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独立に向いていない人の特徴

こんにちは、ストレージの中畑です。

最近、ビジネスチャンネルに特化している所為か、独立の相談やそれに纏わる悩みなどを聞かせて頂く機会が多く、お一人お一人に向き合いながらお話を聞いて差し上げるのですが、余りにも多いのでここに向いていない方を記しておきます。

そして僕も独立10年目ですが、「向いている方」というのはいません。

10年経って気づきましたが、理由はやろうと思って行動した時点で向いているからです。

普通は独立なんて不安定なことを人は望みません。

この時点で、人よりはみ出ています。

そう、ここで勘違いしないでほしい事こそ「はみ出ている」ということ。

決して「すごい」のではないのです。

むしろ、いつも自由の効かない拘束時間、人間関係のストレスなどと闘っているサラリーマンの方がよっぽど "人間が出来ている可能性が高い" です。

大企業や都会の一流の会社とお仕事をさせて頂いている上で、そう感じています。

こんな小樽だけで働いていたら気づきませんでしたが、所詮は僕も井の中の蛙です。

世の中は広く、本当は信じられないほど人が多い。

僕は必ずこの事を独立前の方へ伝えています。

もう一度言いますが、向いている人なんてものは、この日本における中小企業のシステムや雇用のシステムを、考えれば考えるほどあり得ません。

皆、「やってから驚く」ことばかりです。

だからこそ、残念ながら向いていない方が居るのも事実です。

僕の独断と偏見で記していきたいと思いますので、これを読んでくれればある程度…少なくとも僕がこれまで出会って来た人達の例や、僕自身も失敗だらけの経営人生なので、わかりやすくご説明・解説出来るのではないかと思っています。

僕のDMやこのリンクを聞いてから飛んで来た人は、どうぞゆっくり読んでいってください。


① 感情が先に動く人

最近、新事業においていきなり致命的なトラブルが起きました。

それは借りられる予定だったはずの物件が借りられなくなったという、まさに致命的な事態です。笑

様々な取り組みをしていた僕らにとって、急なこんなどんでん返しは本当は全く笑えないのですが、でも笑うしかない。

これは僕の最も最近に起きた事象トラブルの話ですが、例えばこういうどんでん返しな事態に陥った際の次なる行動は大きく二つ。

一つはとにもかくにも、まずは「怒る」ということ。

二つ目は「その上で何が出来るか」を模索すること。

この二つの後、ようやく "プランB" へと移行します。

例えば「別の方法」や「可否の選択」など。

では、一つめの「怒る」。

確かに仕方がないと言いますか、今回の内容は仕方がありませんが、もしかするともっとひどい内容によっては僕も怒っていたかも知れません。

でも今回の場合、まずは「怒ったところでどうしようもない」といったことです。

"怒りは感情" なので、ここは最早性格に依存するしかないのですが、ここで気をつけたいのは「結果が見えているかどうか」が大切です。

例えば僕のケースの場合。

"結果" としては「それでも僕らはやる」といった事でした。

この結果を出した場合、悲観したり怒ったりしているよりも、まず大切なのは行動です。

さらに、一度その対応をすると、取引先など先方に今後は "線引き" される可能性があります。

僕が気分を害したことによって、怒ったその態度なり言い方は、先方にとっては当然ながらそれの良し悪しそのものに "個人差" があるという事です。

僕が怒ったところで、先方も気分を害す可能性があり、その遺恨が残る可能性も十分にあり得るということです。

一つ目の "怒り" とは、あくまで感情でしかないということ。

そして二つ目の "行動" こそが最も大切で、これらにいちいち感情を反映させてしまっては、冷静になった後の "最適" すらも薄まってしまうというわけです。

結果的に、やることが決まっているのなら同じなんです。

それなら、徹底して怒らず焦らず理解した方が "人徳" が上がるはずです。


② 異常に前のめりな人

これについては色んな意味があるのですが、特に多いのはありとあらゆるところにアンテナを張りすぎている方。

様々なところへ行ったりする行動力は評価に値するのですが、その分結局信用のならない方に多いです。

八方美人とでも言いますか、結局は自身にとっての "プラス" を探されている方なので、このタイプとは「まずは見返りが欲しい典型的なタイプ」です。

さらに、その見返りを与えてくれた方しか "良い人" とはならないので、それ以外をDisという傾向にもある、非常に自己中心的で困ったタイプです。

そもそも独立前なので仕方がないのですが 、これまで会社員でやってきている方々は当たり前に "ギブ" を知らないので、平気で「タダ」や「安い」を頂戴、つまりテイクのみを自然としようとしてくる方が多いのです。

商売において、取引において、最も信用ならない事が無料や安価ということを知らないんですね。

田舎だったり、特に過去にヤンチャしていたタイプにもこのタイプは多く、根本が例えばケチであったり、そもそもの「お金の掛け方」を知らない方が多く、これまでお金を当たり前に貰っていた脱サラされた方に一番多いのもこのタイプです。

