自転車で鹿児島まで行こうと思います。【6日目】
東京から鹿児島に向かうにあたって、NAVITAIMEの自転車用のアプリを使用している。が、地図をひらきっぱなしでナビしていると簡単にパケットが消えていく。
さきほど確認したら残り260MB…。
「今月あんまりパケット使わなかったわ〜」
と思っているmineoユーザーのみなさん。
分けてください!笑
嫌なことTOP3
出発から6日。
振り返ってみて、自転車に乗っていて嫌なことTOP3を発表したいと思う。
▼第三位【車の通り抜け】
これは旅中でなくても、多くの人が経験したことがあると思う。
バイパスや国道を走っているとやはり大型トラックの数が多い。
近くを通り抜けられるときは「おおおお〜…」と内心思ってしまう。
しかし、大抵の場合は間隔を空けて通り抜けてくれるドライバーが多い。
それは【大きな荷物+「東京→鹿児島」のプラカード】によるものだろう。
それがあるおかげで「やべえ、こいつには近寄らないようにしよう」なのかは知らないが、間隔を空けて通り抜けてくれる。
正直に言って、車を運転している人からすると邪魔だと思う。
逆の立場であれば間違いなくそう思う。
しかし、いまは素直にありがとう。そしてごめんなさい。
▼第二位【トンネル】
第二位のトンネルに関しては、第一位にするか迷った。
日常生活で自転車を乗るときにトンネルを走ることはあまりないと思うが、相当怖い。
逃げ道がない。
ちょっとよろけようものなら死活問題に関わる。
なので、前後方向に対してライトは必須である。
「ここにいます!自転車走ってます!」
というアピールをすることは最低限のマナーとも言える。
昨日4000mを超えるトンネルを通った。
単純計算で20km/hで漕いだとしても、12分間トンネルの中にいることになる。
トンネル内でなくても、20km/hでなど継続して漕ぐのは難しい。
つまり、12分間以上トンネルに入ったままとなる。
車で12分間のトンネルって相当長く感じないだろうか?
自転車はそれを生身の身体で感じるのである。
▼第一位【坂】
これはもう辛い。ほんとに辛い。
日本にはこんなにも山があるのか…と体感するにはもってこいかもしれないが、グーグルアースを見ればそんなことわかるので、する必要などない。
ただ、箱根駅伝で「山の神!すげー!!」みたいな熱狂的なファンの方は一度、自転車じゃなくてもいいから、箱根山は登ってみると良い。
たぶん、応援ではなくて尊敬の念を強く抱くとともに、次回以降の箱根駅伝からは一緒に走っている感覚になるだろう。
また、山が多いということは必然的に川の数も多くなる。
川を渡るには橋が必要な訳であるが、橋はアーチ上に作られる。
そうつまり「川を超える≒坂道を渡る」なのだ。
先人方々、橋を作ってくれてありがとうございます。
後世の方々、アップダウンの少ない橋を熱望します。
以上、暫定ではあるが自転車に乗っていて嫌なことTOP3でした。
今日の出来事
今日はこれまでで最長の116km漕いだ。三重県の九華公園で野宿をした後、7:00に出発、滋賀を通り、京都到着が19:00。野宿すると朝異常に早く目が醒める。この現象に名前をつけたい。
116km。
頑張った理由は時間的なことと、天気。
翌日は雨の予定なので、少しでも距離を稼いでおきたかった。
三重から滋賀に越えるときには箱根に匹敵するのではないか、と思うほどの山を越え、上述の通り4000m以上の長いトンネルを通った。
こんな調子で爆走していただが、京都を目前に疑問が生まれた。
晴れていればテントを公園に張って野宿でなんも問題ないのだが、雨の場合は少し勝手が違ってくる。なにを隠そう今回持参したテントは1,980円のものなので、防水性など皆無である。
なので、雨が振らないことを祈っていたし、みんなも(たぶん)祈ってくれていたと思うが、それは6日目にして力尽きた。
