは…」


(椿とソアとイリヤが入ってくる。)


ソア「っ!ローズ様っ!!」

イリヤ「っ、エヴァを呼んでくる…!」

椿「おい、しっかりしろ…!」

ローズ「…これで、全てが終わるなら…。」

椿「終わらせねぇよ…!…俺が好きなのはローズだから…!」

ローズ「椿…」


(エヴァが入ってくる。)


エヴァ「ローズ様!…大丈夫、急所は外れてる…。こっちに運ぶ…。」(そっとローズを姫抱きして運ぶ)


(エヴァが部屋を出る。)


椿「…なんで、なんでこんなことに…。」

ソア「……。」(泣いてるフレアに近づき)

フレア「…!ソア…。」


(ペチンとフレアの頬を平手打ち)


フレア「っ!」

ソア「…今更後悔しても遅いんだよ。あんたが今まで積みに積み重ねた行為が人を傷つけて…その結果こうなった。どれだけ頭が良くても、こうなることが分からなかったあんたは、1番にはなれないし、女王になんかなれやしない…。お姉様の優しい忠告さえ無視して、自分のやりたいようにやって…。その結果がこれだ…!…これがあんたの望んだ世界なんだよ…!!」

フレア「…ちがっ、違う…。こんなふうになるなんて…思ってもいない…。」

ソア「…もうだれも、あんたを助ける人はいない…。どうするべきなのか、自分で考えなよ…。」(冷たく言い放ち部屋を出る。)

フレア「っ…。」(泣き崩れる)

椿「…俺は、どう頑張ってもフレアを好きになることはできない…。好きな人を傷つけられた今、俺はフレアを許せない…ごめん…。」(泣きそうな声で部屋を出る。)

フレア「…ごめんなさい…。」


(部屋にはフレアの泣き声だけが聞こえる)


飛龍「…さすがに庇いきれないですよ、フレア様…。」

フレア「!飛龍…」

飛龍「ですが、ここまでフレア様の専属執事としてやって来ました。なので、最後まで、執事として、あなたのお側にいます…。」 

フレア「飛龍っ…。私、取り返しのつかないことを…。」

飛龍「それが分かればもういいんです。この先どうするかは、フレア様次第です…。」

フレア「私は……」



2️⃣5⃣
(ローズが眠っている。)


エヴァ「…一命は取り留めた…。」

イリヤ「よかった…。」

エヴァ「急所は外れていたからな…。」

ソア「…ローズ様…。」

椿「……。」

エヴァ「目が覚めたら伝えてくれ。部屋に戻る。」

イリヤ「あぁ。ありがとう、エヴァ。」


(エヴァは部屋に戻る。)


椿「…早く起きろよ…。」

ソア「…ほんと、変なところで行動力発揮するんですから…。おバカですよねぇ〜…。」

イリヤ「そこが長所でもあるんだけどねぇ…。」


(クロノが入ってくる。)


