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月ごとに撮り溜めた写真と振り返りをしています。
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#エッセイ

2021年4月「推すことが怖くなったことがある」

4月29日、推しがアイドルを辞めた。 10歳から13年間アイドルを続けた。私はそのうち9年間、リアルタイムで推しの活躍を追い続けた。 テレビで推しが踊っている姿を見ると元気をもらえる。バラエティ番組で推しが爪痕を残すと嬉しくなる。外仕事が貰えると1人でガッツポーズをしたくなるし、外仕事の反響があると「これがうちの推しだ」と誇らしく思う。 ライブのために仕事を頑張れて、DVDのために節約をする。推しに元気と生き甲斐をもらえる。推しがいることは楽しい。推しがいると日常が華や

2021年3月「理想の努力ができない」

転職をした。 新しい環境は、新しい気付きや目を背けていた事実を容赦なく突きつけてくれる。 理想があって、目指したい場所があって、環境を変えるという選択をした。心機一転、新しい場所で目標に向けて頑張っていくつもりだった。 ただ、強く思い知ったのは、理想の努力ができていないことだった。 目指す姿が明確に思い描けている、そのためにどんなことをやるべきか、自分に足りないものが何かもわかっている。頑張らなきゃいけない。今のままでは間に合わない。 なのに、頑張れない。 理想の姿

2021年1月「表現の手段を増やしたらものの見方が変わった」

小学生の頃から漫画を描くことが好きだった。 まったく絵心はなかったけれど、自分の頭の中にある物語がイメージ通りに表現できるのが楽しかった。誰に見せることもなく、自分だけの世界を自分だけで楽しんでいた。 といっても、本当に絵は下手だったので、自分の絵の下手さを見たくなくていつの間にか紙に書くのは「文章」だけになっていた。 「絵が上手くなりたい」。改めてそう強く思ったのは、社会人になって数年が経った頃だった。自分が頭の中で思い描いたものをそのままの鮮度で人に伝えられない。仕

2020年11月「じぶんの機嫌の取り方がわかってきた」

11月は仕事の負担が大きかった月だった。 忙しいというよりはピリピリすることが多く、基本無風だけど最大瞬間風速がたまにえげつない感じの1ヶ月だった。 ただ、気持ちの吐き出し方、リセットの仕方がだんだんと身についてきて、ストレスを引きずることはほとんどなかった。 新卒の頃は、仕事であった嫌なことを仕事で忘れようとしていた。 今思えば、気晴らしの理想が高かったのかもしれない。仕事の失敗は仕事の成功で紛らわそうとしていた。 でも、そんな大それたことをしようとしなくても、もっ