そしてこれらがもたらすものとして最も厄介なのは、後にも「リスクやテイクの姿勢を取らないクセ」に繋がるので、勝負所に投資ができません。

そのクセに前のめりなので行動力がある分、独立前こそ一番意識が高いです。

究極、このタイプが本当に拡げたいものは人脈ではなく "自身にとって" 「有益な人」です。

このタイプは世間知らずではなく社会知らずなので、かなり失敗の確率が高いです。


③ 行動がいちいち遅い人

今日動けない人、明日は動く人。

悩んでばかりの人、考えない人。

頭を動かす人、足を動かさない人。

動画なら観る人、本を読まない人。

休みが大切な人、一日と一週間が長い人。

こんな方にはこの "遅いが多い" が特徴だったりします。

「いちいち遅い」と言ったのは、 "それなりに" 考えがあるからという事なんですが、大体そういう事を言う人の考えは間違っています。

なぜ行動が遅いのか、実は「考えているから」ではなく「考えようとする事によって」が原因であるということに気づいていません。

全てにおいて安牌を選択・保有する傾向にあるので、まずは負けるのが怖い。

だから時間がどうしても掛かってしまうんですね。

経営はボロ負けをしたとしても、会社が死ななければいいのです。

決まって行動の遅い方はこの安牌が来るのを "待つ" 傾向にあるので、こういう方が向いているのは実は経営ではなく"投資" です。

経営は早さと速さが絶対です。

「まだやってないの?」なんて言われませんか?

それはきっと、経営をしている人にとっては信じられないくらい "遅い" スピード感だからです。


④ 発想が散らかっている人

経営者の発想は事業に出るので、「何屋かわからないお店」のオーナーは良くも悪くもとっ散らかっている傾向にあります。

「色んな事業をしている」のとはこの場合違っていて、マネタイズをするためにありとあらゆる "可能なこと" を行う傾向にあります。

これは何を隠そう、僕も数年前まで行っていた失敗そのものなのですが、僕は従業員の雇用を第一にする事の為に、ありとあらゆる "出来そうな事業" に手を出していました。

今現在のカフェもそれです。

今となってはやって良かったと辻褄が合いましたが、それらのきっかけは決してやりたかったものではありませんでした。

事業としても上手くいっているカフェですが、なぜ軌道に戻せたかというと、ローカルのテレビ番組に出られたこと、こちらのみです。笑

まさに危うい運そのものでした。

そして元々STORAGEがあったのも幸いでした。

例えば古着屋とハンバーガーは、なんとなく相性が良く、このコンセプトを決して崩さず、如何に古着との融和性があるのかを模索していきました。

この詳しい話はまたどこかで記事にしますが、これらのラッキーや運営そのものをスタッフを雇わず自身で立ったりと、それぞれの費用対効果を洗い直したことによって、僕のカフェは今の姿となりました。

おかげさまで、当初はやんなくても良かった事業が今では必要不可欠な事業となりました。

では、話を戻すと。

事業全体で言える "コンセプト" というものが最も重要だという事です。

お店や事業のコンセプトは、その人、その代表に直結するので、とっ散らかってしまうとその人の芯が散らかっているという事になります。

例えばコンセプトが "利益" でもいいのです。

利益がコンセプトなら、原価の掛からない商売や利益の最大化を模索し、その事業を始めればいいのです。

ここのコンセプトがボヤけている人は、結局何がしたいのかわからないだけではなく、何をしても中途半端になってしまう傾向にあります。

発想が豊富なのはいいのですが、全てにおいて原価と時間が掛かることを忘れてはいけません。


⑤ プライドと理想が高い人

これはそのままなのですが、泥にまみれることに慣れていない人は経営ではどこかで確実に潰れます。

これまでに失敗経験や恥をかいてきたことがない方が陥りやすいのですが、この二つのプライドと理想が高い方に限ってメンタルも弱く、逆に言うならメンタルの弱い人はこれらが人より高い傾向にあります。

なぜこれらが経営に影響するかというと、プライドと理想の高さは全く比例しないものだと言うことに気づいていないからです。

プライドなんてものは一番いらない感情なのですが、これがある時点で理想には程遠いのだと言うことを、そもそも知らないのです。

泥にまみれて理想を手にいれるハングリーさこそ、その道は決してカッコよく無いからです。

プライドの高い方はカッコ悪く自身が人に映ることを毛嫌いします。

一つ、知らない方には衝撃なことを伝えますが、前職では車のローンも組めたのに、カッコいいと思っていた代表取締役や社長になった途端、たった100万のローンでも審査が通らない可能性が高いです。

これを意外に知らない方が多く、銀行やローン会社は肩書きにお金を貸すのではなく、実績にお金を貸します。

例えばこれらが通らない時、プライドが高い方はここでも一つ挫折をします。

そこで恥を捨て、プライドなんてどこかに置いて泥にまみれたからこそ、継続ができるのです。

プライドなんてものは早めに捨ててください。

不思議と理想は後からついてきます。


おわりに

さて、如何だったでしょうか。

もっとあるのですが、代表的なものを書いてみました。

もちろん、こんなタイプに当てはまっていたとしても、変わることは必ずできます。

しかし、僕が言いたいのは「無理して変わる必要がある?」といったことです。

最後まで読んでいただいた方、有難うございました。

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