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サンクコスト効果は悪か

ご存じの方も多いと思いますが、サンクコスト効果とは、簡単にいうと投資などの経済や経営などで使われるもので今まで投じた時間や資源、労力などのコストを考え「ここまでしたんだから勿体ない」と思い合理的な判断が出来なくなるという行動心理のことです。

これは世界的に見ても日本人は特に強いと言われています。

今回はそんな行動心理について個人的な経験をもとにまとめたいと思います。

サンクコスト効果は悪いものとして取り上げらることが多く、
例えばゲームセンターのUFOキャッチャーにどんどんお金を突っ込んでるのもサンクコスト効果によるものだと思います。
それか、散財が趣味のどちらかです。
映画館のチケットを買って入ったは良いけど全然面白くないが「勿体ないからとりあえず観る」みたいなものもそうだと思います。

基本的に投資や経営では、このサンクコスト効果を無視して、つまり今までの損失ではなくこれからどのくらいの歳入が見込めるかを考えます。
今までの損失はこれからの歳入に無関係なので別個に考えるということです。

では、サンクコスト効果を上手く使うことは出来ず、必ずしも悪いものでしょうか?

この、「ここで辞めたら勿体ない」という心理を逆手に使えば、諦めそうになった時も頑張れる活力に出来るのではないかと思います。

例えば長距離走のトレーニングの際などにインターバルを10本やる際も時には不安になったり気持ちも中々乗らない事もあると思います。
その際、とりあえず10本行う事は忘れて3本だけやってみる。と考えます。
10本行えるペースで3本だけなら身体的には相当余裕があると思います。
そして3本終わった時に「今日はもうあと3本だけやったら辞めても良いからとりあえずやってみる」と考えてやってみます。
そしたら「もう6本までやったんだからここで辞めたら勿体ない。」という心理になると思います。

今日は出来なかった。と諦めてしまうより
「あと1本だけ、あと1本だけ」と取り組んでいると気づけばラスト1本になっていて「ここまで来たんだから最後までしっかりやろう」と思えると思います。
ちょっと机上の空論的な話のようですが、この小さな違いでやってみればなんとかなることも多々あります。

そんな経験からサンクコスト効果の
「せっかくここまでやったんだから」を逆手に取り頑張りたい時の活力する事も時にはありかと思いました。

しかしこれは注意が必要で、やり過ぎる(オーバートレーニング)原因にもなってしまうので、今日は辞めた方がいいと思った時は本当にサッと辞めてしまうのもありだと思います。

サッと辞める経験があるからこそ、本当に辞めるときは辞めれるんだ。と思えサンクコスト効果をより享受出来ると思います。

時には、自分を上手く騙して乗せてあげる。
この方が辛く苦しい事を無理やり封じ込めて我慢するより、ずっと楽しいです。

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