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ミーニングノート/キャプテンシップ・チャレンジ2023開催レポートVol.3

キャプテンシップ・チャレンジ(大隈塾)は12月9日(土)、第3回のプログラムを開催しました。

ゲストは株式会社ダイジョーブCEOの山田智恵さんです。

「ミーニング・ノート」という、ご自身の人生経験から生まれた「意味づけ」のノートを開発し、ワークショップや企業向けの研修・講演、オンラインコミュニティの主宰など幅広くご活躍されています。

今回は「チャンスを見つけ出して人生を切り開く」をテーマに、お話しいただきました。


今回は15名全員出席でした。


今回の目的は……

・「チャンスを見つける方法」を見つける
・行動を変える
・自分の中に眠っている可能性を引き出す

「意味づけ力」とは何か

講義の冒頭、山田さんはリーダーシップに必要な要素として「自己認識力」を挙げました。

自己認識力とは「自分にあるものを活かす力」です。何が自分にあるのか、自分にあるものを使ってどんなゴールを発見していくか。

そのために認識する対象が二つあります。

①出来事をどう認識するのか
②自分がどんな素材だと認識しているのか

今回の講義では主に①の自分に起きる出来事を認識し、活かしていく「意味づけ」について、山田さんのご経験も交えてお話しいただきました。


ミーニングノート・開発者の山田智恵さん。


ミーニングノートができるまで

山田さんがミーニングノートを始めたきっかけは、一文無しになった経験でした。

大学卒業後、父親が経営する会社に勤めていたものの、リーマンショックの影響で会社の経営が破綻し、一家全員無職になりました。

そんな状況の中で、少しでも前に進むために始めたのが「一日の中で起きた良い出来事を3つ書く」ことでした。はじめは日常のどんな些細なことでも書いていた山田さん、次第に状況は変わらなくても、それがどう見えるかが変わってきたのでした。

「私が探そうとしてなかっただけで、探せば見つかるんだなってことを体験しました。何を探すかで毎日が変わるし、人生変わるんだなって思えたんです」


『新版 ミーニング・ノート 1日3つ、チャンスを書くと進む道が見えてくる』(金風舎、2021年)


次第に状況は好転し、運よく印刷会社に就職することができました。後にネット広告代理店に転職し、ソーシャルメディア事業部に配属。ほどなく部長に抜擢されるほどの活躍をします。

このタイミングで、かつて失意のどん底にいた山田さんが始めた日々の出来事の記録が、「今起こっているチャンス」を探すためのノートになりました。

どんな些細なことでも「これはチャンスかもしれない」と思えることを日々記録することで、それらが時間が経つにつれてつながり、次から次へとチャンスを見つけ出し、人生を切り開くことができたのでした。

その経験が「ミーニングノート」の開発につながったのです。


「意味づけ力」と3つのチャンス

ミーニングノートのカギとなるのが「意味づけ力」です。

「意味づけ力」とは、自分に起こる出来事の中に価値や可能性を見つけ出し、出来事をチャンスに変える力のことをいいます。

起きた出来事に対して意味づけで価値や可能性を感じることで、行動が変わり、行動が変わると良い結果をもたらす可能性が高まる。ミーニングノートではこのサイクルを大事にしています。

ミーニングノートではチャンスを3つに分類しています。

キラキラ・チャンス:心が大きくポジティブに動くチャンス
例)昇進することになった!
例)憧れの人がくる特別なパーティーにお誘いされた


わらしべ・チャンス:日常の小さなチャンス
例)隣の席の田中さんに「今日のジャケット似合うね」と声をかけられた
例)久しぶりに高校時代の友達から連絡があって、会うことになった

スパイシー・チャンス:心がネガティブに動くチャンス
例)体調を崩して、週末寝込んでいた
例)会社の先輩に、お客さんへの対応が雑だと怒られた

山田さんは「チャンスは次のチャンスにつながる」と言います。日々のチャンスをノートに書き連ねていくことで「チャンスのつながり」を見つけることができます。


受講生のみなさんも「チャンス」を振り返ってもらいました。
チャンスをどうやって「意味づけ」するか、ダイアログ(対話)が弾みます。


チャンスはつながった先に新たな価値や可能性があります。

・VUCAの時代
・幸せ模索の時代
・大量情報社会

こういう時代背景があるからこそ、ミーニング・ノートを通して「ないもの」ではなく「今起きている」出来事の集積の中に、自分自身がどういう行動を選択するべきかのカギがあります。


