くさか

静寂のセラピースペースTherapy Space STILLNESS の心理セラピスト…

くさか

静寂のセラピースペースTherapy Space STILLNESS の心理セラピストです。心理セラピーにまつわることや、本や映画のこと、日々感じたことなどを書いています。

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そろそろ荷物を下ろしませんか

私たちはいつもいつも、何かを掴もうとしています。 何かを掴んでしっかり離さないようにしておくと、なんだか安心な気しませんか。例えば、男だ、日本人だ、成功者だ、優しい、若い、赤が似合う、とか。そんな形容詞を、自分にくっつけてみてその形容が変化しないように掴み続ける。 あとは貯金を増やしたり、マイホームを持ったり、高級な車を買ったり、きれいな奥さんをもらったり。手に入れた、持っているものを掴み続けたり。 セラピースペースTherapy Space STILLNESSでしてい

    • デクノボーとして生きる

      小学生だった頃、国語の教科書で出会った「やまなし」。子どもには充分過ぎるインパクトでした。意味が全然分からないものが教科書に載っているという衝撃と、奇妙な感じだけれど語感の良い言葉の数々、なんとなく怖くて不思議な物語に惹きつけられて、何度も読んでは、友達と下校の道すがら「クラムボンは笑ったよ。」「クラムボンはかぷかぷ笑ったよ。」と、声を上げて暗唱したものでした。 その後も「注文の多い料理店」や「セロ弾きのゴーシュ」「よだかの星」など、自分がいる日常空間とは、全くの異世界のよ

      • 「片づけ」を教えてくれたひと

        幼い頃の私は「片づける」ということがどういうことなのか、分かりませんでした。だから、母から「少しは片づけなさい!」などと叱られても、ほんとのところ、何を言われているのか分からなかったのだろうと思います。 ただ、よく小言を言われていたお陰で小学校の高学年くらいになったころから、図書館で借りてきた「素敵なお部屋に模様替えをする」ことがコンセプトのかわいいイラスト入りの本を見ながら、自分の部屋をなんとか片づけてきれいにかわいくしたいと、試行錯誤していました。 しかし、持っている

        • 災難をのがるる妙法

          災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候 是はこれ災難をのがるる妙法にて候 江戸時代の禅僧であり、人々に大変慕われていたと言われている良寛さん。彼が、俳人の山田杜皐に宛てた手紙の文章の一部です。 少し前のこと、私はこの良寛さんの言葉の意味を本当は分かっていなかったんだ、というような気づきがありました。その時は、非二元や仏教について語っている方の話を聞いていたのですが、そのお話の中の「目の前のことと一体になりきる」という言葉が、じわじわと身に染みてく

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