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モノクロームへの憧れ

今年に入って現像をちゃんとしようと思ってLightroomと睨めっこしてる時間が増えてきた。やればやるほどわからなくなってきて、関宿に行った写真を現像してると自分のゴールもわからなくなる感じで最後は『えいやっ!』って感じで仕上げた写真になってしまった。それでも素材(風景)の良さに助けられた感じかな?

特に色については全然わからなくて、ホワイトバランスにはじまって、トーンカーブ、HSL、カラーグレーディング、キャリブレーションまで弄り出すもんだから、いろんな色の絵の具を混ぜたら茶色になっちゃっていうのと同じ現象になってしまう始末。もう色は触りたくないなぁって気持ちのときにモノクロームに再会した。

カッコつけているようなモノクローム

正直、いぜんはモノクロームに対してそんなふうに感じてた。特に友達にモノクロ写真を見せて「かっこつけてるの?」って言われたこともあってもしかしたら穿った見方をモノクローム写真にしていたのかもしれない。
でも色に悩みまくった結果として、色が邪魔だなって思うようになってきて、色のない世界=モノクロームの世界に足を踏み入れるようになってきた。

この写真もいいなって思うけど色が邪魔だなって思う気持ちもあってモノクロームにしてみた。そうするとなんだから写真がスッと自分の胸に入ってきた感じがした。

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※ハッセルブラッドの907X 50Cで撮ってたからスクエアに^^

ハッセルブラッドで撮るモノクロ

ちょうどこの日持っていたのがハッセルブラッドの907X 50Cだったってのもあるかもしれないけど、モノクロフィルム写真で撮るシーンをイメージしながらシャッターを押していった。

時間はちょうど夕方に差し掛かる頃。手元にFUJIFILMのX100Vなんかがあったら(カバンの中には入っていたけど)絶対にカラーで夕日のかすかなオレンジをイメージして撮ってると思う。

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モノクロームだと当たり前だけど、明るいところと暗いところで表現しないといけないからとてもカラーに比べて考えることは少ないように思うかもしれない。でも目で見ているものはカラーだからそれを明暗の世界に脳内変換しないといけないし、被写体を探すときに意識しておかないと何を撮っているのかわからないこともよくある。

貯水池の横にあった白い建物に夕陽が当たっていたから主題に持ってきた。水面のリフレクションと手前に伸びてくる石積みの土手を対照的に。

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黒い石貼りの床を走る視覚障害者用のタイル。カラーだと色の世界に埋没してしまうけど、モノクロームの世界ではその幾何学的な模様が浮かび上がる。

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どうしてもモノクロームって森山大道みたいな高コントラストな写真をイメージして撮ってしまうけど、せっかくデジタルで撮るんだから豊かなダイナミックレンジを生かした写真を撮りたいなって思う。でも出てくる写真は前時代的なモノクローム。

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カラーだと薄く夕日のオレンジが感じられるけどモノクロームになると夕方だとわかるのは時計の針だけ。でもその分ものの形がしっかりと目に入ってくるのがモノクロームの良さなのかも。

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モノクロームは硬質なものが得意な気がするけど、その中に人が入るだけで写真の印象は大きく変わる。

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モノクロームの正解がわからない

まだまだ目からのインプットが足りないし、シャッターを押すアウトプットも足りないからだと思うけど、モノクローム写真の正解が全くわからない。とりあえずいつも持ってるGRⅢxのイメージコントロールをハードモノトーンにしてみた。

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こうやってたくさんのモノクロ写真を撮っていくことが上達の第一歩なのかな?特に今日みたいにどんよりした曇り空の日はモノクロームが一段と楽しくなるのかもしれない。そういう意味では雪国の北陸の冬こそモノクロームが大活躍する季節!?
とりあえずしばらくはGRⅢxはモノクローム専用機として使っていこうかな。

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