新卒採用動向について
いーさんです。
今年は本当に難しい局面の中、22卒の学生の方々は日々の就職活動頑張っていらっしゃるかと思います。
サマーインターンを終え、冬季に向けて私の元にもES通過連絡やインターンが決まったご連絡をいただくようになりましたが、嬉しい反面、未だ先が見えない方がほとんどではないでしょうか。
こちらは先日ANAグループから発表された22卒新卒採用についての連絡事項です。
このように大手企業も新型コロナウイルスの影響により業績悪化が避けられず、採用の中止や縮小が少しずつ出てきております。選考過程においてはオンラインでの面接を実施している会社は多く、もちろんオンライン面接など経験がない方がほとんどなので戸惑っている方も多いかと思います。
このnoteは採用担当を経験した私の考えを踏まえ、企業側の新卒採用の目線や今年就職した20卒就活生の動向。21卒就活生の情報などを書いていこうと思います。
今、新卒採用市場に何が起こっているのかをしっかりと確認し、焦らずに、一度立ち止まって就活の全体感を見ながら戦略を立てて行きましょう。
企業から見た新卒採用のポイント
▷目的
新卒採用の目的は明確に2点あります。
・将来の幹部候補やコア人材の確保
・若年労働力確保
このために企業は1年以上もの期間で準備・選考を行います。
▷メリット
・自社の社風に合わせて育成でき、企業文化の継承を行いやすい
・中途採用に比べてコストが安く、大量採用や一括採用が可能
・若い力で組織の活性化に繋がる
・人件費が安い
▷デメリット
・自社での採用力が必要
・戦力になるまでの育成に時間がかかる
・育成の組織体制や準備なども必要
上図は年毎の求人倍率の推移です。
2020年3月卒では1.83倍と過去を遡っても売り手市場だったことが分かります。21卒以降については状況が様変わりし、コロナの影響で1%強まで数字は落ち込むことが予想されます。
したがって企業はより慎重に優秀な学生を選び、採用基準を引き上げるでしょう。インターンや座談会に参加している回数なども採用活動では重要視されます。就活生はより企業との接点を増やすことが差別化の最大のポイントとなり、一方で例年とは全く違う新卒採用を企業も強いられているということです。
20卒就活生の動向
このグラフを見ると6月上旬に第一志望企業から内々定を得ている学生が多く、22卒の皆様も来年の4月以降が本格的な内々定を獲得する時期になります。
4月末で内々定を保有していた20卒の学生の割合は39.3%です。
中でも理系男子が50.9%と約半数が内々定を保有していたことになります。
ではエントリー数や説明会への参加数はどうなのでしょうか。
20卒はエントリー数平均で24社、説明会やセミナーへの参加回数が14社となっています。一つの基準として頭の片隅に入れていただきたいですが、現状を考えると倍以上の行動量を出した方が納得内定への道は開けるでしょう。20卒の数字は少なすぎますね。
また、20卒の学生がどのように企業を選んでいたかが下図になります。
ここ最近ではやりたい仕事より安定している企業を目指している傾向があるようです。
就活の軸フレーズは
1位 人の役に立つ
2位 自分らしさ
3位 自己成長
4位 社会貢献
5位 ワークライフバランス
2位と3位のようにベクトルが自分に向いているフレーズはあまりよくないです。
「相手目線」を心がけて「入社後の企業への貢献」という軸を持てると良いと思います。
21卒就活生の動向
下の表は21卒の今年3月の動きをまとめたものです。
3月前半に業界研究や企業研究、自己分析を行っている学生が多かったデータになっていますが、この辺りは今のうちから進めておいて、これから就活を始める学生との差をつけましょう。
エントリー数について
(少なすぎます)
オンライン化が進んだ今年の就職活動
今年の3月までの21卒就活生の動向は下記3点です。
・21卒は既に厳選エントリー傾向かつ早期活動終了組の二極化
・ワークライフバランス、安定志向であり、バリキャリア志向は減少
・就活生の好きなフレーズは
「地域貢献」「人の役に立つ」「自己成長」
まとめ
今回は20卒の動向や21卒の情報を書いてみました。
22卒の学生で現在インターンシップなどに精力的に取り組まれている方は就活先行組で非常に優秀です。自信を持ちましょう。
よくいただく質問で
・周囲の学生が優秀に見えるけど、どうしたら良いか
・私はやりたいことが見つからない
などのご質問をいただきますが、覚えておいていただきたいのは
「就活は人と比較することが正ではありません」
全ては自分との戦いです。
正直、このnoteの内容なんて参考程度で構いません。
自分の中で「これは曲げない」という強い軸を持って取り組めていれば、来年の春に明るい未来が待っていると思います。
このnoteが少しでも多くの就活生のお役に立てれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。
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読んでいただき、ありがとうございました。
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