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休日 Vol.9「生活描写が丁寧な作品が好き」「推しがアイドルの範疇を超えた」

2021年7月10日土曜日

平日だと思って飛び起きたら土曜日の7時だった。得したような損したような曖昧な気持ちになりながら再びブランケットを被り、次の瞬間9時になっていた。お酒を飲み過ぎた翌日は、2日酔いとともに目覚めが良くなる。開けっ放しのカーテンからは日が降り注いでいて、嘘みたいな青空だった。めちゃくちゃ夏の予感がした。

久しぶりの快晴。ベランダにキャンピングチェアを出して、村上春樹の『スプートニクの恋人』を一気に読み終えた。村上春樹作品は本筋とあまり関係のない日常描写が好きで、“僕”の家での生活は何度も読み返してしまう。本読んだり髭剃ったりサンドイッチ作ったりしているのがたまらない。

外は夏の匂いがして、プールに行きたくなるようなそよ風が吹いていた。あまりにも夏なので、無性に夏っぽい作品が観たくなり、Amazonビデオで『君の名前で僕を呼んで』をレンタルした。ストーリーはもちろん、この作品も些細な生活描写が素敵で、果物を食べたりノートに鉛筆を走らせているのを目をかっ開いて観ている。虫の音、せせらぎの音…。映像・音・光すべてで夏を感じられる。もう5回ほど観ているので、そろそろBDを買おうと思った。

小説も映画もドラマも、生活描写が丁寧な作品が好みなのかもしれない。

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2021年7月11日日曜日

金曜日から3日間行われている櫻坂46・日向坂46の合同ライブ『W-KEYAKI FES.2021』のライブ配信を観た。金土はそれぞれのグループの単独ライブ、千秋楽の日曜日は合同ライブだった。改名した2組の“元欅坂”が、W-KEYAKIというタイトルを背負ってライブを開催するということで、ファンでの話題は「欅坂46の曲をやるのかやらないのか」で持ちきりだった。

そんな関心がどこかに吹き飛んでしまうくらい、推しのパフォーマンスが凄まじく、ライブから丸2日経った今でも興奮が収まっていない。

あの時の衝撃をなんとか言語化しようと、何度もキーボードを叩いたけれど、最適な表現ができないでいる。これほど自分の語彙力と言語化能力の乏しさを恨んだことはない。初めて言葉を使うのが上手くなりたいと思った。

簡単にも言えないけれど極めて簡潔に言うと、アイドルのパフォーマンスの範疇を超えていた。表現というより、気持ちの爆発が起こっていた。そう表すと暴走していたように聞こえてしまうが、いや、ある意味暴走だったかもしれない。とにかく、普段からパフォーマンス力に定評があり、楽曲ごとに適切な表現を選択していたように見えていた推しがこの日のラストの曲『BAN』では自分の高ぶる感情のままに動いていた。観た後、しばらく気持ちが落ち着かなかった。普段から安定してレベルの高いパフォーマンスをしてくれる子だからこそ、たまに自分の感情のままに踊っているのを見ると痺れる。ちなみに、櫻坂46の小林由依ちゃんです。

リピート配信までしっかり観たら25時半になっていた。アドレナリン出まくりで全然寝付けなかった。



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