#3 origin
今日は少し自分の昔の話をしたいと思う。
自分は小中高とサッカーをやっていた。
今も一応大学のサッカーサークルで、フットサルは軽く続けてるんだけど、本気でしていたのは小3から高3までの10年間。
僕の名前を見て、ピンとくる人は分かると思うけど、親もサッカーが好きで中村俊輔から僕の名前を取ってきた。
ちなみに、親はサッカーは経験がなく、ただ見るのが好きっていうだけなんだけどね(笑)
そんな名前通りのサッカー馬鹿だった僕。
つまらない授業とかはノートに自分の好きなイレブンとか週末の見たい試合を整理したりするなど、とにかくサッカーのことしか考えてなかったと思う。(今も時々するというのは内緒)
でも、高校生の時に1度大きな壁にぶち当たったことがあった。
それは高2の毎年恒例のGW遠征でのこと。僕はセンターバックでプレーしていたんだけど、その遠征中の試合で失点に絡む凡ミスをしてしまった。
それがきっかけで県総体直前にレギュラーを外されてしまい、県総体ではベンチスタート。途中出場をしたが、試合中にまた代えられるという本当に屈辱的な経験をした。
県総体が終わり、自分たちの代に変わった時。普通なら「よし、俺らの代だ!頑張るぞ!」となるところなんだろうが、僕は気合いが入るどころか逆にサッカーへのやる気を失ってしまった。
今まで純粋にボールを追っていたが、
なぜ自分は部活をやってんだ?サッカーをやってんだ?という思考に陥った。
だって、「プロになるわけでもないし、サッカーを頑張ったところで大学に行けるわけでもない。自分以外に上手い人は何万人だって居る。なのになんでサッカーをやってるんだ?」と。
梅雨が明け、夏前になってもそんな気持ちは変わらないでいた。こんな中途半端な気持ちでやってたから練習にも身が入らず、パスミスが多かったり、ボールを最後まで追わなかったりと、とにかく練習態度は酷かったと思う。もちろん先生にもよく怒られた。とにかく部活をサボりたかった。
そんなある日のこと。
近くの小学校のグラウンドでサッカーをしている親子を見た。
おそらく親がサッカー経験者で、子どもが小学校低学年くらいだったと思う。
親が子どもに対してボールをキープする。子どもは一生懸命ボールを取ろうとする。
「ボール取れるわけないのになあ」
素直にそう思った。
しかし、ふと子どもの顔を見ると、その時の表情は笑顔でとても楽しそうにボールを追っていた。
それを見た僕はその時やっと目が覚めた。
「できない」「ダメそう」「どうせやったって」
今までそんな思考だった僕に、その子どもは「原点」を思い出させてくれた。
「僕はサッカーが好きだから、サッカーをやってるんだ。」
なんでこんな簡単なことに気づかなかったんだろうと思った。
もちろん何かをやるうえで「結果」や「成果」はある程度大事だと思う。方向性がこれでよかったと安心するし、モチベーションにもなる。
でも、それを求めすぎた故に僕は1番肝心な「サッカーを楽しむ」ということを忘れていた。
壁というのは神様がくれた試練。
でもその試練に対しての“武器”は案外今までの経験で、既にパーツは手に入れていると思う。だからこそ、一旦原点に戻り、武器をグレードアップさせていく。そうすることによって、壁を乗り越えることができ、相当成長できると思う。僕はこれからもそう信じていきたい。
今日は少し長くなってしまいました。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
それではまた明日。
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