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月食と焦点距離

11月8日の皆既月食と天王星食、関東地方は天気にも恵まれ大いに盛り上がりました。過去を振り返ってみても、天気や時間帯など、これほどの好条件は珍しいと思います。当日、17時過ぎにバイトを終えてから、東側が開けた小貝川の土手へと向かいます。すでに先客1名、少し離れた場所に三脚を立てて月食が始まるのを待ちます。(茨城県西部で月が欠け始まったのは18時6分~7分頃)。

月が欠け始まるまでの間に、構図や露出などをあれこれ試します。使用したレンズは望遠側が35mm換算で300mm相当、月を画面いっぱいに写すには2000mm以上が必要で、300mmで2倍にクロップしても高が知れています。参考までに300mm2倍クロップ(600mm相当)の写真を載せておきます。2倍クロップでギリギリ天王星(青い点)が見える感じです。

2倍クロップ参考画像

高画素機なら撮影後のトリミングでなんとかなりますが、どうせならいつもと違う撮り方をしたい。そこで、以前からやりたいと思っていた連続写真の比較明合成を行うことにしました。

欠けてゆく月(18時31分~18時55分)

横位置の連続撮影では月が小さくなりすぎるので、300mmで縦位置の構図に決定。インターバルタイマーは使用せず、スマホの時計を見なが等間隔でシャッターを切るという古典的アナログな手法で撮影します。

部分月食は3分間隔、皆既月食は4分間隔で撮影、RAW現像後の写真を比較明合成してトリミングで月の位置を整えました。RAW現像および比較明合成、トリミングはSILKYPIX DSP11を使用しています。

皆既月食(19時26分~19時46分)

食の最大をむかえる20時頃まで撮影した後、空腹に耐えかねて帰宅、後半はパンをかじりながら家の周辺で見ていました。次に日本で皆既月食が見られるのは、2025年9月8日、その次が2026年03月03日です。

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