クロノ「あ、あの〜…。なんですか!?この空気!お葬式じゃないですかぁ〜!!!」

ソア「はぁ、空気が読めないうさぎさんですねぇ〜。」

クロノ「え?…えぇ???僕タイミング悪かったですか!?」

イリヤ「で、何か用があって来たんじゃないのかい?」

クロノ「あ、あぁ!!そうです!!あのっ!現実世界の椿さんが目を覚ましそうなんです!!」

椿「!」

イリヤ「じゃあ、椿くんは元の世界に戻れるんだね。」

ソア「…いいことだけど…。」

クロノ「?ソアさん…?」

ソア「…椿さんが元の世界に戻るってことは、もうローズ様と一緒にいることは出来ない…。」

椿「…!そうか…。」

ソア「…でもずっと一緒にいる方法はいくつか…。」

椿「?」

イリヤ「!それはダメだ、ソア…。」

クロノ「そ、そうですよ…!!」

ソア「選ぶのは椿さんです…。」

椿「……教えてくれ…ソア…。」

ソア「…1つは、椿さんがこの世界の住民になること…。」

椿「それって…。」

ソア「現実世界の椿さんは死んでしまいます…。」

椿「っ…。」

ソア「せっかく目が覚めそうだと喜んだお母様をまた悲しませてしまうことになります…。」

クロノ「きっと、お母様は凄く悲しむと思いますよ…?椿さんが事故にあったあの時も、かなり悲しんでいましたからね…。」

ソア「もう一つは、ローズ様が地上へおりる…。」

イリヤ「その代わり、ローズ様はここでの思い出が消えてしまいます。」

ソア「そう、ここで生まれたこと、女王だったこと、椿さんにあったこと…全て…。」

椿「それって、要は俺と会えるかも分からない…。」

ソア「そうですね…。賭けになりますかねぇ…。」

椿「………。」

クロノ「椿さん、タイムリミットは長くないですよ…!」

ソア「…それか、こういうのはどうでしょうか…?」

椿「…?」

ソア「…これも賭けにはなりますが…。今回は1度現実世界に戻って、そこから5年間でどうするか考える…。」

椿「…5年…?」

ソア「はい。今回の件でフレア様が自身の罪を神の前で告げるのであれば、5年後…白の通告書か、黒の通告書が送られてきます。白なら罪にはならない為、罰は無い。黒なら大罪の為死刑、被害者はなんでも望むものを与えられる…。」

イリヤ「…その被害者、要するに今回はローズ様とミア…だね。」

ソア「そうですね…。ローズ様の望み、それが椿さんだったら…。」

椿「一緒にいることも出来る…か。」

ソア「そういうことです。デメリットとしては、5年も待たなければならないこと、ローズ様が椿さんを望むかどうか…。そして最大の賭け、フレア様が罪を告げるかどうか…。」

椿「……俺は…」



2️⃣6️⃣
(ローズが目覚め、椿と話をするシーン)


ローズ「…んっ…」

ソア「!ローズ様…!」

クロノ「ローズ様!!」

ローズ「…ソア、クロノ…。」

イリヤ「よかった、目が覚めましたね…。」

ローズ「イリヤ…」

椿「ローズ様…。」

ローズ「椿…。ごめんなさい、心配かけて…。」

椿「…心臓に悪いから、もう絶対するな…。」

ソア「ほんと、みんな心配してましたからねぇ〜?」

イリヤ「目が覚めたようなので、エヴァを呼んで来ますね。」(部屋を出る)

ソア「…私も1度出ます。椿さんもローズ様とお話したいでしょうからねぇ〜…。」(椿の方を見てから廊下を出る)

椿「…ありがとう、ソア…。」

ソア「いえいえ〜。ほら、クロノちゃんも1回出ますよぉ〜。」

クロノ「え、ま、待ってくださいよぉ〜!!」

ローズ「話…?」

椿「…さっきクロノから、現実世界の俺が目を覚ましそうだって聞いた。」

ローズ「…!…よかったじゃない…。」

椿「…あぁ…。」

ローズ「………。」

椿「…俺は、現実世界に戻る。」

ローズ「…そう…。」

椿「ローズ様、いや、ローズ…。」

ローズ「…なに…?」

椿「…目、閉じてくれ…。」

ローズ「え?」

椿「いいから…。」

ローズ「……なんなの…?」(目を閉じて)


(椿、少し躊躇うが、ローズにキスをする)


ローズ「!」

椿「…これは、別れのキスなんかじゃねぇ…。」

ローズ「どういうこと…?」

椿「…5年後、ローズが俺を望めば、俺はまたローズに会いに来る…。…今度はずっと一緒に居られるように…。」

ローズ「5年後…?……!」(意味を理解する)

椿「…その顔、意味がわかったって感じだな。」

ローズ「…遠回しな言い方…。私だから分かったようなものね…。」

椿「…賭け、だけどな…。」

ローズ「…そうね…。」

椿「5年後、いい報告が聞けることを祈る…。」(部屋を出ようとする。)

ローズ「…椿。」

椿「…。」

ローズ「…また、会いましょうね…。約束よ…。」

椿「…あぁ。」(部屋を出る。)

ローズ「…あなた以外に望むものなんて今もこの先も絶対にないわ。椿…。」



2️⃣7️⃣
(廊下に出た椿はソアの部屋でソアと話をしている。)


