真摯に伝え、真摯に受け取っても、認識はズレる

最近新しい業務をはじめた。

2、3度の業務共有mtgがあり、前提条件やプロジェクト全体から見た業務の位置づけから、これまでと今後の流れまでていねいに教えていただいた。

頭の回転が早く明瞭な方が整理し教えてくれた業務共有はとてもわかりやすいかった。説明を聞いて、大枠は理解できたと思った。


しかし、進捗MTGを重ねるごとに、認識のズレが明らかになる。

相手が伝え上手な上に、私も真摯に参加した。話についていけないときは都度質問したし、認識がズレないよう要所要所で自分の言葉に置き換えて確認した。

それでも、想定以上に認識にはズレが生じた。


原因はさまざまだった。業界や職種固有の知識不足や、前後関係や重要度の把握不足によるものなどがあった。

仕事上特に問題はない程度の小さなズレではあった。けれど今回は、「大枠は理解できた」「認識のズレがありそうな点は解消した」と思ったのだ。相手も私もベストを尽くしたと思えたのだ。それなのに随分ズレた。



この経験は、「伝える」「伝わる」の想定値を下げる必要があることを教えてくれた。

普段、話が通じない、指示が通らないと思うことがある。明確に伝える、繰り返し伝える、相手の特性に合わせて伝える、ということを意識していたけれど、そもそもの想定を調整する必要があったのだと。


「真摯に伝え、真摯に受け取っても、認識のズレはそこそこ発生する」という前提で周囲とのコミュニケーションを組み立てるべきなのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?