村上春樹の『騎士団長殺し』を全編audibleで聞いたが、大変濃密な経験だった。聞くというのは、朗読者という他者が介在することで、彼の声や朗読の速度、そして読まれる時間に掴まれることなのだ。拘束されると言ってもいい。そのことは読解にも影響する。こちらの勝手な解釈が入り込めない。
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