椿「…ソア、クロノ、時間をくれてありがとう…。」

ソア「ちゃんと話出来ましたぁ?」

椿「あぁ。」

ソア「じゃあ今度は私と話す番ですねぇ〜。クロノちゃん、ローズ様のこと、お願いしますねぇ〜。」

クロノ「了解しましたっ!!!!」

ソア「椿さん、行きますよぉ〜。」

椿「?どこにだ…?」

ソア「はい到着。私の部屋です〜。好きに座ってください。」

椿「…話って…?」

ソア「…覚えてますか?サプライズの話。」

椿「あぁ。」

ソア「5年後、もし椿さんが戻ってきたら実行しましょう…。」

椿「!…あぁ、そうだな。」

ソア「椿さんの恋が、実りますように…。」

椿「…ありがとうな、ソア。」

ソア「さて、時間もないようですしぃ、クロノちゃんと変わりますかぁ〜。」

椿「あぁ。…最後にみんなに挨拶してから行くよ。クロノに伝えてくれ。」

ソア「りょ〜かいしましたぁ〜。」



2️⃣8️⃣
(一人一人に現実世界に戻る事を伝えに行く椿のシーン)


椿「桜さん。」

桜「あら、椿くん。」

椿「お仕事中すみません。」

桜「いいのよ。私も話したかったから…。イリヤから聞いたわ。現実世界に戻るのね。」

椿「はい。」

桜「短い時間だったけど、素敵な時間をくれてありがとう。」

椿「いえ、それは俺の方っす…。ありがとうございました。」

桜「事故には気をつけなさいね?」(笑いながら)

椿「あー…はい…。」(こっちも笑って)

ミア「あっ、椿さんっ!!」

椿「!ミア…。」

ミア「さっき、イリヤさんから聞きました!現実世界に帰っちゃうんですね…。なんだか寂しくなっちゃいますね…。」

椿「まぁ、そうだな…。」

ミア「また会えますか!?」

桜「ミアちゃん、また会うってことは、今度はほんとに椿くんが死んじゃうってことよ?」

ミア「はっ!!そ、それはダメですっ!!うぅ…寂しくなっちゃいますけど…向こうに行っても、私たちのこと、忘れないでくださいね!!」

椿「あぁ、忘れない。今までありがとうな、ミア。」

ミア「はいっ!!!あっ、あと!!」

椿「?」

ミア「エヴァさんからお手紙預かりました!椿さんに渡してくれって!!」(小さなメモの切れ端を渡す)

椿「…手紙っていうか、これ紙の切れ端じゃ…。」


(開くとそこには「元気でいろ。」とだけ書いてある。)


椿「…ははっ、エヴァさんらしい…。ミア、わかった、ありがとうって伝えてくれ。」

ミア「はいっ!!」

桜「あとは飛龍とフレア様かしら?」

椿「…そうっすね…。」

飛龍「…出向かう必要はありませんよ。」

椿「飛龍さん…。」

飛龍「お気をつけてお戻りください。…それと…。」

椿「それと?」

飛龍「ごめんなさい。と、フレア様からのご伝言です。」

椿「…。」

飛龍「私はお伝えしましたので、失礼します。」(去っていく。)

椿「…俺はもう行きますね。桜さん、ミア、ほんとにありがとう…。」

桜「えぇ、気をつけてね。」

ミア「お見送りは出来ませんが、気をつけてお戻りくださいね!!!」

椿「あぁ。それじゃ…。」



2️⃣9️⃣
(クロノが椿を元の世界へ連れていくシーン)


椿「クロノ、待たせて悪い。」

クロノ「いえ!でももう時間もありませんから行きましょう!!」

椿「あぁ。」

クロノ「今から僕が魔法で扉を作ります!その扉をくぐってずっとまっすぐ歩いて行きます!行きますよぉ〜!ちちんぷいぷい〜!!」


(大きな白い扉が目の前に現れる)


クロノ「…さて、行きましょう!!」

椿「あぁ…。」


(まっすぐずっと歩いていく2人)


