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処暑


水路には蝉や 面影の死骸が溜まり
向日葵の傍にはもはや誰もいない

解かれた雲が散り散りになって
キジバトはそれらの行く末を見つめている

夏が 緩やかに死んでいく
この上ない喜びだと嘯きなから

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