妊娠の原理って説明できますか?

正常に月経がきている女性であれば、だいたい月に1度排卵があり、そのタイミングで性交をして、精子が卵管を通って卵子にたどり着いて受精します。

受精した卵子は受精卵となって、子宮を目指し着床を経て妊娠に至ります。

ここまでは学校の教科書にも載っているのでほとんどの人が知っていると思いますが、精子目線から見た印象が強く残っている人も多いのではないでしょうか。

一回の射精で数億匹の精子が放出されますが、卵子への道には様々な障害があります。まず、卵子までたどり着くことができるのはほんの100匹前後とも言われ、卵子の中に入ることができる精子は1匹でその厳しい旅路がクローズアップされることが多くあります。

しかし、それは長い旅路の中で自然に淘汰されていくという単純なものでもありません。精子の質がそもそも悪く、一匹も卵子までたどり着くことができなかったり、卵子が正常に排卵されていなかったり、妊娠までの旅路以前の問題も多くあります。

学校では避妊のことは積極的に教えてくれます(中にはコンドームが配られたりもします)が、不妊のことは教えてくれません。
僕の記憶の限り「不妊」のことは、一言も聞いたことがないように思います。

妊娠、避妊、不妊のどれが大事ということはもちろんないですが、情報の偏りがあるとなかなか正しい判断をするのが難しいように思います。

たしかに多感な思春期に性教育を行うことは非常にセンシティブで手を出しにくいですが、「少子化対策が必要」と何十年も前から講じてきて現状改善に向かっていないので、性教育について抜本的な改革が必要なのではなかと考えています。

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