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Aマウントの系譜

友人からミノルタのレンズ3本を譲り受けました。AFマクロ50/2.8、AFマクロ100/2.8、AF70-210/3.5-4.5の3本です。いずれも現行で使える実力の持ち主ですが、その中でもAFマクロ50/2.8の最初期型は名玉です。今時のレンズでは味わえないひんやりとした金属外装に艶のあるブラック仕上げ、そしてズシリと重たいところはMF時代の名残でしょう。

ミノルタAFマクロ50/2.8の最初期型は、オートフォーカスの歴史を語るうえで欠かせないミノルタα7000(1985年の発売)と同時期のレンズなので、37年前のものになります。レンズ単体で等倍までいけるので、ブツ撮りにも重宝しそうです。このレンズはかなり息が長くて、時期によりフォーカスリミッターが装備されたり、デザインや材質が変わったり、基本的な光学系はソニーブランドにも引き継がれてます。

α65に装着してみたところ、デザインも違和感なく、大きさ的にもいい塩梅です。ミノルタのレンズ、コニカミノルタのストラップ、そしてソニーのボディ。さながらAマウントの系譜を見ているような感じになりました。2021年に36年の歴史に幕を下ろしたAマウントですが、まだまだ根強いファンも多く、高感度さえ使わなければ現役として使えます。

中古購入したα65、写真家の広田泉氏より譲り受けたストラップ、友人から譲り受けたレンズ

名玉の多いAマウントですが、中古市場でもあまり出回らなくなりました。レンズ以上にボディはきれいな個体が少なく、液晶のコート剥がれが非常に多いのが難点です。最後のAマウント、α77Ⅱやα99Ⅱも滅多に出てこないので、常にアンテナを張っておく必要があります。このまま絶滅させるにはあまりにも惜しいAマウントα、レンズありきでボディを選べる数少ないマウントです。コニカミノルタ時代のα7デジタルにミノルタの単焦点レンズを付けたら、めちゃめちゃ楽しいと思いますよ。

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