アテにしていた宿に連絡してみると、今日に限ってNGとのことだったので、(ここがぼくのいけないところかもしれないが)
「元/京都民に聞けばええやん」と思い、「いい感じのゲストハウス知りませんかー?!」と何人かに連絡を取らせて貰った。
そしたら、なんと、、、
京都御所の近くにおばんざいを提供するお店【ひとつのおさら】のオーナーの西村和代さんが、お店の常連さんである京都ガーデンホテルの 宮川社長に直接掛け合って部屋をとってくれたのだ…。
和代さんは、一般社団法人エディブル・スクールヤード・ジャパン(以下、ESYJ)の共同代表であり、現在はご主人の研究のためにUCサンタクルーズにて主に自然教育、環境教育、食育について学びに行かれているスーパーウーマンである。
以前、ESYJの事務局を手伝っていたことがあり、それからの付き合いになるが、まさかホテルをとってくださるとは恐縮過ぎる。
しかもごはん付き。
全てが決まった状態で連絡をいただいてしまい、断ると逆に失礼にあたる状態に。情けないながらもお言葉に甘えることとなった。
「おまえ、人に頼ってなんにも成長してないな」
そう思われても仕方ない。そんなこと自分自身が一番良くわかっている。
そういえば、約7年前にもヒッチハイクで日本を周っているときも岐阜県で同じようなことがあった。そのときはヒッチハイクで乗せてくれた方がごはんを御馳走してくれて、その後「今晩うちに泊まっていかないか?」と声をかけてくれた。
実際に家の前まで行ったのだが、義父母が急に家に寄られていたとのことで、奥様OKが出なかった。
基本的には野宿で過ごしていたので
「近くのサービスエリアで野宿するので大丈夫ですよー!」
と言ったのだが
「いや、これはぼくの責任だ。」
と言って。近くのビジネスホテルをぼくのためにとってくれた。
ぼくもそういうことが出来る人になろう。
みなさん、東京で宿お困りの際はぜひともご連絡くださいまし。
人との関係について
ヒッチハイクのときに比べて、自転車旅は声をかけらることが少ない。
それもそのはず、自転車は基本的に絶えず動いているので、声を掛け辛いのだろう。
だからこそ、時々かけて貰える
「がんばって!」
「道がわからないのか?」
などはとても嬉しい。
再三言っているが「東京→鹿児島」のパネルをカバンにぶら下げているので、もしかすると車内で
「おお〜!」とか「馬鹿なことやってんな〜」とか思っている方もいるかもしれない。
これはお願い、、とかではないが、今後道行く人でぼくと同じようなことをしている人を見かけて、興味が少しでもあったら声をかけてあげてほしい。
声をかけなくても、ハザードランプ点滅とか親指立ててくれるだけでも、その気持ちが嬉しい。
そして、これは人との関係性、都市と地方の関係性を構築する上でも見逃せないポイントだと思う。
つまり、興味があるのであれば(もっと地域に人が来てほしいのであれば)机上で空論して、待っているだけではダメだ。
もっと発信をしていかないと。
やりかたがわからないなら、実例としてうまくいっているところに話を聞きに行くとか、大消費の街である東京にきてみるとか、PRで結果を残している人に相談するとか、そういうことをしないとダメなのだ。
京都のコインランドリーで2人の出会いがあった。
1人はアメリカ人の弁護士。
もう1人はオーストラリアの会計士。
2人に共通していたのは、向こうから挨拶をしてきてくれて、わからないことを質問してきたこと。
そしてぼくに興味を示し、色々と質問してきてくれたこと。
結果としてコインランドリーには1時間以上も滞在することになったが、人との関係性はこうやって作られていく。
それは規模が大きくなったとしても、最初のステップとしては変わらないのではないだろうかと考える。
自分の態度や、心持ちが相手とも比例する。
ぼくはそう考えている。
さすらいのトマト
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