デクノボーとして生きる
小学生だった頃、国語の教科書で出会った「やまなし」。子どもには充分過ぎるインパクトでした。意味が全然分からないものが教科書に載っているという衝撃と、奇妙な感じだけれど語感の良い言葉の数々、なんとなく怖くて不思議な物語に惹きつけられて、何度も読んでは、友達と下校の道すがら「クラムボンは笑ったよ。」「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ。」と、声を上げて暗唱したものでした。
その後も「注文の多い料理店」や「セロ弾きのゴーシュ」「よだかの星」など、自分がいる日常空間とは、全くの異世界のよ