椿「…クロノ、どこまで歩くんだ…?これ。」

クロノ「もうすぐです!」


(2人の前にまた大きな白い扉が現れる。)


クロノ「着きました!!僕がついていけるのはここまでです!!」

椿「…そっか。…ありがとうな、クロノ。」

クロノ「あっちに戻っても、僕たちのこと忘れないでくださいね…!!」

椿「忘れるわけないだろ。クロノたちと過ごした時間は俺の宝物だ…。またな、クロノ。」

クロノ「お気をつけて…!!」


(椿が扉を開ける。目の前が真っ白になる。)


椿「……ん…。」

母「…!椿、目が覚めたのね…!」

椿「…母さん、おはよう…。」

母「もう、目が覚めないかと思った…。」

椿「母さん置いて死ねるかよ。」

母「全く…。」

椿「母さん。」

母「なに?どうしたの、椿。」

椿「…心配かけてごめん。」

母「…椿がここにいてくれるだけで、私は幸せよ。だからもう、気にしないで。」

椿「ありがとう…母さん。」



3️⃣0️⃣
(5年後、23歳になった椿が仕事帰りの電車でソアに出会うシーン)


椿「…疲れた…。」


(電車を降りる椿。)


ソア「そこのお兄さん、お暇ですかぁ〜?」

椿「は?…!ソア…!」(振り向くとソアがいる)

ソア「お久しぶりです、椿さん。元気でしたぁ?」

椿「なんでここに…。」

ソア「あれ、忘れちゃいましたぁ?5年前の約束…。」

椿「約束…ぁっ…!」

ソア「今お時間ありますかぁ?」

椿「…あぁ、俺の家スグそこだから。そこでいいか…?」

ソア「はい。死神のようにくっついて行きますねぇ?」

椿「変わらねぇな、ソア。」

ソア「はいはい、行きますよぉ〜」

椿「俺の家知らないくせに先に行くな。」


(椿の家にて)


椿「適当に座ってくれ。」

ソア「もう座ってまぁ〜す。…って、椿さん、お母様亡くなられたんですかぁ?」

椿「あぁ。俺が現実世界に戻って3年たったくらいだったかな…。病気で亡くなった。」

ソア「…そうなんですねぇ…。でも私たちの世界に来ていないので、別の世界に行っちゃったんですかねぇ…。」

椿「なるほど…。そっちにはいないのか。」

ソア「椿さんが戻られてからはだれもこちらに来ていませんねぇ…。」

椿「そっか。」

ソア「寂しくないんですか?」

椿「寂しいけど、それ以上に仕事でいっぱいいっぱいだったからなぁ…。」

ソア「…で、考えはまとまってますか?」

椿「…そう言うってことは、黒だったんだな…。…母さんもいなくなった今、俺がここにいる理由もねぇよ。」

ソア「察しが早くて助かります〜。…お仕事はいいのですか?」

椿「あぁ。どうせやめようって思ってたからなぁ。」

ソア「何事も長続きしなさそうなタイプですね。」

椿「うるせぇ。」

ソア「でも…。」

椿「?」

ソア「執事としてのお仕事は辞めなかったですねぇ。」

椿「あぁ…。結構楽しかったからな…。」

ソア「才能あるのかもですねぇ。」

椿「だといいけど。」

ソア「あぁ、話逸れちゃいましたね。」

椿「…まぁ、久しぶりに会えたんだ、いいんじゃないか…?」

ソア「そうですねぇ〜。でも、早く行かないと、クロノちゃんが怒ってきちゃうかも知れませんよぉ〜?」

椿「あぁ、なるほど、クロノの魔法で来たのか。」

ソア「いやぁ〜、クロノちゃんの魔法って便利ですね〜。」

椿「ソア、お前クロノを便利屋とか思ってるだろ、絶対。」

ソア「ふふっ、どうでしょうかねぇ〜?」

椿「…まぁ、いいか。行くなら何時でもいいぞ。別に持っていかなきゃならねぇものもないし。」

ソア「わかりましたぁ。では行きましょうか。」

椿「あぁ。」


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