アイスブレイクで「リーダーシップの要素」をあげてもらいました。
事務局代表の村田信之が自身のミーニングノート活用方法を披露しました。


🖊️受講生の講義レポートより

非常にわかりやすく、今すぐ活用すべきと感じることができた内容。 会社の後輩にも読ませたい。
自己認識を高めることはもちろん、他者への理解を深めるためにも活用できると感じた。
無意識に意味づけまでできる思考になると理想。

金融・男性・30代

そもそもチャンスを意識して生活をしていなかった。
生活や仕事の中で起こる様々な出来事に対しても心が動くことが起きたとしても当たり前と思い、会社と自宅の往復の日々で自分との対話をする機会もなかった。
物事の受け止め方、出来事の認識の仕方を鍛えチャンスをつなぐ準備をしたい。

商品卸業・男性・40代

すべてのやり方のレクチャーをつめこむのではなく、まずは日々のミーニングノートの書き方を丁寧に教えていただけたのですぐに始められそうだと思いましたし、方向性を間違えることなく書き続けられそうだと思いました。 また、感覚的なものですが、ともえさんの発言や表情が終始ポジティブで、ミーニングノートを書くと自分にとって良い方向に向かえそうだなと感覚的に思えました。

通信・女性・20代

(失礼ながら)よくある啓発本のような内容かと初めは思っていたが、どちらかといえばロジカルに考えられていて、啓発というよりはメソッド的に考えられているのが再現性を感じた。

投資ファンド・男性・30代


🕰️タイムテーブル

14:00〜15:30 講義・ワークショップ1
15:30〜15:40 休憩
15:40〜16:30 講義・ワークショップ2
16:30〜16:55 質疑応答・感想共有
16:55〜17:00 クロージング


👤講師プロフィール

山田智恵(やまだともえ)
ミーニング・ノート開発者/株式会社ダイジョーブCEO

世界で初めてチャンスのつかみ方をメソッドに落とし込んだ「ミーニング・ノート」を開発。ミーニング・ノートの思考法を学ぶワークショップ、経営学の視点を盛り込んだ自己分析ワークショップに定評がある。チャンスと意味づけをシェアする、オンラインコミュニティを主催しており、これまで延べ250名が参加している。ビジョンは、世界中のチャンスを可視化すること。 慶應義塾大学大学院経営管理研究科(MBA)卒業 慶應義塾大学法学部法律学科 卒業

▼著書
「ミーニング・ノート歩き方ガイド2022 vol.2: 自分の進む道を見つけ出す」(金風舎)2022年 ※Kindle Unlimitedで読めます
「ミーニング・ノート歩き方ガイド2022 vol.1: 自分の進む道を見つけ出す」(金風舎)2022年 ※Kindle Unlimitedで読めます
「新版ミーニング・ノート 1日3つチャンスを書くと進む道が見えてくる」(金風舎)2021年
「ミーニング・ノート 1日3つチャンスを書くと進む道が見えてくる」(金風舎)2019年
「できる100の新法則 Instagramマーケティング」(インプレス)2016年 「インスタグラム マーケティング入門」(金風舎)2015年



❓キャプテンシップ・チャレンジとは


キャプテンシップ・チャレンジ(CC)は、

グループワークを通して「ヒューマンスキル(対人能力)」を鍛え、「全員発揮のリーダーシップ(Shared Leadership)」を習得します。

プレイングマネージャー(キャプテン)として早期からリーダーシップについて学び、受講者自らにリーダーの役割やリーダーシップについて考える機会を提供し、リーダーになる準備を促し、それをサポートします。

また、他社や他業種の同年代の仲間と繋がり、交流することで自己理解や他者受容の重要性を知り、多様な価値観を理解する土壌を築きます。


◆これまでの講義一覧


参加企業 (順不同・敬称略)

受講企業
株式会社セブンドリーム・ドットコム
株式会社NTTデータグループ
リテールシステムサービス株式会社
株式会社三井住友銀行
三井物産株式会社
綿半トレーディング株式会社
株式会社ルミネアソシエーツ

個人受講者の所属企業
株式会社パソナ東北創生
地域おこし協力隊
株式会社PoliPoli
株式会社丸の内キャピタル
zero&one株式会社
株式会社サクセスデジプラス
LINE ヤフー株式会社
弁護士法人ファーマ法律事務所


キャプテンシップ・チャレンジ 2023開催レポートvol.3
2023年12月21日発行
大隈塾事務局(一般社団法人ストーンスープ)
田中渉悟 tana.sho.2602@gmail.com
〒026-0002 岩手県釜石市大平町3-9-1
TEL:050-3558-7527
     公式MAIL:ookuma_school@stonesoup.tokyo

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