たんぽぽの綿毛が肩に舞い降りて私はここで強く生きると
改札の中から見えるあの人の腕の中へと今日も駆けてく
「『唐揚げが5個100円で売ってるよ』共犯の誘い夜11時」
「置いてったパーカーは捨てられぬまま、 あなたが好きだった、たまらなく」
「『どうせ』とか、『やっぱり』とかが嫌いだと言うあなたもいなくなる、どうせ」
「レンチンの米をラップから食べてる同居人との徒然なる日々」
「今度こそ、と思う恋でも感じてる不安は同じ、顔は少しマシ」
やっぱりねどれだけ星が綺麗でもあなたの月にしてほしかった
「後味の悪さをおぼえるくらいには毒見してきた酸いも甘いも」
「目腫らして泣いた後に深呼吸、またスタートダッシュ、よーい、どん」
読んだ時息を呑むような言葉を紡げるような人になりたい
ごめんとか頑張るねとか言われても溢れた涙は戻りはしない
私とね別れた後に出逢う子と多分あなたは結婚するよ
薔薇色は血色でもあることを知り 夢は絵描きから物書きへ
「今日くらいケーキも一緒に頼んじゃうなんてったって春なんですから」
「楽しけりゃ下手でもなんでもいいんです今日も今日とて三十一音」